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FICオープンセミナー「シンポジウム 原発事故から13年-核なき未来をめざして」の開催について

  • 2024年02月09日
  • イベント・行事
お知らせ

標題について開催します。
詳細は以下をご確認ください。

企画背景・目的

 東日本大震災とそれに続く東京電力福島第一原発事故から13年がたとうとしている。しかし、事故はまだ収束していない。今なお少なくとも2万人以上の人たちが避難を継続している。
住宅提供をはじめ公的な支援はすでに打ち切られ、避難者の中には家賃の支払いに苦しみ孤独の中に取り残される人もいる。福島第一原発の敷地では、デブリ(溶けた核燃料などが冷えて
固まったもの)の取り出しは暗礁に乗り上げている。ALPS処理汚染水(注)、除染によって生じた汚染土の処分について大きな議論となっているが、これらはいずれも福島第一原発事故の
規模の大きさ、問題の複雑さを物語る。 
 2023年、「脱炭素」の名のもとに、民意不在のまま、原発再稼働や運転期間の延長、次世代革新炉の開発・建設といった内容のGX推進法、GX脱炭素電源法(原子力基本法、原子炉等規制法、
電気事業法など5法の改正)が国会を通過した。核のごみの最終処分場選定の第一段階となる文献調査受け入れをめぐっては、地域コミュニティで大きな分断が生じている。
 一方で、本年元日に発生した能登半島地震では震源近くに立地する志賀原発(停止中)も強い揺れと3メートルの津波に襲われ、変圧器から約2万リットルの油が漏れ、外部電源の一部
から受電ができなくなるなどのトラブルが生じた。道路の寸断、海岸線の隆起、放射線モニタリングポストの故障などにより、改めて原発の脆弱性と避難計画の非現実性を浮き彫りにした。
本シンポジウムでは、福島第一原発事故の現在や各地の状況、エネルギーの現状を概観し、脱原発やエネルギー政策を議論していく。

(注)デブリを冷やした水と建屋内に流れ込んだ雨水がまじりあった水を多核種除去装置で処理した水。
   トリチウムなどの放射性物質が残留しているため、ここでは「ALPS処理汚染水」とする。

内容及び登壇者(予定)

<第一部>
・終わらない福島第一原発事故…佐藤和良さん/いわき市議会議員
・エネルギー基本計画と私たちの未来…吉田明子さん/FoE Japan、川﨑彩子さん/Fridays For Future Tokyo
・能登半島地震から考える原発…北野進さん/珠洲市在住、志賀原発を廃炉に!訴訟原告団長

<第二部>
各地からの報告…原発事故避難者や原発立地・近隣地域などからの報告 (北海道、宮城県、茨城県、新潟県、石川県、東京都、長崎県、鹿児島県など。以下、打診中含む)
宍戸隆子さん(北海道、福島から避難)
三木信香さん(北海道、子どもたちに核のゴミのない寿都を!町民の会共同代表)
日野正美さん(宮城県石巻市、女川原発再稼働差止訴訟原告団事務局長)
大石光伸さん(茨城県つくば市、東海第二原発運転差し止め訴訟原告共同代表)
小木曾茂子さん(新潟県津南町町議会議員、さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト代表)
中垣たか子さん(石川県金沢市、北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会)
鳥原良子さん(川内原発建設反対連絡協議会会長)
阪上武さん(原子力規制を監視する市民の会代表)
高橋英江さん(環境活動家)                                                         ほか

<第三部 質疑応答・議論>


◆ 実施日 : 2024年3月2日(土)14:00-16:30
◆ 会場  : 法政大学市ヶ谷キャンパス大内山校舎Y402教室
◆ 開催形式: 会場およびオンライン会議zoomを利用
◆ 参加費 : 無料
◆ 申込方法: オンライン参加:要申込です。以下のフォームからご登録ください。自動的にzoom参加用のURLが送付されます。
        https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_93m22kDoSoqyuQswx8TIyg
        会場参加:申込なしでもご参加いただけますが、人数把握のため、以下のフォームからご登録いただけますと幸いです。
        https://forms.gle/rti1d28ecoKQ96Ko7
◆ 対象  : 原発やエネルギー問題に関心のある学生・市民等。(会場に50名、オンラインに200名)
◆ 主催  : 国際環境NGO FoE Japan、法政大学国際文化学部(予定)
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