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AWSシアトル視察参加体験談

  • 2025年12月25日
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2025年9月に実施された「DX人材育成プログラム(AWSシアトル視察)」に参加した葛西陽向さん(理工学研究科創生科学系 修士1年)にお話を伺いました。

このプログラムは、公益財団法人トランスコスモス財団の支援により、法政大学理工学部の学生が無償で海外研修に挑戦できる貴重な機会です。
世界最先端を走るAWS(アマゾン ウェブ サービス)の本社に飛び込み、現地の技術や文化に触れた葛西さんの成長の記録をお届けします!

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世界最先端の現場へ!法政理工・葛西さんのAWSシアトル視察インタビュー

  • (写真1:Amazon本社のシンボル「ザ・スフィア」)

Q1:今回の海外研修に参加しようと思ったきっかけは何ですか?

葛西: もともと学内で募集されていた、トランスコスモス財団によるAWSのトレーニングを受講したことがきっかけです。
そこで実際にブラウザアプリを作成した際、クラウド上での開発のしやすさや、必要に応じて機能を広げられる拡張性の高さに強い興味を持ちました。
私は現在、自律移動ロボットの研究に取り組んでいますが、ロボットが周囲を認識して進むべき道を判断するためには、膨大なデータの処理と機械学習が不可欠です。
「AWSの最新技術を学べば、自分の研究をさらに進化させられるのではないか」と考え、思い切ってこのシアトル視察に応募しました。

Q2:シアトルではどのような体験をしましたか?

葛西: AWSの本社を訪問し、現地の技術者の方々から直接講義を受けたり、ワークショップに参加したりしました。 
特に刺激的だったのは、生成AI(Amazon Bedrock)を活用したワークショップです。クラウド上でどのようにAIモデルを動かし、
実際のサービスに組み込んでいくのかをハンズオンで学ぶことができ、クラウド活用の具体的なイメージが掴めました。

  • (写真2:真剣な表情でワークショップや講義に取り組む様子)

Q3:Amazonの企業文化に触れて、驚いたことはありますか?

葛西: 「お客様から逆算する(Working Backwards)」という考え方です。
新しいサービスを作る際、まず「お客様へのプレスリリース」を書くことから始めるという徹底ぶりに驚きました。
また、「失敗を許容する文化」も印象的でした。Amazonでは、失敗をただのミスで終わらせず、そこから学びを得て次の挑戦に繋げる仕組みが整っています。
「世界で最も失敗に寛容な場所」という言葉は、エンジニアを目指す自分にとって大きな励みになりました。

Q4:この研修は、現在の研究や将来の目標にどう繋がりそうですか?

葛西: 研究面では、これまで苦労していたロボットのデータ解析にクラウドを活用する手がかりを得ました。
将来は、研修で学んだ「逆算思考」を大切にし、単に技術を追うだけでなく「利用者の視点から価値を創出できる」デジタル人材になりたいです。
失敗を恐れずに挑戦し続け、AIやロボティクスの分野で社会課題を解決するのが目標です。

  • (写真3:AWS Skills Centerでの集合写真。仲間と共にグローバルな視点を養った)

Q5:法政大学理工学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!

葛西: 法政の理工学部には、このように世界トップレベルの環境に飛び込めるチャンスがたくさんあります。 
大学生活では、自分の専門分野を深めることはもちろん、海外研修のような機会を通じて「広い視野」を持つことが大切だと実感しました。
好奇心を持って学び続ける姿勢があれば、大学はそれを全力でサポートしてくれます。ぜひ、法政大学で皆さんの可能性を広げてください!

  • (写真4:機械学習の研究に関連するAWS DeepRacerの体験)

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まとめ:法政理工から世界へ

 葛西さんのインタビューから、法政大学理工学部での学びが、教室の中だけにとどまらず、シアトルの最先端企業へと繋がっていることが分かります。 
最先端のテクノロジーに触れ、グローバルな働き方を肌で感じる。そんな体験が、次世代のエンジニアとしての大きな糧になるはずです。
葛西さんが学んだAmazonの文化は、まるで「コンパス(指針)」のようです。進むべき方向(お客様の喜び)を常に指し示し、たとえ道中で転んでも(失敗しても)、
そこから新しい地図を描き直して前へ進む強さを与えてくれる、そんな素晴らしい教訓に満ちていました。
 本プログラムの視察準備段階から現地での実施・運営に至るまで、
多大なるご支援を賜りました公益財団法人トランスコスモス財団、ならびにトランスコスモス株式会社の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。