ダウン症企画~講義編~
1 日程 2024年6月13日(木)
2 場所 市ヶ谷キャンパス外濠校舎5階523-526会議室
3 概要
毎年恒例のダウン症企画を、今年も開催しました。協力団体は、初回からお世話になっているダウン症の子どもを持つ親御さん方が立ち上げたNPO法人アクセプションズさんです。アクセプションズさんは障がいのあるなしに関係なく、お互いを尊重できるインクルーシブな社会の実現を目指して活動されています。毎年講義企画はzoomで行っていましたが、今年は対面とzoomを合わせたハイフレックス形式で実施しました。他大学や高校生にも参加者を募りました。通常、講義企画では講師の方が一方的にお話しする形がほとんどです。しかし、今回は講師の方と参加者がディスカッションをし、一緒に考える企画にしました。はじめにダウン症に関する映像を見て、次にグループディスカッションを行いました。各グループには一人ずつアクセプションズさんに参加していただき映像の感想以外にも、アクセプションズさんに直接質問をし、体験談を聞くことができました。普段はなかなか接することのない方との考えに触れる貴重な機会を提供できたのではないでしょうか。事前アンケートでは、ダウン症を「病気」と捉える方が多く、全体的にはネガティブな意見が中心でした。一方、企画実施後のアンケートでは「ダウン症の偏見に気づいた」や「ダウン症の方と一緒に交流したくなった」といったポジティブな意見がたくさん出ていました。アクセプションズさんは、ダウン症は偏見や社会的な障害に苦しんでいるとよくおっしゃっています。今回のような企画を実施することで、少しでも多くの人にダウン症の印象をポジティブにできると思います。これからもダウン症の理解が深まるように、企画を実施していけるよう努力します。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 文学部日本文学科2年 大江 千歳)
4 学生参加者数 20名(法政大学11名、共立女子大学4名、三輪田学園高等学校5名)
5 企画学生の感想
ダウン症を持つ親の視点からの実体験を聞けるとても貴重な機会になりました。たくさんの情報を吸収できたと同時に頭がすこし追い付いていない部分もあるので、頭の中を整理したいなと思います。ダウン症というテーマでの講義企画ではありましたが、ダウン症だけでなく世の中にはさまざまな難しさを抱えながら生きていく人がたくさんいる中で、どのように合理的な配慮をしていけばよいのかということを考えるきっかけになりました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部法学科2年 田嶋 優希)
この企画に関わらせていただくのは2年目になりますが、継続して参加することで自分の捉え方・感じ方も変わってきたと実感しています。以前よりも知識が増えたのはもちろん、「ダウン症」という名前がついてはいるけど、それはただその人の持つ特性の1つなのだと考えるようになりました。今回の企画でも再度その認識を深めました。企画内で行ったディスカッションでは、アクセプションズさんの方にも班に必ず1人ずつ入っていただくことで、実際に親としての感情や知識をその都度教えていただいたため、参加者の方にとっても、より考えを深める機会となったのではないかと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科2年 盛田 有紗)
6 参加学生の感想
自分が今まで既存の社会の枠組みのようなものに縛られて、ダウン症の方々も含め様々な物事人と向き合っていたのだなということを痛感しました。傷ついたということではなくて、むしろすごく今日の講義を受けて、自分も含めて色んな人の持つ個性を受け入れてもらえたような気がして幸せな気持ちになりました。今回はこのような機会を作っていただき、ありがとうございました。(国際文化学部国際文化学科1年 猪瀬 日奈子)
ダウン症企画は去年の学祭も参加し、そこから、興味をもって今回も参加させていただきました。ダウン症は、病気ではなく、属性と言うお話が非常に感動しました。また、今まではなにかをしてあげることが優しさなのかと感じていましたが、排除をせず受け入れてあげることが良いということを学びました。この考えは昨今のマイノリティの方に対しての対応とも変わらないと思いました。なにかをしてあげるではなく、受け入れることを意識して、今後は生活していきたいです。(学部地理学科2年 小林 真聖)
アクセプションズ様の講義
グループディスカッションをする学生
司会をする企画者
集合写真