東北被災地ボランティアツアー
1 日程 2024年9月3日(火)~5日(木)
9月10日(火)~12日(木)
2 場所 1日目:宮城県石巻市
2日目:岩手県釜石市・大槌町
3日目:岩手県陸前高田市
3 概要
2024年9月3日(火)~5日(木)に第53次隊・第54次隊、9月10日(火)~12日(木)に第55次隊・第56次隊という日程で「東北被災地ボランティアツアー」が実施された。初日は、西城楓音様、佐藤敏郎様に講話をいただき、震災遺構門脇小学校、大川小学校の見学をした。「大切な人を守るために私たちは何をすることができるのだろうか」というテーマを設定し、自分の身近な大切な人の命の大切さを学んだ。2日目は、宝来館、吉里吉里国にて、「復興とは何か」というテーマを設定し、岩崎様、松永様に講話をいただき、山道整備、海岸清掃、薪割りを実施した。3日目は、「震災を次の世代の世代に繋ぐ架け橋になる」というテーマを設定し、陸前高田市立高田一中学校で交流会を行った。震災から13年が経ち、今回のボランティアツアーは震災について学び、次の世代への懸け橋になることを目的に行った。今までのものに比べ、体を多く動かすだけでなく、自分が軸となり、災害に対して大切な人や次の世代にどれだけ災害に対する「備え」をできるかというものを強く意識することのできるものであった。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 文学部地理学科2年 小林 真聖)
4 学生参加者数 39名
5 参加学生の感想
今回私が参加してかなり驚いたのが、多くの地元の方々が今後の目標や課題について真剣に考えられていたことです。震災を過去のものとして終わりにするのではなく、はたまた悲劇の出来事として目を背けるのでもなく、「これからどうしたいか」を一心に考えられている姿に心を打たれました。 佐藤さんがおっしゃっていた「希望の防災」や宝莱館の女将さんがおっしゃっていた「死なない街づくり」など被災した方々は多くの辛い経験をしてきたからこそ、それを繰り返さぬようできることは全てやろうとしていました。それに対して、私たちにできることはこの震災をいつまでも忘れずにずっと考え続けることだと思います。以前であればそんな些細なことに意味があるのかと思ってしまったかもしれませんが、今回様々なお話を聞き、これが何よりも難しいことであり、また私たちに求められていることだと思いました。(人間環境学部人間環境学科1年 伊藤 優希)
実際に現地に訪れて講和や建物、景色を見ることで、テレビなどでは得られないことを経験することができました。思ったよりも津波が高く強く町を襲ってきたのだと身にしみて感じました。私は埼玉県に住んでいるので、どこか津波は来ないから大丈夫だ、と思っていたところがあったのですが今回のツアーを通して災害の恐ろしさをとても感じたので、家族や周りの人に経験したことを伝えその上で万全な備えをするべきだと改めて思いました。(経営学部経営学科1年 加藤 綾音)
今回、東北被災地ボランティアツアーに参加して自分の防災意識を高めることができました。今まではどこか他人事のように感じていた東日本大震災を非常に身近に感じるようになりました。特に印象に残ったのは、震災以降大川小学校の見学です。自分自身、大川小の名前を聞いたことがあったのですが、実際訪れると、津波の力というものを肌で感じました。津波によってなぎ倒された校舎の連絡通路は、特に印象的でした。佐藤敏郎さんのガイドもあったため、当時の子供たちや先生方がどのような思いで時を過ごしたのかを考えると、とても胸が痛くなりました。どうしてすぐに山に逃げる判断ができなかったのかということを考えると、つらい気持ちになります。また、避難を決めてから、一人しか通れない小さな門から必死に逃げた経路を私が実際にたどってみたときは、この思いを絶対に共有しないといけないと強く感じました。津波を目の前にしたときにどう思ったのかを想像するだけでとてもつらいのですが、この時のことをしっかり伝えていくことが風化させない一番の近道だと思います。(人間環境学部人間環境学科1年 松本 周汰)
薪割り体験をする様子
吉里吉里国での集合写真(前半隊)
BINGをレクチャーする学生
海岸清掃をする学生
佐藤さんの講話を聴く学生
海岸清掃後の集合写真(後半隊)
反省会をする様子
中学生との交流会