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【活動報告】〈市ケ谷〉2025年度能登半島災害ボランティア(3/6~3/8)

  • 2026年04月09日
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2025年度 能登半島ボランティア
1 日程 2026年3月6日(金)~8日(日)
2 場所 石川県七尾市、穴水町、奥能登(輪島市、他)
3 概要
本企画では2026年3月6日(金)~8日(日)にかけて、民間災害ボランティアセンターおらっちゃ七尾様、およびNPO法人レスキューストックヤード様のご協力のもと、石川県七尾市と穴水町で防災ゲームを通して被災者の心に寄り添うソフト系支援を実施しました。スケジュールのほとんどがソフト系支援である大型企画は私たちにとって初めての試みでしたが、ボランティアのあり方や支援の継続の大切さなどを考えるきっかけとなり、今後の活動に活かすべき学びを得ることができました。最終日には、能登復興ネットワーク様のご協力のもと、奥能登を中心に商店街訪問やバスツアーを行いました。震災の記憶の風化防止や、復旧途中にある商店街でお金を使うことによる復興支援を目的として、現地の現状を学習しました。建物の解体が住民の意思で進められていない地域があることや、立て直し途中の建物や道路が多くあることなど、初めて知る情報を得ることができ、現地に実際に足を運ぶ重要性を実感できました。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 人間環境学部人間環境学科2年 佐藤 花莉、 ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 人間環境学部人間環境学科2年 福岡 亜里紗)

4 学生参加者数 15名
5 企画学生の感想
私たちが現地を訪れた3月時点では、瓦礫撤去や家具の運び出しといったハード系支援のニーズが減少しており、その必要性はほとんど見られませんでした。このような状況の中で、私たちにできる支援を模索する過程において、「ソフト系支援」という方法を知りました。ソフト系支援とは、お茶会やサロン、マッサージ、足湯などのイベントを通して被災された方々とコミュニケーションを図り、心が和らぐ時間を提供する支援活動です。今回の活動は、これまで中心であったハード系支援からソフト系支援へと大きく方針を転換して実施しました。これはチーム・オレンジの活動においても前例のない新たな取り組みであり、準備段階から試行錯誤が続きました。特に、コミュニケーションを重視する活動であるため、被災された方々とどのように接するべきかという点に多くの課題を感じました。また、ボランティア参加者にとってソフト系支援のみでは物足りなさを感じるのではないかという懸念もありました。企画者である私たち自身も経験のない支援方法であったため、不確定要素が多く、当日を迎えるまで活動が円滑に進むか不安を抱えていました。2025年11月実施の被災地支援物産展に引き続き、今回の能登半島災害ボランティアは企画当初から紆余曲折のある取り組みとなり、想定以上の時間と労力を要しました。協力先の選定や実施日・スケジュールの調整が難航し、さらに急な変更も発生するなど、不確定要素が多くありました。この点が本企画の特徴であり、実施を困難にしていた要因の一つでした。この過程で常に迷いや不安を感じており、途中で企画を断念したいと感じる場面も幾度もありました。しかし、その分本活動への思い入れは強まり、最終的には達成感とともに、個人と組織の成長を実感することができました。いずれの取り組みも途中で諦めることなく実施まで至ったことに対し、安堵しております。私は今回、能登半島ボランティアに企画者として携わり、現地で多くの方々と出会いました。その経験を踏まえ、これらの学びを自分たちの中だけに留めてしまうことは自己満足にとどまってしまうのではないかという危機感を抱いています。「知る」に続く行動として「伝える」ことが、今後私たちに求められている役割であると考えます。得た知識や経験は、それを基に次の行動を起こし、他者に伝えることで初めて社会に還元されるものであると強く感じています。また、今回の経験は、私たちの成長や経験値の向上に大きく寄与したと考えています。今後、不確実で予測困難な状況に直面する機会は少なくないと想定されます。その際には本活動で得た経験が大いに活かされるものと考えます。具体的には、状況に応じて対応する力や、計画に固執しすぎない柔軟性、現地の方々の思いやニーズを的確に把握する観察力など、様々な重要な能力を養うことができたと感じています。本活動は決して容易なものではありませんでしたが、実施までやり遂げることができ心より嬉しく感じています。最後まで活動を継続できたのは、多くの方々のご支援によるものです。企画当初から共に取り組んできた企画メンバー、職員の皆様、ご協力いただいた学生参加者の皆様、そして現地で温かく受け入れてくださった皆様に、深く感謝申し上げます。また、活動場所の調整等にご尽力いただいた関係団体の皆様をはじめ、多くの方々のご支援により本活動は実現しました。今回のソフト系支援では、人と人との「つながり」を実感する場面が多く、その温かさや重要性を改めて認識しました。支援という形で現地を訪れた私たちですが、本活動を通して、むしろ私たち自身が多くの学びや気づきを得る機会となりました。この場をお借りして、本活動に関わってくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。今後もこの感謝の気持ちを忘れることなく、さらなる活動へと繋げていきたいと考えています。さらに、今回の活動が比較的円滑に進んだ要因についても触れます。第一に、参加者の意識の高さが挙げられます。被災地支援に対して真摯に向き合う参加者が集まったことで、チーム全体のモチベーションや団結力が高まり、各場面において活動が円滑に進みました。志望理由に基づいて参加者を選定する手法は、有効であると実感しました。最後に、今回得た経験や学びは、私たちの中だけに留めるのではなく、他の学生や大学の枠を超えて広く共有していくことが重要であると考えています。今後は、本活動を通して得た知見をどのように発信し、多くの人々に伝えていくかについても、引き続き検討を深めてまいります。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 人間環境学部人間環境学科2年 藤原 あやめ)

今回の能登半島ボランティア企画は、現地の方々との交流を通して現地の被災当時の状況や復興への様々な取り組みを知ることができ、能登について理解を深めるとても貴重な機会になりました。今回は現地のハード系支援のニーズ減少に伴い、ソフト系支援という新たな取り組みを行いました。現地の方々と防災クイズやBING、ダイレクトロードなどの防災ゲームを通して楽しく交流することができました。特に、現地の方々に「楽しかった!」や「また来てね」と言ってくださったのはこの企画が成功したことを感じさせてくれました。また、ソフト系支援を行うにあたり、現地の方々とのコミュニケーションの取り方や、会話が被災地の復興につながるのかと不安を感じていました。そのため、ボランティア当日は参加者全体で夜に反省会を行い、ソフト系支援についてどのように行うかを参加者一人一人が意見を出して考えることができたのはとても良かった点だと考えております。参加者全体でのこのような意識の高さにより、特に2日目のレスキューストックヤードさんを通じた活動では、参加者が現地の方々と自然に会話を交わしている様子が、とても印象に残っています。また、今回能登半島ボランティアを企画してみて、人と人のつながりの大切さを改めて実感しました。現地の人が話されていたように、普段から行事等を通して交流をしていることは、なにか起こった際の安心感や支え合いにつながる重要な要素だと感じました。また、企画者としては今回協力してくださった現地の方々や学生の皆様、ボランティアセンターの職員の方などのたくさんの人のサポートのおかげで活動ができていると身に染みて感じました。また、事後報告会でもあったように、長期的なボランティア活動を通じて、能登半島とのつながりを継続していくことが重要であると感じました。今回の能登半島ボランティアでは、ソフト系支援という新たな取り組みを行い、現地の方との交流を通してたくさんの学びを得られたと思います。今後は、この学びを大学内外に発信していくことが大切であると考えており、より多くの人に防災やボランティアに興味を持ってもらえるように努めていきます。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科1年 宍戸 海翔)

6 参加学生の感想
ソフト系支援というのを目的にしつつも、何人来るのか、どんな人が来るのか、何をしたら良いか、良くないのかなど、やり方も探り探りの中で、臨機応変な対応やコミュニケーションがとても難しかった。たまに集会所の方たちが方言や早口でお話しされるため、率直なところ何をおっしゃっているのか聞き取れなかったり、情報がパンクしたりすることもあったが、頷いて話を聞いてあげるという小さなこと、極端に言えば私がここにただ存在しているだけでもボランティアできていたのかなと感じられた経験になった。そして、明確なゴールがない中で企画されたチーム・オレンジの皆さんには本当に尊敬の思いでいっぱいです。ありがとうございました。大変お疲れ様でした。(人間環境学部人間環境学科2年 大平 夏実)

  • 前口記者のご講演の様子

  • おらっちゃ七尾での交流の様子

  • おらっちゃ七尾での交流の様子

  • おらっちゃ七尾での交流の様子

  • 穴水町での交流の様子

  • 穴水町での交流の様子

  • 一本杉通り商店街での視察の様子

  • 活動報告会での集合写真