SICでは学生も地域も共に学び、“語り合う場”としてSICカフェを実施しています。
2024年度秋学期は計5回のSICカフェを開催いたしました。各回の様子についてこの記事でご紹介します。
秋学期の最初となるSICカフェは、多摩キャンパスが所在する町田市で会社を経営されている4名の方がをお招きして開催いたしました。
【登壇者】
・粉奈里衣さん(web studio N&S株式会社 代表)
・渋谷清史さん(株式会社 くらしの窓保険 専務取締役)
・畑中健佑さん(町田コンディショニングジム健介 代表)
・奥澤高広さん(株式会社 クロニクル 代表取締役)
カフェは座談会形式で行い、和やかな雰囲気の中、学生との間でざっくばらんにお話をしていただくことができました。学生からは町田市で働くようになったきっかけや起業をした経緯などの質問が飛び交い、登壇者の方々もそれに対して地域への思いや経営のリアルについて丁寧にお答えくださいました。
地域のために働くということの意味について改めて考えることのできる機会となりました。
SIC学生スタッフの山下友梨子さん(人間社会研究科1年)が講師役となり、パワーポイントの使い方やスライドのデザインについて学ぶことができる「パワポ・デザイン講座」を初級・中級・上級の3回に分けて実施しました。SIC学生スタッフが初めてSICカフェを主催する企画となりましたが、当日は1年生を中心に、SIC内外の学生が多く集まったほか、若手職員も参加しました。
プレゼンテーションの資料やチラシ作りなど、大学生にとっても様々な場面で使用することの多いパワーポイントですが、その使い方について改めて学ぶ機会は多くありません。
この講座では、パワーポイントの基本的な操作方法から、視覚的にわかりやすいデザインとはどんなものか、効率的にスライドを作る方法などを一つ一つ丁寧に解説し、普段、SICのイベントや成果報告などでパワーポイントを頻繁に使う学生スタッフだからこその充実した内容となりました。
講座終了後には、参加学生から講座で使用した資料データを送ってほしい、といった声も聞かれ、非常に満足度の高い内容だったことが伝わりました。
SICがコーディネートする多摩4学部共通科目「多摩地域形成論」のアフターセッションとして、同日の講義にお越し頂いた八王子市第1層生活支援コーディネーターの今泉靖徳氏をゲストにお招きしました。
多摩地域形成論の講義では割愛した、過去の事例紹介も交え、館ヶ丘団地内のふらっと相談室長として活動されていた際の様子を改めてご紹介頂きました。
その後は、出席した学生からの質問に随時答えて頂きました。住民同士の関係性や、今泉氏が立場を変えて俯瞰する中で感じた館ヶ丘団地の状況など、様々なお話を聞くことができました。
館ヶ丘団地は、SIC学生プロジェクトにおける活動場所の1つとなっており、プロジェクトに参加する学生もカフェに出席していました。毎週のように通うことで住民の方々を顔を見ると安心することもあるが、しっかりとコミュニケーションを取っていく大切さも改めて痛感した、との感想もあり、活動する学生たちにも共有していきたいと話していました。
第8回のSICカフェは「多摩地域形成論」のアフタートークとして、ゲストで登壇された八王子市拠点整備部市街地活性課の川上寧子さんと、もぐもぐランドで八王子農業の第6次産業化を進める小山律子さんをお招きし、開催しました。
SICカフェでは、一つのテーブルを囲み、小山さんがプロデュースされたかぼちゃ、さといも、さつまいもなどのスープをおいしく味わいながら、野菜の触感を残すために開発に時間をかけたことなどをお聞きしました。これまで見栄えが良くないものは廃棄となっていた農作物をアップサイクルさせることで美味しいスープにしたり、ロスフラワーをブーケにしてより付加価値のある商品へと転換させたりしているそうです。
60代まで農業以外の仕事をされてきたという小山さんのお話しは、百貨店やITのシステムエンジニアを経てきた経験が、現在の事業に繋がっていることがよくわかり、参加の学生からの質問も活発で、双方向の対話が盛り上がりました。
SIC教員プロジェクト「スポーツブランディングラボ」が主催してのSICカフェ。30名以上の学生たちに集まって頂き、熱気あふれる会場となりました。
千葉岳志氏からは、スポーツビジネスの観点から現在所属されている日本郵政株式会社スポーツ&コミュニケーション部における事例をご紹介頂き、郵便ネットワークの特性を生かしたビジネス展開の一端を伺うことができました。
また、坪田智夫駅伝監督からは、ご自身の経歴を交えながら法政大学陸上競技部の生活、箱根駅伝の“ツウ”な見どころも含め、ざっくばらんにお話頂きました。坪田監督からの「テレビに出ているスター選手でも、みんなと同じ大学生である。気軽に声を掛けてあげてほしい」との話には、参加した学生も一様に頷いていました。
後半に設けた質疑応答の時間では、実業団チームが果たすインナーブランディングの役割や、大学を代表して参加する学生たちへの応援方法、箱根駅伝の裏側など幅広い質問が出され、大変盛り上がりました。今後も“法政スポーツ”を盛り上げるイベントを通じて、スポーツを身近に感じてもらいながら、学生同士で応援していく風土を作っていきたいと考えています。
SICカフェでは、ゲストからの話題提供を受けての語り合いだけではなく、この参加をきっかけとした人脈づくりや場づくりから、更なる活動へのチャレンジに繋ぐ場に発展させていきたいと考えています。今後も、SICを会場に学生や近隣の皆さんと語り合う場を設けていく予定です。ぜひご期待ください!
ソーシャル・イノベーションセンター
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