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2025年度夏季SA(スタディ・アブロード)プログラムを実施しました(マレーシア・マラ工科大学(UiTM)ペナン校)

  • 2025年11月12日
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2025年度夏季の理工学部・生命科学部SA(スタディ・アブロード)プログラムとして、
2025年8月31日から9月15日にかけてマレーシア・ペナンにてgPBL(Global Project Based Learning)を実施しました。

本プログラムはマレーシア・マラ工科大学ペナン校(UiTM Pulau Pinang)をホスト校とし、
本学から12名、福岡工業大学から生6名、UiTMから6名、インドネシア・マラン大学から6名が参加しました。
学生は6班に分かれ、1班あたり本学2名、他大学3名の計5名で国際混成チームを編成しました。


本プログラムの教育的目標として、参加学生の以下の力を育成することが掲げられました。
 ・国際混成チームでの課題定義・設計・組立・プログラミング・制御の実践力
 ・英語による議論・技術報告・プレゼンテーション能力
 ・限られた時間・資材の中での試行錯誤、データ整理、タイムマネジメント力


本年度のミッションは、LEGO Mindstorms EV3 を用いたライントレースロボット競技であり、
自律型2台のロボットを連携させてコース上のミッションをクリアし、ゴールを目指すことが課題とされました。
ロボットの機構設計、組立、プログラミング・制御の最適化が大きなチャレンジとなりました。

さらに、技術的な内容の演習に加えて、文化交流や宿泊体験を通じ、専門と英語の学習と異文化理解を統合的に経験しました。

  • UiTM到着9月2日

  • 開会式9月2日

  • 会場のUiTMペナン校

  • 授業中のひとコマ①

  • 授業中のひとコマ②

  • ロボット大戦トーナメント9月12日

  • 英語での成果発表会9月12日

  • 試合後に記念撮影9月12日

帰国後、マレーシア・マラ工科大学ペナン校のSAプログラム実施責任者である、Azlan教授・Salwa准教授が2025年9月24日~10月5日に来日し、本学にて以下の行事を実施しました。

・9月25日(福岡工業大学)
 国際工学教育をテーマとする特別講演会を開催し、来年度以降の共同PBL運営について意見交換を実施。

・9月29日(法政大学小金井キャンパス)
  「2025夏季SAの振り返りイベント/法政大学・マラ工科大学ペナン校 提携記念講演会」を開催。
 Azlan・Salwa両先生からは本学とUiTMとの交流経緯および本年度gPBLの実施概要が紹介され、その後、本学代表学生3名が英語で参加体験と成果を発表した。

・9月30日(法政大学市ヶ谷キャンパス)
 Azlan先生・Salwa先生が松尾理事長・田中副学長を表敬訪問し、SAの経緯を報告するとともに、今後の連携について意見交換を行った。

  • 法政でのイベントの集合写真9月29日

  • 法政理事訪問9月30日


<参加学生の声(一部抜粋)>

●今回のSAプログラムに参加して、非常に有意義で貴重な経験を得ることができた。異なる国や文化を背景とする学生たちと協働する中で、
 言語的・文化的な壁を感じる場面もあったが、それを乗り越えて協力し合う過程こそが本プログラムの大きな価値であると実感した。
 また、ロボット製作やプログラミングを通じて、自らの専門的知識を実践的に応用する機会を得られただけでなく、
 チームワークやコミュニケーションの重要性を改めて学ぶことができた。

●異文化交流を通して自身の視野を広げることができ、国際的な場で活躍するために必要な柔軟性や対応力を身につける契機となったと考える。
 本プログラムは、学術的な学びと人間的成長の双方を促す場であり、参加して本当に良かったと思う。今後もこの経験を糧にし、より一層成長を遂げていきたい。

●異文化に直接触れることで自分の視野を大きく広げることができた。
 現地の人々との交流を通じて、価値観や考え方の違いを学び、多様性を尊重する姿勢が身についたと感じる。
 また、英語でのコミュニケーションに挑戦する中で、自分の弱点や課題も明確になり、今後の学習意欲につながった。
 この経験は将来の国際的な活動にも必ず役立つと確信している。

●2週間毎日充実していてとても楽しかった。毎日活動できたので無駄がなく、他校の生徒とも交流できた。

●マレーシアやインドネシアの学生と交流し、それぞれの文化について知ることができた。
 また。また、プログラムについても一緒に取り組むことで新しい知識を得られたのとともに、
 英語でのコミュニケーション能力も身に付きとても楽しい時間を過ごせた。

●英語で日常生活を送れて楽しかったし、インドネシアやマレーシアの学生がとても優秀で刺激を受けた。参加する価値があるプログラムだと思う。

●日本との文化の比較をすることによって、いかに日本の食文化や生活環境が恵まれているのかを実感することができた。
 また、他国との同世代の友達と交流することによって、価値観の共有を図ることができた。