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ゼロから学ぶLGBTQ~より良い社会を私たちが作るために~
1、日程 2022年12月8日(木)
2、場所 外濠校舎5階523~526会議室
3、概要
12月8日、法政大学課外教養プログラム「ゼロから学ぶ LGBTQ ~より良い社会を私たちがつくるために~」を実施いたしました。本企画は、参加した学生がLGBTQ の歴史や文化、そして現代の当事者への取り組みについて学び、LGBTQに関する正しい知識をインプットする事、多様性に対する理解を深める事を目的として実施致しました。また、この企画は本学ボランティアセンターで様々なボランティアプログラムを法大生向けに企画しているVSP(ボランティア支援プロジェクト)学生スタッフと共同で企画を実施しました。VSPは法大生向けに様々なボランティア企画を実施しており、「障がい」や「生理」といった多様性に関する企画も多く実施している実績がある事から、VSPならではのノウハウや知識を踏まえて共同でプログラムを考案する事で、より深い学びを学生に提供できると考え、プログラムを実施しました。講師は、臨床心理士であり特定非営利活動法人SHIPでカウンセラーも務められている宮島謙介氏をお招きしました。同団体は、セクシュアルマイノリティの人々が自分らしく心身共に健康に暮らせる社会、多様性が尊重される社会の実現を目指して、神奈川県内を中心にセクシュアルマイノリティの方の居場所づくり事業や支援事業を行っています。また本企画は対面形式で実施しており、アイスブレイクの後、宮島氏から講義をしていただき、それを踏まえてグループディスカッションを行うという構成で実施しました。初対面同士の参加者の緊張を解きほぐすためのアイスブレイクでは、お互いに呼んでもらいたいニックネームを紹介し、自分が今持っているLGBTQに対してのイメージを話し合ってもらいました。講義ではLGBTQの歴史、当事者の方々が作り上げてきた文化といった基礎知識について教えて頂きました。その後は日本と海外におけるLGBTQの価値観や文化の違い、宮島氏のこれまでのご経験についてお話ししていただきました。学術的な話題だけではなく、宮島氏のご経験や小話も伺うことができたので、とても興味深く、有意義な時間を過ごす事ができました。グループディスカッションでは、宮島氏の講義を踏まえ、「LGBTQに対する日本の現状を踏まえて、当事者がより生きやすい社会とは」、「そのために自分や周囲、国や地方自治体ができること」の2点について話し合い、全体で話し合いの内容を共有しました。どのグループも発言や議論が絶えることなく、時間ギリギリまで話し合いを行っていました。各グループの議論では「LGBTQについての内容を教育に取り入れるべき」という意見が共通して挙がり、宮島氏もその重要性を感じておられました。本企画を通して学生たちが多様な性について理解し一人ひとりが自分らしさを大切にしつつ、社会に出た後もお互いを自然に受け入れられるような環境を作っていくことを期待しています。(KYOPROスタッフ 法学部政治学科2年 津嶋 千早)
4、参加者数 10名
5、企画学生の感想
近年、さまざまな場所で聞かれるようになった「多様性」という言葉の中の一つとしての「LGBTQ」についての学びを深められる企画ということで今回KYOPROスタッフと共同で企画を考えさせて頂きました。平等な社会を目指すうえで歩み寄りが不可欠な内容ながら、センシティブな問題として扱われることが多く、知識を得る場があまりに少ない「LGBTQ」の歴史や文化、現状について、体験談も含めたお話を聞ける貴重な機会で、とても良い経験になりました。多様性が浸透しつつあるこの社会で生活していくうえで、得られた知識、経験を活かせたらと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 経営学部市場経営学科2年 浅香 光希)
6、参加学生の感想
実際にカウンセラーとして活動されている方の目線からお話を聞くことができ、とても有意義な時間でした。また、講義の中でLGBTQの歴史という具体例もあったので、個人でも深く調べていきたいなと思いました。この企画に参加して自分が進路を決める上で、どのような企業や社会で働きたいかの指標であったり、自分がどうありたいかの参考になりました。(国際文化学部国際文化学科1年)