教員紹介

甲 洋介ゼミ

教員紹介

近未来の生活を情報学の視点からさりげなくデザインする

情報の道具と空間をデザイン

担当教員 甲洋介教授

ゼミ研究テーマ 情報の道具と空間をデザイン

このゼミは、感情豊かに暮らす私たちの生活をさりげなく見守り、活性化し、使っていて楽しくなる情報の道具を発想し、デザインすることを目指している。心地よい道具やさりげない環境は、技術を研究するだけでは作れない。私たちの心の働きや、生活様式、文化を深く知ることも重要であると考えている。 人間のさまざまな特性や心の仕組みを考えながら、情報学の視点から、私たちの近未来の生活をデザインする。皆さんとの共創を通じてゼミも成長する、そんなゼミである。詳しくはインターネットで「甲研究室」と検索してみよう。

学生インタビュー(国際文化学部 Mくん)

Mくんにとってゼミとは?

私にとってゼミとは、自分の幅を広げることができる環境です。とても大きいことを言っていますが…、この一年間ゼミを通してさまざまな経験をしてきました。スウェーデンの研究者との交流会、コクヨデザインアワードに参加、学生支援ポータルサイトを設計して学生センターに提案もしました。ゼミ以外でもできることはあるかもしれませんが、同じ意識を持ったゼミ生とだからできることも多いと思います。ゼミという環境を使って、主体的に動くことでさまざまな経験を積むことができると思います。

甲先生はどんな先生ですか?

先生は私たちのことをよく見てくれています。ゼミ生一人ひとりの性格なり、考えていることを見抜く観察力! だから、私たちが主体的に行動することに対して常に的確なサポートをしてくれます。あと、オシャレなメガネとシャツがゼミ生に好評です。

ゼミではどんなことを学んでいますか?

User Centered Design(UCD)、Human Interface、バーチャルリアリティー、情報空間に関連して建築についても勉強しました。昨年一年間は研究テーマに固執せずに、幅広く勉強して興味の幅を広げることに専念した勉強でした。実践として、ゼミ生の有志でコクヨデザインアワードの参加や学生支援ポータルサイトの提案をしました。

キャンパス以外で活動することはありますか?

キャンパス以外ではビタミン活動という脳の栄養補給のような活動をしています。また、文献で読んだことを鵜呑みにするのではなく、実際に自分で見て感じて判断しなければいけないという意味での活動でもあります。慶應義塾大学SFCやソニーCSL研究所主催のシンポジウムへの参加、スウェーデンから来た研究員との交流会などがありました。また行きたい人で集まり、美術館や科学館に行き、脳のビタミンを補給しに行っています。

ゼミ活動での一番の思い出は何ですか?

春合宿に滝打ちをしたこともよい思い出ですが、ゼミで学んだUCDの実践として、学生を支援するポータルサイトを学生センターに提案したことです。アンケート・インタビュー調査を通して学生のニーズを調査・分析をして、計50名の学生の声を反映したシステムを提案しました。この経験を通して、一つのことをみんなで作ることの楽しさ、大変さをあらためて体感しました。

卒業研究はどのようなことをする予定ですか?

私はパーソナルスペース(PS)を用いた、人間関係が発展しうるような機能的空間のデザインについて研究しようと考えています。PSとは、その人の身体を取り囲んでいる心理的な縄張りのような領域のことです。トイレ、風呂場、講義室のような維持と清掃の容易さだけを考えて作られている公共的空間をPS、人間工学を通して空間デザインしていこうと考えています。