植物病の原因となる微生物や害虫類の診断・治療・予防技術を学ぶ。化学薬剤や熱・光、環境制御、栽培技術などの利用に加え、天敵や拮抗微生物などの生物的技術、植物の抵抗性を利用したバイオテクノロジー技術などを学び、在学中に「技術士補(農業)」の国家資格取得を目指し、将来の「技術士(農業・植物保護)」の資格獲得につなげる。
現代社会になくてはならない樹木や緑地保全・保護について、実践的技術や知識を学ぶ。本講義と合わせ当専修の指定の科目を受講すると、「樹木医補」の資格を取得出来る。将来の「樹木医」資格取得につながる高い見識を身につけることを目指す。
植物病の情報を広くインターネット上で公開することの意義は大きく、植物病の診断や同定などにも利用できるエキスパートシステムの構築は重要である。情報化社会における植物医科学分野のニーズを理解し、シミュレーションプログラムやデジタル画像、全地球ネットワークのシステムデザインを学ぶ。
植物は食料生産のみならず、都市緑化や家庭園芸など現代社会のあらゆる場面で利用されている。それらの植物は健康であることが重要であり、あらゆる関連ビジネスで植物医科学は欠くことが出来ない。植物医科学に関わる業界の最近の動向や今後の戦略、新たなビジネス創造の手法などについて企業トップを講師に招き学ぶ。
「植物防疫法」、「農薬取締法」、「食品安全基本法」のほか、ポジティブリスト制度や食品安全関係の法律、環境保全関係の国内法や、SPS協定、国際植物防疫条約などの国際的な取り決めなど、植物医師のプロとして国際的に活動する上で必要な基本的な法律の知識と、法律の上に成り立つ社会のしくみについて学ぶ。