東日本大震災とそれに続く東京電力福島第一原発事故から14年がたとうとしています。しかし、事故はまだ収束していません。今なお多くの人たちが避難を継続しています。住宅提供をはじめ公的な支援はすでに打ち切られ、避難者の中には家賃の支払いに苦しみ、孤独の中に取り残される人もいます。
一方で、昨年1月1日に発生した能登半島地震では、多くの家屋が倒壊し、道路が寸断され、孤立集落が発生しました。能登半島地震は、地震や津波と原発事故が同時に発生する複合災害において、住民が避難も屋内退避もできない状況になりうること、すなわち、現在の原子力防災や避難計画の破綻を改めて私たちにつきつけました。
自然災害が今後ますます激甚化していくであろう日本において、原発推進はさらなるリスクを生みだします。それなのに、日本政府は「脱炭素」の名のもとに、原発維持のために多くの公的なリソースを投入し、さらに原発新増設をも推進する内容のエネルギー基本計画を策定しようとしています。そこで、福島原発事故と能登半島地震の現実から、原発について改めて考えるため、シンポジウムを企画しました。
◆日時:2025年3月1日(土)14:00~16:30
◆ 開催形式: 会場およびオンライン会議zoomを利用
◆会場:法政大学市ヶ谷キャンパス富士見ゲートG401教室
(住所)〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1 地図は こちら
◆参加費:無料
◆事前申込:
・会場参加:人数把握のため、以下のフォームからご登録をお願い致
https://forms.gle/fxgtLH7ysrvJ
・オンライン参加:要申込です。以下のフォームからご登録ください
https://us02web.zoom.us/webina
◆対象:大学生、研究者、一般市民、メディア関係者
◆講師および内容
<第一部>
FoE Japan制作映像上映「能登半島地震と原発(仮)」
能登半島地震と原発…北野進さん(珠洲市在住、志賀原発を廃炉に!訴訟原告団長)
原発事故と避難…菅野みずえさん(浪江町から兵庫県に避難)
<第二部>
リレートーク…各地からの報告(予定)
北海道(核ごみの文献調査)、青森県(むつ中間貯蔵施設)、宮城県(女川原発)、
新潟県(柏崎刈羽原発)、山口県(上関原発・中間貯蔵施設)、島根県(島根原発)、佐賀県(玄海原発)
<第三部>
パネルディスカッション:エネルギーの民主化を実現するために
足立心愛さん(Fridays For Future Tokyo)、小出愛菜さん(一般社団法人 we Re:Act 共同代表)、
髙田陽平さん(Fridays For Future Fukuoka、オンライン参加) 、松本光さん(FoE Japan)、
北野進さん(志賀原発を廃炉に!訴訟原告団長)
◆共催(共同主催者):法政大学国際文化学部、国際環境NGO FoE Japan
◆問い合わせ先:https://foejapan.org/contact/