PickUP

総長から皆さんへ 第2信(4月17日)

  • 2020年04月20日
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すでにお知らせしましたように、このたび、新型コロナウイルス感染による肺炎で、本学教員が一名、亡くなりました。心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

この知らせは私にとっても、たいへん辛いものでした。しかし突然の訃報に接したご家族の悲しみはいかばかりか。そのことを思うと、さらに心が痛みます。

学部教授会はもとより、知らせを受けた本学の教職員、学生、校友、保護者の方々も驚かれ、衝撃を受けておられるだろうと察します。この知らせによって、新型コロナウイルスの脅威が、現実として、私たちの足元にひたひたと迫っていることを感じざるを得ないからです。
ただでさえ不安の多い新学期を目前にした学生・院生の皆さん、全学的なオンライン授業の準備に追われる教職員の方々が、その上このような重い知らせを受けることを思い、ひとことでも皆さんに言葉をかけることで、ともにこの重みを受け止めつつ、新しい学びの方法に正面から向かっていきたいと思いました。

多くの人たちが、いまの状況をそれぞれの受け止め方で言葉にし、あらゆる業種の方々が、それぞれの現場でなんとか生き抜いていこうとしています。皆さんはひとりではありません。いまはおのおのの立場で、ともに、いま現在の目標に向かって協力し努力する時期です。どうか、この脅威をよそ事と思わず、ただ不安に思うこともなく、おこなうべき予防をおこない、いましかできない学びを続けてください。
 

なお、もし本学の学生・院生・生徒・教職員の皆さんが感染した場合、あるいは濃厚接触者になった時には、必ず、速やかに、大学や中学・高校に知らせてください。周囲の人を守り、そのことでご自身をも守るためです。具体的な連絡方法は、以下で確認ください。

どうか皆さん、十分注意を払いながら、新しい学期を始めてください。

2020年4月17日
法政大学総長  田中優子