チョコレート生産に隠された課題~児童労働問題について考えよう~
1 日程
【講義】11月17日(月)
【展示】11月24日(月)~11月28日(金)
2 場所
【講義】法政大学市ケ谷キャンパス 外濠校舎5階 523~526会議室
【展示】法政大学市ケ谷キャンパス 外濠校舎1階 メディアラウンジ
3 概要
11月17日、11月24日~28日に「チョコレート生産に隠された課題~児童労働問題について考えよう~」をVSP(ボランティア支援プロジェクト)&KYOPRO(課外教養プログラムプロジェクト)共同企画として開催した。本企画は、児童労働の現状を知り、この問題を身近に感じてもらうことを目的に実施した。講義と展示を通して学生が児童労働の実態を理解し、児童労働のない社会の実現に向けて自らできることを考える機会として学びを提供した。講義では、特定非営利活動法人ACE様より児童労働の現状についての講義を行っていただき、その後ロールプレイ形式で参加者が「ガーナのカカオ農家の家族」の立場を体験し、それぞれの家族役となりワークショップを行った。児童労働や貧困の背景を理解し、自分たちの生活とのつながりを実感することができた。また展示企画では、児童労働の実態を映した写真を大学のメディアラウンジで展示し、多くの人々に現状を知らせることができた。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 経営学部経営学科3年 山内 万結子)
4 学生参加者数 25名(法政18名、三輪田学園5名、山脇学園2名)
5 企画学生の感想
この企画では、私自身も、児童労働に関するこれまで触れてこなかった知識を数多く得ることができました。特に、講師の方がお話しされた 「今日学んだことを忘れないでいてほしい」 という言葉が強く心に残っています。学びを学びのまま終わらせず、継続して考え続けることの大切さ、いわば生涯学習の本質を改めて実感しました。また、「世界のたった1週間分の軍事費があれば、すべての子どもたちを学校に通わせることができる」というお話は、とても衝撃的で、印象に残っています。さらに、企画内で行われたワークショップでは、初めて会う学生同士が対話を重ねながら、国内でも広がる格差を自分ごととして考える様子が印象的でした。(ボランティアセンター学生スタッフVSP キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科3年 盛田 有紗)
この企画運営で最も意義があったことは、企画者も参加者も「受け身」で学ぶのではなく、学生主体で企画を実施できたことだ。当日は双方の団体が実施したい内容を盛り込んだ企画を展開でき、参加者同士も積極的に意見を交わす様子が見られた。こうした主体的な学びの場が実現したのは、複数回の打ち合わせを通じて互いの認識を丁寧にすり合わせることができたからである。VSPの皆さんが何度も打合せを設けてくださったことが能動的な企画運営につながったと考えている。(課外教養プログラムプロジェクトスタッフ 文学部英文学科3年 笹本 愛佳)
特定非営利活動法人ACE様の講義
ロールプレイ形式での様子
児童労働について活発に意見が出ました
児童労働の実態を映した写真展示