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【活動報告】〈市ケ谷〉富士山森づくりボランティア(5/25)

  • 2025年06月10日
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富士山森づくりボランティア
1 日程 2025年5月25日 (日)
2 場所 山梨県富士河口湖町
3 概要
本企画は、5月25日に関西大学と共同で実施された。今年度は、昨年度までと異なり訪問先を富士山ボランティアセンターに変更した。企画の目的は、富士山の植生や環境問題について学び、その学びをもとに清掃活動を行うことにあった。 当日は、富士山ボランティアセンターに所属する富士山レンジャーの方から講義を受けた。講義では、富士山レンジャーの活動紹介をはじめ、富士山の成り立ちと自然環境、保全の仕組み、そして環境問題についての説明が行われ、講義の終盤には、不法投棄されたゴミが人間に与える影響や、不法投棄防止のための看板に掲載するキャッチコピーについて小グループに分かれてディスカッションを行い、それぞれの意見を発表した。その後レンジャーの案内のもと、富士山世界遺産センター付近の観察園を、ビンゴカードを使ったゲーム形式で散策した。さらに、世界遺産センター周辺を2グループに分けて清掃活動を行い、約20分でおおよそ2kgのゴミを回収した。加えて、恩賜林庭園でも清掃活動を実施した。本企画を通じて、企画者を含む約40名の参加者全員が富士山の自然環境や環境問題への理解を深めることができたうえ、実際に清掃活動を行うことで環境問題を身近な課題として捉え、日常生活の中でも意識するきっかけとなった。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部法律学科 3年 横山 真登)

4 学生参加者数 38名(法政30名、関西大学8名)
5 企画学生の感想
富士山企画に参加し、自然環境を保護することと利用することのバランスの難しさを学びました。また、現地の方のお話や観察園での見学等を通じて、富士山の自然の美しさとそれを守ることの大変さを実感しました。実際にゴミ拾いをしてみると、人通りの少ない道にも関わらず多くのゴミがあり、特にたばこの吸い殻などといった故意に捨てられたものが目立ちました。こうした現状を知り、観光する側のマナーや意識の大切さを痛感しました。観光地での環境保護の課題を自分事として捉えるよいきっかけとなりました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部政治学科1年 相馬 大輝)

6 参加学生の感想
オーバーツーリズムにより富士山への観光客が増えつつある近年、不法投棄による生態系の悪化、景観の悪化、衛生に関する問題が、座学を聴き自分ごとのように感じました。清掃活動をしている最中も、手の届かない場所に大きなゴミが捨てられている惨状を見て、悔しい気持ちになりました。座学で学んだことのみでなく、実際に感じた富士山の雰囲気を忘れずに、環境問題について考えようと思うきっかけになったので、とても貴重な体験でした。(国際文化学部・国際文化学科 1年)

富士山周辺の生態や森としての特徴、さらには環境問題に関して、講義を通して知ることができたのは良かったと思う。富士山がどういうものか大体分かっているつもりでいたが、4つの山から構成されているというのは知らなかったので驚いた。また、登山者が多いことに対する弊害について、テレビなど配信されたものでなく現地から伝えていただけたのはいい経験だと思った。対策も思ったよりきちんととられていて、今後も継続的な努力のもとに富士山が成り立っていくのを感じられた。自然の散策は普段見られるものではないので貴重な経験になったと思う。鹿が木の皮を食べるというのは意外だった。ゴミ拾いのボランティアは人生で初めてであったが、手の届かないところに大きいゴミが沢山あったのがもどかしかった。捨てるなら拾いやすいところにして欲しいと思った。(人間環境学部、人間環境学科 1年)

  • 富士山レンジャーの方からの講義

  • 富士山世界遺産センターにて

  • 富士山レンジャーの方に観察園を案内していただく

  • ビンゴゲームを使って散策をする参加者

  • 清掃活動の様子

  • 集合写真