応用植物科学科

学科紹介

応用植物科学科

植物の健康を守るなど、 環境保全の教育・研究を行う『応用植物科学科』

現在、世界の人口は約77億人であり、2050年には100億人を突破するといわれています。一方で食糧生産の増加率は鈍り、人口増加率の半分に満たないと予測されています。この状況が続けば、食糧難は必至です。また、世界の食糧生産のうち3~4割以上が病虫害や雑草害、貯蔵病害により失われています。特に病害による損失はその1/3以上にもなり、全食糧可能生産量の12%以上に達すると推定されています。これは年間9億人を養える量と同等です。飢餓状態にある人々が9億人もいることを考えると、食糧生産を阻害する要因を抽出し、植物を守るなどの環境保全の技術、「植物医科学」を身につけた人材の養成が急務となっています。また、枯渇しつつある化石資源の代替として、環境負荷が少なく、持続的供給が可能な植物を原料とした資源の、エネルギーや物質材料への利用技術のさらなる進歩が求められています。こうした状況に対応するため、本学科では、基礎生命科学に関する教育を基盤に、専門職教育を指向した領域に特化し、社会的ニーズに応える「植物医師」を養成するとともに、植物病の診断・治療・予防に関する先端技術の開発利用事業に参画できる技術者・研究者の養成を目指します。

応用植物科学科

植物クリニカルコース

本コースでは、植物病理科学・植物医科学分野の応用的な知識や先端技術を学び、植物病の効果的な診断・治療・予防のための臨床技術を身につけるなど、実践的な教育を行います。

植物クリニカルコース

グリーンテクノロジーコース

植物生産には微生物、昆虫、雑草などの生物や汚染物質などが複雑に関わることを知り、それら相互間の作用メカニズムなど生命科学の基礎を理解したうえで、植物の健康や環境を保護するために必要な技術を学びます。

グリーンテクノロジーコース

グリーンマネジメントコース

本コースは、植物保護と植物生産に対する的確な問題意識と、植物医科学に関連する政策や、植物と人間の関係など社会問題も含む総合的な思考力を身につけること、さらに地球規模の食糧問題などを解決する能力を身につけることを目指しています。

グリーンマネジメントコース