本学は、今年度の第4期機関別認証評価の受審にあたり、弾力的措置による「2025年度自己点検・評価報告書(認証評価申請用)」を昨年度末に、大学基準協会に関連資料と併せて、提出したところである。提出に至るまでの総長をはじめとする大学執行部、研究科・学部や各部局および関連事務局の多大なる尽力に対して、あらためて心から感謝を表したい。本受審においては、「内部質保証が一定程度機能している評価対象大学」として、大学評価(認証評価)に係る弾力的措置適用の確認申請の後、全学質保証会議でのタスクフォースを中心とした議論や全学質保証会での検討を踏まえて、本学での教育・研究の質向上に関する、「現状分析」、「分析を踏まえた長所と問題点」および「改善・発展方策と全体のまとめ」を評価項目ごとに纏めており、本学の前回の認証評価からの特色ある取り組みが記されている。本学全体の自己点検・評価の現状の把握のためにも、公開後には是非、参照、ご活用願いたい。今年度は、認証評価関連として、学生からの意見徴収(アンケート方式)、個別面談、実地調査に向けた準備や具体的な本学に対する質問事項への対応等新たな対応もあり、引き続き、関連部局の連携・協力をお願いするところである。ここでは、今年度以降の本学でのさらなる「教育の質」向上と「新たな評価」制度に向けた方向性について言及したい。
今回の第4期認証評価における本学の「弾力的措置」による評価対象であることを鑑み、本学の「内部質保証」制度の組織的対応は、「各部局との連関・協力」を常に念頭に置きながら、大学全体の内部質保証体制の見直し、学内の各種委員会の「立ち位置」の再整理、さらに毎年の自己点検・評価シートの「効率化や効果の見える化」をはじめとする対応に対する、1つの「成果」の表れであろう。これは、不断の各部局の協力によるものであり、その「成果」の大学や各部局へのさらなるフィード・バックが肝要である。当然、ここには、学びの当事者である「学生」というキーワードが入ってくるが、内部質保証に関連する「学生参画」のみならず、1つの本学の多方面の観点からアプローチされている「教育・学習」、「学生支援」や「教育研究等環境」でも積極的な学生との連携が期待される。また、本学においても「新たな自校教育」を基軸とした「学生参画」による内部質保証プロセスも来年度の開講に向けて検討が進んでいる段階である。学生・職員・教員の協働による「教育の質」向上に向けた取り組みも肝要であろう。

大学評価室長・理工学部教授 川上 忠重
令和8年3月に開催された、文部科学省「教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループ(第9回) 」配布資料では 1)、「新たな評価」制度の在り方について(案)についても提示され、今後の「新たな評価」についても検討が進んでいる段階である。本学においても、この点に着目し、2026年1月に「第33回大学評価室セミナー」として、廣瀬克哉法学部教授(前総長)にお願いし、全学として情報を共有したところである。今後の方向性については、検討中の段階ではあるが、やはり、内部質保証制度による「質保証の徹底」と「質向上の促進」であることが窺える。そのための「効果的かつ効率的な評価の実現」は、本学においても、常に組織的に取り組んできたものであり、さらのその「実績」を踏まえた上での「積み上げ」が重要であろう。現在まで、大学全体として行ってきた「教育の質」向上に対する取り組みは、各部局での「教育の質」向上をベースとしており、本学の「内部質保証」の根幹としている部分であり、「新たな評価」においても十分に対応が可能であると確信している。
本年度も多くの高等教育機関や関連する組織の対応や方向性について注視しつつ、本学の優れた長所や特色をより伸長すべく、「内部質保証」向上に向けて尽力する所存である。引き続き、学内外の皆様のサポートを心からお願いするところである。
2026年4月 大学評価室長 川上 忠重