PickUP

【活動報告】〈市ケ谷〉福島スタディツアー(12/8)

  • 2024年12月19日
PickUP

福島スタディツアー

1 日程 2024年12月8日(日)
2 場所 福島県いわき市 自然農法ファーム白石
     福島県双葉郡 東日本大震災・原子力災害伝承館
     双葉町産業交流センター
3 概要
2024年12月8日(日)に「福島スタディツアー」を実施した。今年は「福島と原発事故の影響 ~今と当時を知り、未来を考える~」というテーマを設定し、原発事故とその風評被害などについて学んだ。日程については以下の通りである。現地到着後、まずは自然農法ファーム白石様に震災講話をいただき、その後農業体験をさせていただいた。次に後東日本大震災・原子力災害伝承館にて館内見学をしたのち、双葉町産業交流センターにて青木淑子様に講話をいただいた。震災から13年が経過した現在でも原子力発電所の廃炉作業は完了しておらず、帰宅困難区域や風評被害の残存等、福島には依然として解決に至っていない問題が多く残されている。今回の福島スタディツアーでは、震災や事故による風評被害等を実際に経験された方々からお話を伺うことで当事者の目線に立って思いを巡らすことができ、またそれらの問題を私たち自身が今生きている社会に敷衍して考えることのできる貴重な機会となった。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 法学部法律学科1年 辻田 実り)

4 学生参加人数 28名
5 参加学生の感想
農業体験では、ストーリで種から収穫までのせることで農業への思いを伝えるという方法や工業団地などに売りに行くなど解決策を見つけることが大切だと思いました。自分で農業体験をすることで、農業に向き合うきっかけになる貴重な体験だと感じました。伝承館では、原子力発電についてのリスクや良いところを含めて考え直す必要があると感じました。津波や火災と違い、原子力災害は目に見えない被害だからこそ、また戻れると思っていたり、解決が難しい部分があったり、災害関連死などまだまだ解決していない、向き合っていかなければならない問題なのだと改めて感じました。(文学部史学科1年 嶌田 夏那)

中国・韓国が日本産・福島産の食品について、悪いイメージを抱いていると言う話があった。それについての白石さんの回答が印象に残っている。「日本人も中国野菜に対して悪い印象を抱いている。安いかもしれないけど、生産者は良いものを作ろうと考えて作ったはず。それは勝手なイメージと、中国側の情報発信の下手さの両方に起因するもの。」消費者としてどうあるべきか考えさせられた。ここは町の中心部のはずなのに、伝承館からここまでずっと真っ暗だった。これが原子力災害の被災地であり、原発があり続ける限り、どこかの土地がこうなる可能性は残り続ける。私はずっと日本が原子力利用をすることについて賛成しているし、その考えは今も変わっていない。しかし、今日の経験を経て、原子力を利用したいと思う人は、この現状について理解し、私事として今一度考え直す必要があると強く認識した。(人間環境学部2年 西山 惺)


 

 

 

 

 

 

  • 藁を集める学生

  • 大根を収穫する学生

  • 収穫した大根を持つ学生

  • 参加者全員で記念撮影

  • 震災講話を聴く様子

  • 震災講話を聴く学生

  • 原子力発電について学ぶ学生

  • 津波について学ぶ学生