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一緒に優しい世界を作りませんか?~ダウン症の子と一緒に大学祭を回ろう!〜
1.日程 2023年11月3日(木)
2.場所 法政大学 市ヶ谷キャンパス
3.概要
「ダウン症」という言葉は多くの人に知れ渡っている一方で、当事者の方々に対する理解や配慮が、現在の社会では不十分なのではないかという問題意識を持っている。そこで、ダウン症に関する企画として、前期にオンラインにてNPO法人アクセプションズさんによるダウン症に関する講義を実施した。そして今年度第二回目の企画として法政大学市ヶ谷キャンパスの大学祭を一緒に回るという企画を実施した。午前、午後と2部制で行った。まず、ダウン症の方と学生混合の、4〜5人ほどのチームに分かれてもらった。その後5分ほどのアイスブレイクの時間を取った後、90分ほど大学祭を自由に回ってもらった。控室として教室をおさえたり、チーム割を考えたり、事前に参加できそうな教室企画などをピックアップし、マップを作るなどの準備を重ね、充実した企画を実施することができた。(ボランティアセンター学生スタッフVSP人間環境学部1年 高木 結衣)
4.学生参加数 12名(法政大学11名、共立女子大学1名)アクセプションズさんからの参加数 7名
5.企画学生の感想
参加したダウン症の子は最初、保護者の方がおらず不安がっていましたが、その後色々なところを回りたいと言ってくれてたくさん笑顔を見せてくれたのがとても嬉しかったです。時間通りに戻れないというハプニングもありましたが、そのときの対応で言葉のかけ方の工夫やコミュニケーションを意識したことなど、自分の成長も少し感じられました。大学祭企画自体は昨年度も実施しており、私も参加しましたが、今年はグレードアップして実施できたことで、楽しむと同時に学びの機会にもなったことが本当に嬉しかったです。教室に笑顔で帰ってきたことにより会話が弾んでいたり、事後アンケートでは各々固定観念や考え方、接し方の部分で多くのことを学べたという意見を聞いて、やってよかったなと思うことができました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP文学部英文学科3年 菅原 光里)
ダウン症の方と一緒に学祭をまわったことで、ダウン症に対する理解が深まったと思います。特に、一緒にまわってくれた子はパワフルで、学祭の出し物や学祭に訪れた人など様々なものに関心を示していたのが印象的でした。また、保護者の方からダウン症の方のお仕事や大変だったことについてのお話を聞くことができ、ダウン症の方の実生活にも興味が湧きました。ダウン症の方だけでなく、保護者の方とも交流することができ、大変貴重な体験だったと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP経営学部経営戦略学科3年 境野 怜佳)
「ダウン症の子」というよりかは、かわいくて元気な女の子と友達になれた感覚でした。一緒にまわってくれた女の子は人懐っこい性格で、すぐに打ち解けることができました。おしゃべりでいつも笑っているので、そばにいるだけで私にも笑顔が生まれました。会話が途切れることもなく、あっという間の90分間でした。実際に接してみると、この子が「障がい者」として扱われていることを忘れてしまいました。私たちが普段どれだけ固定観念に縛られているか気付かされました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP文学部日本文学科1年 大江 千歳)
今回の企画でダウン症の方と初めてコミュニケーションをとって、実際に会うことで得られたものが非常に多かったです。学祭を一緒に回ったダウン症の方も含め班全員が同い年だったこともあり、班のメンバーがとても楽しそうだった姿が印象的でした。ダウン症とひとくくりの表現では収まらない、それぞれ異なる性格や個性を持っていると感じました。実際にコミュニケーションをとったことで、講義で学んだ内容を改めて理解し、関わり方などの実践的な部分も学べる貴重な機会でした。(ボランティアセンター学生スタッフVSP国際文化学部国際文化学科1年 岡安 愛羽)
参加は初めてでしたが、気づいたこととして、「「イ」が言いづらそうだったこと」、「私が聞き直した内容が違う時も怒らず合うまで教えてくれるぐらい、穏やかで優しいこと」「終始楽しそうにしてくれたこと」「これがしたい、あれがしたいなど、意思がはっきりしていたこと」がありました。以前、講演会など参加したことはあり、そこでの情報としての学びはありましたが、これらの気づき・学びは実際に関わらないと分からないことでした。学びを実践的に、かつ楽しく企画を実施することができました。(ボランティアセンター学生スタッフVSPキャリアデザイン学部キャリアデザイン学科1年 盛田 有紗)
6.参加学生の感想
・ ダウン症の方と接するのは初めての経験だったので、緊張しました。最初は何を喋るか迷いましたが、康平君と歳が近いこともあって共通の話題をお互いに話せることができるようになりました。また、VSPの方も一緒に周りましたが、コミュニケーション能力が高くて、助けてくださった場面が多かったです。本日は貴重な体験ありがとうございました。また来年も参加したいです。
・これまであまりダウン症の方と関わる機会がなかったので、ダウン症の方を遠い存在に感じていましたが、イベントでダウン症の方と沢山お話することができて、ダウン症の方を身近に感じることができました。ダウン症の方と一緒に文化祭を回ってみて、どういう方法で、ものごとを伝えたり、希望を聞いたりしたら良いのかが初めは分からなかったのですが、イベントを通して、少し感覚が掴めたような気がします。もっとたくさんお話したり、関わってみたりしたいと思いました。本当にありがとうございました!!