お知らせ

卒業生へのメッセージ

  • 2020年03月24日
お知らせ

2019年度 法政大学経済学部の卒業生の皆さんへ

 経済学部の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
 ご父兄の皆さまにおかれましては、ご子息、ご令嬢のご卒業に対して、心よりお祝い申し上げます。

 さて、皆さまもご存知の通り、新型コロナウイルスの感染が未だ衰えをみせていない中で、

(1) 卒業生の皆さんや教職員の感染リスクを減らすこと
(2) 新型コロナウイルスの感染拡大を防止する社会的責任を果たすこと

が法政大学の方針でありますが、学位記授与の実施方法は、各学部の判断に委ねられております。
 経済学部では、熟慮した結果、今年度の卒業生の数が1000名に上ることからも、経済学部棟での対面での学位記授与では、いわゆるクラスター化が避けられず、感染リスクも大きくなり、上記(1)(2)を果たしづらいと判断しました。
 それよりも、感染リスクを完全に抑え、丁寧に、郵送でお送りする方が、卒業生、ご父兄の皆さま、教職員、そして4月以降に学ぶ新入生、在学生にとっても、総合的に考えて良いと判断しました。

 卒業生の皆さんにとっては、学位記授与という大切な機会を、ともに学んだ仲間や恩師と時間を共有できないことは本当に残念かと思います。ご不満な点はあろうかと思いますが、どうかご理解いただければ幸甚です。

 さて、卒業生の皆さんは、努力の甲斐あって、晴れて卒業となったわけですが、これからも、それぞれの道で真摯に学び、向上し続けていく姿勢が何よりも大切になると思います。
 10年後、リーダーシップを取って社会や会社に貢献している場合もあれば、壁に当たり、思い通りに行っていない場合もあるかもしれません。どのような場合でも、「自由で自立した個人が、現実の様々な文脈で理想を目指して判断し行動する。専門知識と広い視野を結び付け、現実の場面で活かしながら人生を生き抜く「総合力」を高めていく」という「実践知」の考え方は、良き行動指針になると思います。成功体験だけでなく、失敗や挫折も、気持ちの持ち方次第で、その後の成長への糧に出来るでしょう。

 皆さんが卒業する法政大学経済学部は、2020年度には、私立大学では2番目に創立100周年を迎える「歴史と伝統」ある学部です。10月31日(土)には、市ヶ谷キャンパスで創立100周年の記念式典も行われますので、ぜひいらしていただき、仲間や恩師との親睦を、改めて深めていただければ幸いです。

 教職員一同、皆さんを応援しておりますので、法政大学経済学部の卒業生という誇りを持って、これからも頑張っていってください。まずは100周年記念式典でお会いしましょう。

 

2020年3月24日
経済学部長 鈴木 豊