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法政大学の教学環境の整備推進と2018 年度入学者の学費の改定について

2017年11月06日

 法政大学は、現在、学生の皆様が快適なキャンパス・ライフを送ることができるよう、全学的に環境整備を進めています。とりわけ学生の皆様の学修活動に関わる教学環境の整備に努めています。市ヶ谷キャンパスの再開発、多摩キャンパスの大規模修繕と交通問題改善、小金井キャンパスの再開発後のさらなるインテリジェント・キャンパス化などがその代表です。
 こうした教学環境の整備を続けながら、中・長期のさらなる環境整備・充実を検討する中で、学生の皆様から徴収する学費の在り方についても並行して検討を続けてきたところですが、このたび、2018 年度新入生から学費の増額改定を実施することを決定いたしました。
 本学は2016 年4 月に法政大学憲章を公表し、これに合わせて長期ビジョン「HOSEI 2030」を策定し、社会に対して本学のあるべき将来の姿を示し、教学改革を強力に進めているところです。また、文部科学省の経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援事業や、スーパーグローバル大学創成支援事業の採択を契機に、急ピッチでキャンパスのグローバル化を進めています。こうした本学の取り組みは、社会からも評価を得ているところであり、入学試験においては2016 年度入試で初めて10 万人超の志願者を得、2017 年度入試においては12 万人に迫る志願者を得ることができました。こうした志願者の動向には、本学に対する評価の一端をうかがうことができるものと受け止めております。
 このような社会から高まる期待に対して、大学はたゆまぬ教学改革の推進と、教学環境の整備を進めなければならないことは勿論ですが、そのために必要な財政基盤の強化にも努めているところです。全学規模での経費節減や、補助金・外部資金の獲得等の努力を重ねていますが、今般、大学の収入の大きな部分を占める学費についても増額せざるを得ないとの結論に至り、2018 年度新入生の皆様から学費の改定を行うことを決定した次第です。本学志願者の皆様、ご父母の皆様におかれましては、何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
 以下に、本学が進めています教学環境整備の取り組みの一端をご紹介いたします。

1.キャンパス環境の整備

ピア・ラーニング・スペース

ピア・ラーニング・スペース

(1)市ケ谷キャンパス

現在、市ケ谷キャンパスは再開発工事が進行しており、2016 年9 月に富士見ゲートが竣工し、利用を開始しました。現在は、キャンパス南側に南棟(仮称)の建設が進行しており、2019 年2 月に完成、2019 年度から利用を開始する予定です。その後、55・58 年館の解体工事を行い、再開発工事が完了するのは、2021 年1 月となる予定です。

また、これまでデザイン工学研究科の一部専攻がJR 市ケ谷駅前の賃貸ビルを使用しており、市ケ谷田町校舎で学修活動を行うデザイン工学部との接続が不便でしたが、2017 年9月に新見附校舎への引越しを完了し、デザイン工学部及び同研究科は市ヶ谷田町周辺に集約され、教員・学生の教育・研究活動の利便性が格段に向上しました。

既存の建物においても教室環境の整備を続けています。ボアソナード・タワーの教室は2016 年、2017 年の2 ヶ年計画で机・椅子の更新を行い、学生が主体的、能動的に学修活動を展開する「アクティブ・ラーニング」を実践できる環境に変わりました。また、2015 年3月には3 階の学生スペースに、学生の自主的な学習・研究活動の利用に供する「ピア・ラーニング・スペース」を設け、正課授業、正課外活動で活発に利用されています。

教室内の設備全般についても、老朽化が進んでいるものについて、順次、更新作業を進めています。

左:富士見ゲート 右:南棟イメージ

左:富士見ゲート 右:南棟イメージ

(2)多摩キャンパス

多摩キャンパスは、1984 年に開設以降、30 年以上を経過し、現在は長期の修繕計画をたて、設備の更新工事を進めています。この他にも、学生の皆様のキャンパス・ライフに直接関わるトイレの改修や、教室内のAV 機器の更新を計画しています。

施設の改修以外でも障がい学生支援室、教職課程センター及び多摩地域交流センターの設置、多摩図書館内にラーニングコモンズ、グループ学習室及びクリエイティブルームの設置など、学生の皆さんの学習環境整備が実現しています。今後は公認陸上競技場をはじめとした体育施設の改修工事も順次計画されています。

建設修繕関係の環境整備以外にも、多摩キャンパスに通う学生の皆さんの通学の足となっているバス輸送の改善に努めています。大学では毎年バス会社との協議を行い、運行ダイヤの見直しや、増便対策を講じており、2010 年度からはバスの定期・回数券代補助を実施しています。特にバスの定期券代補助については、2018 年度からはさらに補助制度を強化することを計画しています。

左:多摩図書館:クリエイティブルーム 右:改修後のトイレ

左:多摩図書館:クリエイティブルーム 右:改修後のトイレ

(3)小金井キャンパス

小金井キャンパスは、2012 年度の中央館の竣工をもってひとまず再開発工事が完了し、理系インテリジェント・キャンパスが完成しました。東館、北館では最先端の理系実験設備を用意し、様々な研究領域の実験、研究活動が展開されています。竣工時期が比較的早い南館、西館においては、教室関係のAV機器の更新を順次行い、図書館ではラーニングコモンズをはじめとしたアクティブ・ラーニング対応施設の整備が完了しました。

また、理系学部の教育・研究活動の推進のためには、実験設備の充実が必須であることは言うまでもありません。本学では、毎年特別事業として理系学部の実験設備に係る予算を確保し、高額機器の導入、更新が可能となるように措置しています。

左:北館 右:東館

2.ICT環境の整備

スマートフォンによる履修登録

スマートフォンによる履修登録

現代の大学においてはICT環境の充実は、教育・研究活動の生命線とも言えます。本学ではこうした認識のもと、計画的なICT環境整備を続けています。

2017年度に全学教育学術情報ネットワーク事業net2010 からnet2017 への切り替えが開始され、回線の高速度化、認証基盤の強化など、より安全で信頼性の高いネットワークインフラの構築が進み、広く教育・研究活動の基盤として利用されています。キャンパス内の無線LAN のアクセス環境もさらに強化し、あらゆるオープンスペースで高速なネットワーク利用が可能なユビキタスキャンパスとなりました。net2017 は学生の学修活動は勿論、大学教員の教育・研究の基盤ともなっています。学生の皆様に関わるサービスとしては、より安全で確実なメールシステムの運用を目指し、2010 年度に学生、2016 年度には教職員について、Google社が提供する教育機関向けGmail に移行しました。また、2015 年度よりMicrosoft 社とソフトウェアの包括ライセンスを締結し、学生は在学中に限り、個人の費用負担なくOffice365 Pro Plus を利用できるようになりました。

学生の皆様の支援に係る事務系情報システムでも、キャリア就職システム及び学費、奨学金、卒業生・募金、健康管理の4 つのサブシステムで構成される学生系業務システムのリプレイスを2016 年度に実施しました。2017 年9 月には教務システムのリプレイスを実施し、スマートフォンによる履修登録サービス等を開始したほか、履修登録や成績照会などのアクセス集中時におけるレスポンスの向上を実現しました。

3.グローバル化の推進

(1)キャンパスのグローバル化
本学は文部科学省が行う経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援事業(2012 年度採択)、スーパーグローバル大学創成支援事業(2014 年度採択)を受けて、「法政大学グローバルポリシー」のもと、大学内のあらゆる領域においてグローバル化を実現する取り組みを進めています。

グローバル化推進の代表的な事例を以下に紹介します。2017 年3 月末現在、本学では世界34 ヶ国・地域において、215 大学・機関との間で学術一般協定や学生交換協定などを締結しています。本学と世界を結ぶグローバルネットワークを今後もさらに広げていきます。また、2016 年度における本学学生の海外への留学数は1,058 名、海外からの留学生は1,097 名を数えます。法政大学グローバルポリシーでは本学学生の海外留学数を2023 年度には2,000 名に、海外からの留学生数を3,000 名にまで増やすことを計画しています。

ESOP(交換留学生受け入れプログラム)授業風景

ESOP(交換留学生受け入れプログラム)授業風景

(2)グローバル化のためのプログラム設置

2015 年度以降、本学ではグローバル化のためのプログラム開設を急ピッチに進めています。代表的な取り組みとして、英語で学位を取得できる英語学位プログラムの開設が挙げられます。2015 年度に専門職大学院であるイノベーションマネジメント研究科に「Global MBA (GMBA)」を設置したことを皮切りに、2016 年度には小金井キャンパスの大学院に「Institute of Integrated Science and Technology(IIST)」、経営学部に「Global Business Program(GBP)」、人間環境学部に「Sustainability Co-Creation Programme (SCOPE)」を設置し、多くの外国人留学生と日本人学生が英語で学び、学位取得を目指して学修活動を展開しています。今後は2018 年度に多摩キャンパスの経済学部に「Institute for Global Economics and Social Sciences(IGESS)」を新設することが決定しており、また、2019 年度以降には、デザイン工学研究科に国際プログラムを新設することを計画しています。

短期日本語教育プログラム

短期日本語教育プログラム

これらによって実現されるのは、外国人留学生が英語で学ぶことだけではありません。2015 年度から各学部共通の、英語で行われる「グローバル・オープン科目」を設置し、多くの日本人学生も履修しています。これにより、日本人学生も通常の日本語で学ぶ授業科目だけでなく、英語で学ぶ機会が増え、海外への視野を広げるきっかけ、海外での活躍の礎になる取り組みとなっています。グローバル・オープン科目は2016 年度では春学期、秋学期合わせて72 科目が開講され、1,305 名の学生が受講しています。なお、グローバル・オープン科目は2018 年度以降も順次開講科目数を増やしていきます。本学のキャンパスに居ながらにしてグローバル化した環境での学びが実現できるようになっていきます。

法政グローバルディ

法政グローバルディ

(3)グローバル化推進のための学生支援

学生が英語で学ぶ、海外に視野を広げて海外体験をしていくためには、英語力の向上は必須となります。本学では英語力を伸ばしたいと考える学生のために、英語力を徹底的に鍛えるプログラムである「ERP(English Reinforcement Program)/英語強化プログラム」を設置しています。ERPの授業科目はネイティブ・スピーカーの教員が担当し、英語スキルの向上とその統合を目的に授業を行っており、2016 年度では春学期と秋学期を合わせて約1,100名の学生が受講しています。

学生のモビリティ向上の為には教育活動の仕組みの改定と、経済的な支援が必要となります。教育活動の仕組みの改定では、2018 年度から1セメスター(1学期)における授業を100 分×14 週に改め、夏季休業期間を長く設定することにより、学生が休業期間を使って短期の海外留学を経験しやすくします。

経済支援においては、本学は派遣留学制度の長い歴史を有しており、派遣留学に採用された学生は、留学先大学の授業料免除に加えて100 万円(地域により70 万円)の奨学金が支給されます。この派遣留学制度を利用して、現在では年間80~90 名の学生が1 年間の留学を経験していますが、派遣先、派遣者数ともに今後さらに充実させていきます。また、ほとんどの学部で学部独自の留学制度(スタディ・アブロード)や海外研修制度が整備されています。

4.奨学金の充実

本学が実施する奨学金制度は、2016 年度予算で10 億円超の予算総額のもと、経済的に困窮する学生への支援、成績優秀者の奨励、スポーツ・学術・文化活動で秀でた活躍をした学生の奨励、派遣留学生の奨学金、外国人留学生の授業料減免等、各種の奨学・奨励制度を持っています。現在、こうした奨学・奨励制度の見直しに着手しており、昨今の社会状況を鑑み、2018 年度以降、経済的な事情で学修活動が困難な学生の支援をより強化していきます。

具体的には、経済支援型奨学金の代表である「新・法政大学100 周年記念奨学金」(年額文系20 万円・理工系25 万円給付)の採用者数を増やします。2016 年度は約400 名に給付しましたが、今後、540 名以上に増やすことを計画しています。また、首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)以外の地方から本学を志願する受験生への経済支援を目的に、入試出願前に予約採用が決定する「チャレンジ法政奨学金」を2016 年度から新設しました。この奨学金は入学時の奨学金給付に留まらず、在学中継続して支給される奨学金です(文系入学時38 万円、2 年次以降20 万円/理系入学時43 万円、2 年次以降25 万円給付)。2018 年度はこれを約120 名に給付する予定です。こうした経済支援型奨学金の支給総額の引き上げを計画しています。

これら経済支援型の奨学金の他に、家計急変により学費納入が困難な学生に対しては、「法政大学後援会奨学金」「林忠昭奨学金」「家計急変奨学金」「福田明安奨学金」等の奨学金制度を用意しており、家計が急変し学業の継続が困難になった学生への支援の環境も整備しています。

また、本学は、奨学金のための基金の充実を図ってきましたが、近年、低金利のため運用収益が減少しています。永続的な学生支援の実現のため、財源の拡充を図っていきます。

5. キャリア支援の充実

学内企業説明会

学内企業説明会

本学では、「キャリアとは、自分らしい生き方である」と捉え、各学部の教育課程において「キャリアデザイン入門」等の授業科目を配置し、学生は自分自身の価値観や強みについて考え、将来の自分のイメージをつかみ、キャリアを自らデザインするという考え方を学びます。

また、キャリアセンターでは、入学時から全学生を対象にキャリア形成をきめ細かくサポートできるよう、コンサルティングスタッフ、設備、キャリア形成プログラム、情報提供を充実させ、学生のキャリア形成支援と就職サポートを積極的に展開しています。こうしたキャリア支援の取り組みの結果、2016 年度卒業生では98.1%という高い就職希望者決定率と、約82%という高い就職満足度を示しており、名実ともに「キャリアに強い法政」を誇っています。

本学では「キャリアに強い法政」を2018 年度以降、さらに強化していきます。従来、学部のキャリア教育とキャリアセンターが行うキャリア形成支援の取り組みは、それぞれが行ってきましたが、学生の就職活動を直接支援するキャリアセンターに専任教員を配置し、キャリア教育と学部教育との接続を統合一体化する仕組みを構築します。これにより、キャリアセンターが初年次から4 年生まで一貫した支援を担うことになります。キャリア教育、インターンシップ等の就業前プログラム、様々な就職活動支援プログラムをシームレスに行うことにより「キャリアに強い法政」のさらなる強化が実現することになります。

キャリアセンター

キャリアセンター

6.2017 年度までの入学者の学費

2018 年度入学者の学費を改定しますが、2017 年度以前入学者の学費に変更はありません。

2018年度入学者の学費