お知らせ

【2026年度入学者向け国際文化学部パンフレット】表紙デザインコンテスト結果発表について

  • 2024年11月29日
お知らせ

2026年度入学者向け国際文化学部パンフレット表紙デザインコンテストについて、たくさんのご応募をありがとうございました。
厳正なる審査の結果、最優秀賞および入選作品が決定いたしました。なお入選された学生には、賞状および景品をお渡しいたします。

【2026年度入学者向け国際文化学部パンフレット】表紙デザインコンテスト結果発表


以下、最優秀賞受賞者と審査委員からのコメントです。

◆最優秀賞 田沢 茉彩さん

この度は2024年度に引き続き、最優秀賞という名誉ある賞を頂戴し光栄に思います。

今回の表紙デザインコンテストは、制作開始が長期留学から帰国した直後だったため、異文化の中で過ごした自分の新鮮な心情を作品に反映したいと思っていました。そのため、自身の留学中のテーマでもあった「できるだけたくさんの街を自分の目で見て歩く」ことを実践する中で撮り溜めた写真を使うことはもはや必須でした。 

この表紙制作におけるテーマは「視点」です。自分の目で世界を見つめ、自由に考え、知見の宝庫としてオリジナルのミュージアムを築いていくワクワク感が伝わるようなデザインを目指しました。表紙には法政を意識したカラーリングに青空の広がる瞳、裏表紙には留学中に撮影した風景写真を美術館に飾られた絵画作品のイメージで使用しています。

グローバルな視点を養う国際文化学部のパンフレットに相応しい表紙となっていれば幸いです。

 

◆審査委員

パンデミックは単に疫病蔓延の危機のみならず、大きな政治的、経済的混乱をもたらしました。ロックダウンや移動の制限、相互監視の拡大によって、人々の直接的な交流がなくなり、オンライン通信が拡大した結果、教育や労働の現場が大きく様変わりしました。また仲間内での交流に引きこもったことにより、排外主義や自国中心主義が広がり、差別的、攻撃的言説が増えてきました。学生の気質や思考も折々の世相の影響を受けていると思われますが、その変化に臨機応変に対応するしなやかな知性を身につけてもらいたいものです。

今期も学部パンフレットのデザインコンペに多くの多様な作品が寄せられました。学生による留学経験、学部の独自カリキュラム、活気あるキャンパス・ライフなどがデザインには反映され、まさに当事者たちによる学部の教育環境の紹介になっています。

各自がさまざまなメタファーや表現ツール、メッセージを考え、学部を効果的にアピールするデザインを提案してくれました。評点は拮抗していましたが、今年は田沢茉彩さんの作品『世界を覗く』が一昨年に続き二度目の最高点を獲得しました。フレームからこちら側を覗く印象的な目のクローズアップは好奇心のメタファーとして秀逸です。アニメ・キャラ風、写真のコラージュ、「国際社会」のイメージ化など自身の体験に根差しつつ、柔軟な発想を展開したものに高評価が与えられました。次年以降も斬新なデザイン案の応募を心待ちにしています。