法政フォトジャーナル(2013年度)

国際シンポジウム「都市地域における産業転換―米英イノベーション先進地域のエコシステム―」開催

  • 2014年02月19日
法政フォトジャーナル(2013年度)

イノベーション・マネジメント研究センターでは、2月1日(土)に、国際シンポジウム「都市地域における産業転換―米英イノベーション先進地域のエコシステム―」(Industry Change in Urban Region: Ecosystems in Innovative Region in the US and UK)を開催し、講師・関係者7名を含め、計89名の方が参加されました(後援:日本ベンチャー学会、経営学部、地域研究センター。会場:市ケ谷キャンパス、ボアソナード・タワー26階スカイホール)。

米国は、シリコンバレーのみならず、産業転換を連鎖的に果たした都市を有しています。シアトルは、ソフトウェア産業のエコシステムを構築した後に、インタラクティブ・メディア産業、航空宇宙産業、バイオテクノロジー産業に波及していきました。オースティンは、コンピュータと半導体産業の興隆によって、中部のハイテク都市として名前を轟かせました。一方、英国を代表する大学城下町であるケンブリッジは、コンピュータ、IT、そしてバイオテクノロジーのグローバル企業を輩出してきました。本シンポジウムでは、3つの地域のエコシステムを理解し、起業家、投資家、大企業、大学等の役割と連携について議論が交わされました。

当日は、松本敦則准教授(大学院イノベーション・マネジメント研究科)の総合司会のもと、田路則子所長(経営学部・ビジネススクール教授)より「米英3都市―シリコンバレーとは異なるエコシステムに学ぶ」と題した問題提起が行われ、Jocelyn Probert氏(ケンブリッジ大学教授、同大学経営研究センターシニアリサーチフェロー)が「英国ケンブリッジ―ハイテク・クラスターにおける技術コンサルタントの役割」、福嶋路氏(東北大学大学院経済学研究科教授)が「米国オースティン―クラスター形成におけるスピンオフと学びあう地域」、山縣宏之氏(立教大学経済学部准教授)が「米国シアトル―ソフトウェア産業エコシステムの新展開」と題して講演を行いました。

パネルディスカッションでは、Ana Colovic氏(ネオマビジネススクール准教授)、Gabi dei Ottati氏(フィレンツェ大学教授)を交え、参加者からの質問をもとに活発な議論が展開されました。

田路則子所長

田路則子所長

Jocelyn Probert氏

Jocelyn Probert氏

福嶋路氏

福嶋路氏

山縣宏之氏

山縣宏之氏

Ana Colovic氏

Ana Colovic氏

Gabi dei Ottati氏

Gabi dei Ottati氏

松本敦則准教授

松本敦則准教授

シンポジウムの様子

シンポジウムの様子