手話講座入門編報告書
1 日程 10月8日、15日、22日、29日、11月12日、19日、26日、12月3 日(いずれも火曜日)
2 場所 富士見ゲート6階 G602教室
3 概要
市ヶ谷ボランティアセンターVSPでは、本学学部生を対象とした手話講座入門編を実施しました。手話通訳士としてご活躍されている中野佐世子先生を講師にお招きし、講義をしていただきました。あいさつなど日常会話に使われる基本的な手話を身につけるとともに、聴覚障がいをはじめとする様々な障がいを持つ方々に対する理解を深めることができました。より多くの人々が生きやすい社会をつくるために何ができるのか考えるきっかけになったと感じます。周りの方と実際に手話で会話をしたり、歌に合わせて手話を覚えたりと、楽しい講義をしていただき、全8回の講義を終える頃には基本的な手話や50音の指文字を覚え、簡単な会話をすることができるようになりました。第2回と第5回の講座には他大学から聴覚障がいをお持ちの方にお越しいただき、これまでの経験や日常生活について手話でお話をしていただきました。講義で学んだ手話でコミュニケーションをとるなど、とても有意義な時間となりました。参加者の方からは「以前から学びたかった手話を毎週少しずつ学ぶことができ、とてもためになった」や「聴覚障がいや難聴の人を取り巻く現状や問題を知ることができて、非常に学びになった」などといった感想をいただきました。ボランティアセンターでは来年度も手話講座を実施する予定です。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部政治学科1年 栁澤 心李)
4 学生参加者数 延べ312名(全8回)
5 企画学生の感想
全8回の講義を通して少しずつ手話を学ぶことができたのが良かったです。講座を受け始めると手話はひとつの「言語」であるということを実感しました。新しい言語を学ぶという経験は楽しく、英語を学ぶのと同じように、自分の世界が広かったように感じました。手話や指文字を学ぶことができたことも大きな収穫でしたが、さまざまな障がいを抱える方の生活や取り巻く環境などについて学ぶことができたということも自分にとっては大きかったです。より多くの人が生活しやすい社会にするために自分には何が出来るのか考えるきっかけをいただきました。基本的な手話や50音の指文字を覚え、簡単な会話をすることができるようになったので今後の生活に活かすことができるよう、これからも学び続けたいです。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部政治学科1年 栁澤 心李)
全8回の手話講座を通じて、手話が言語として持つ魅力や難しさを学びました。最初は手の動きに集中するだけで精一杯でしたが、表情やリズムが大切だと気づき、徐々に楽しくなりました。相手に「伝える」ことの難しさと、「伝えたい」という気持ちの大切さを改めて感じました。また、講座を通じて聴覚障害者の方々の視点や生活への理解も深まり、多様なコミュニケーションの在り方を考える良い機会になりました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部政治学科1年 下川 優香)
6 参加学生の感想
以前から手話に興味があったけれど、自分で学ぶにはどうしたらいいかわからなかったので、入門として講座を受けてとても面白く充実したものになり、参加してよかったと思いました。手話の成り立ちを知ることで覚えやすく指文字は五十音全て覚えられたので忘れないでおきたいと思いました。また、講座では、手話だけでなく、聴こえない人、聞こえにくい人について学ぶことができてよかったです。私の祖母も難聴で補聴器をつけているのですが、補聴器をしていればよく聞こえているものだと思っていたので、これから祖母と話す時には、ゆっくりはっきり話すようにしようと思いました。これからも手話を学んでみたいと思います。
講義の様子
手話をしながらコミュニケーション
講師の中野佐世子先生
聴覚障碍者である学生をお迎えして手話を学びました
向かい合ってお互いの手話を確認する学生の皆さん
集合写真