お知らせ

【2027年度入学者向け国際文化学部パンフレット】表紙デザインコンテスト結果発表について

  • 2025年11月18日
  • 受賞
お知らせ

2027年度入学者向け国際文化学部パンフレット表紙デザインコンテストについて、たくさんのご応募をありがとうございました。
厳正なる審査の結果、最優秀賞および入選作品が決定いたしました。なお入選された学生には、賞状および景品をお渡しいたします。

【2027年度入学者向け国際文化学部パンフレット】表紙デザインコンテスト結果発表

以下、最優秀賞受賞者と審査委員からのコメントです。

◆最優秀賞 鈴野莉々さん

この度は最優秀賞に選出していただき、誠にありがとうございます
大学生活最後の表紙デザインを採用していただけることを、大変光栄に思います。
本作品は、トランクケースを開ける動作とパンフレットを開く動作を重ね合わせてデザインしました。表のステッカーは国際文化学部で行くことのできるSA先の国々、裏のステッカーは四つの科目群を表しています。これから国際文化学部で学ぶ皆さんが、トランクケースに新しい発見や知識を次々と詰め込むように、学生生活を豊かなものにしてほしい、という思いを込めて制作しました。

パンフレットの表紙が新入生の皆さんの旅の第一歩となれば幸いです。

◆審査委員

人は自我を抑圧されると、深い思索や精神の安定を得ることができる場所に身を置きたくなるものです。それは河原や海岸であったり、空き地や廃墟であったり、山や森であったり、あるいは寺院や教会であったりします。全体主義が強化されると、個人は情報化され、管理され、集団の同調圧力によって、自由を制限され、特異性を剥ぎ取られてしまいますが、常に個人を取り戻す運動は継続されてきました。群衆から離れ、孤立した時、個人の意識には集団の狂気に対する批評が芽生えるものです。理不尽な仕打ちや政治の横暴に対する異議申し立てや抵抗ができるあいだは、かろうじて健康かつ文化的でいられるのです。

学生の気質や思考は折々の世相の影響を受けていると思われますが、その変化に臨機応変に対応するしなやかな知性を身につけてもらいたいものです。近年はとみに排外主義や自国中心主義が蔓延し、差別的、攻撃的言説も増えてきました。そうしたものに流されないよう、自分の頭で考え、移動の自由、表現の自由を存分に行使し、他者への配慮、個人の倫理を忘れないでください。

今期も学部パンフレットのデザインコンペに多くの多様な作品が寄せられました。学生による留学経験、学部の独自カリキュラム、活気あるキャンパス・ライフなどがデザインには反映され、まさに当事者たちによる学部の教育環境の紹介になっています。

各自がさまざまなメタファーや表現ツール、メッセージを考え、学部を効果的にアピールするデザインを提案してくれました。評点は拮抗していましたが、今年は鈴野莉々さんの「トランクケースを開けたら」が最優秀賞を獲得しました。中越瑞葉 さんの「JUMP‼」が優秀賞と決定しました。旅のメタファーが多いのはSAの経験などに基づくものと思われますが、心のトランクケースにどれだけ多くの知恵と経験を詰め込めるかが、今後も勝負どころになるかと思われます。次年以降も、国際、外国語、文化多様性にまつわる既成のイメージに囚われない斬新なデザイン案の応募を心待ちにしています。