理工学部について

学部長メッセージ

理工学部について

学部長メッセージ

 

知識と知恵について。知識は広辞苑の最初の項の記述としては「ある事柄について知っていること。また、その内容」とされています。大学での学びと高校までのそれとでは、知識を獲得するという皆さんの姿勢の面ではあまり違いはないかもしれません。たとえば各科目において教員から伝えられる内容や、自分で調べた文献やテキストの記載事項、偶然手に取って読んだ本からの情報、インターネットから得たものなど、それらが知識になると捉えていることと思います。一方、知恵についても同様に調べると「物事の理を悟り、適切に処理する能力」とあります。知恵のあるなしは詰まるところ、各個人の判断力に依拠するところ大であると解釈できます。

 知識や情報を得ることと、それらをもち得た上で理を悟り適切に処理や判断を下すこと、どちらが大切でしょうか。もちろんどちらも大切ですが、大学における学びにおいて、また大学を卒業した後の人生において、よりウェイトを置くべきものを挙げるとするならば、判断力の良さであると考えています。上に述べた知識の部分の説明のうち、特にインターネットから得たもの、という部分ですが、それらには誤った情報、意図的に歪曲されたものなども混ざり合っていることは周知の事実であり、それらに触れた際のみなさんの判断力がより問われる時代になっているとも言えます。こうした意味でも優れた判断力をもつことは重要です。もっとも、その根底に正しい知識を備えておくことを欠くことはできません。

 判断力を養うにはどうすればよいでしょうか。それにはみなさんが広く経験を積むことが第一歩かもしれません。自らの行動に責任をもつ必要はあるにせよ、大学生は自分の判断で行動できる範囲が広がり、いろいろなことができるようになりますから、自分の知らない知識を獲得するためのアンテナを張りつつ、さまざまな環境に身をおいてみて経験し、都度自分の判断を修正しつつその力をつけていくことが重要かと思います。

 みなさんには法政大学、そして理工学部という場とシステムを活用し、いろいろなことを経験して、正しい知識と優れた知恵をつけて貰いたいと思っています。理工学部はそのためのカリキュラムや諸制度を用意し、学部としての経験を踏まえながら今後も教育と研究に生かして行きます。そしてこのことは在学生のみならず、本学理工学部へ入学を希望するみなさんにもお伝えしておきたいことなのです。

理工学部長 木村光宏

理工学部長 木村 光宏

理工学部長 木村 光宏