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【活動報告】〈市ヶ谷〉琵琶湖の環境保全~琵琶湖ツーリズム! 大学生で考える環境ボランティアの未来2022~(9/14,10/16)

  • 2022年10月27日
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琵琶湖の環境保全~琵琶湖ツーリズム! 大学生で考える環境ボランティアの未来2022~

1.     日程  オンライン講座、事前説明会 2022年9月14日(水)
      実践編(ボランティア活動) 2022年10月16日(日)

2.     場所 Zoom ・滋賀県 琵琶湖湖畔

3.     概要

関西大学主催ボランティアイベント「琵琶湖の環境保全~琵琶湖ツーリズム! 大学生で考える環境 ボランティアの未来 2022~」に昨年に引き続きご招待いただきました。本イベントは9月14日(水)のオンライン講座と、10月16日(日)の駆除活動の二部構成で本学からは延べ19名の学生が参加しました。オンライン講座では、前半には滋賀県立琵琶湖博物館特別研究員の中井克樹氏に登壇いただき、琵琶湖の環境保全(特に侵略的外来生物への対策)をテーマにご講演をいただき、琵琶湖の環境保全の現状を学びました。また、後半では現地で2大学が連携して活動できるように学生同士の意見交換会や交流会も実施されました。16日の活動は長浜市南浜漁港で特定外来生物に指定されているナガエツルノゲイトウの駆除を中心に行いました。活動現場はナガエツルノゲイトウが群生しており、停泊している船が出港できず漁協の方が困っている状態であったため今回の活動場所になりました。ナガエツルノゲイトウは水辺に生えているため湖から引き上げなければならず重労働でしたが、参加者は懸命に駆除活動を行っていました。また、活動は役割を分担し協力しながら実施したため、活動を通して参加者に一体感が生まれ、最終的には今回の目標となっていた駆除エリアを全て片付けることができて、達成感も味わうことができました。市ヶ谷ボランティアセンターは今後も関西大学と連携をして合同ボランティアを実施していきたいと考えています。

4.     学生参加者数  オンライン講座、事前説明会 30名(法政大学10名、関西大学18名、明治大学2名)
          実践編(ボランティア活動) 38名(法政大学9名、関西大学29名)

5.参加学生の感想
水草の処理は、すぐに終わるという先入観は今回のボランティアを行うことにより完全に払拭されました。画像や動画だけだと大変さというのは全く伝わらなく、実際に行うことによって理解できました。これは、水草の処理だけでなく他の事にも当然当てはまると思います。なので、物事を傍観のみだけではなく実践を行なったのちに改めて考えることを増やしていきたいと思いました。 また、かなり大変な作業ではあったものの達成感を強く感じることができました。今まで、ほとんど自分のためにしか生きてこなかったけれど、人のために体を動かすことがこんなにも気持ちの良いことなのだと感じました。参加して良かったです。(理工学部 機械工学科3年 稲見竜弥)

今回初めて琵琶湖に行き、とても貴重な経験をさせてもらいました。初めに現地に着いた時、ナガエツルノゲイトウの繁茂しているところを見て一日で終わるのかと心配になりました。装備は重く、天気が晴れで気温は高く、体力的にとても辛かったです。しかし、周りの関西大学のメンバーたちが一生懸命取り組んでいる姿見て、現地の漁師さんや県の役員の方たちと話しながら作業するうちに、自分の辛さなど気にならなくなりました。どうにかして一日で綺麗にしたいと思い全力で撤去に励みま した。最終的にほかの班も手伝ったりして、ほとんどのツルノゲイトウを撤去することが出来たのでとてもうれしかったです。役員の方が 「この作業は1度では終わらないけれど、今回の成果のおかげで次は10分の1の作業で済む。必ず次に役立つ。」と仰っていて、どんなことも無駄にならないと学ぶこと が出来ました。ボランティアの良さはこういうところなのではないかと思いました。(人間環境学部  人間環境学科1年村岡咲希)

私にとっての初めての琵琶湖は、緑の水生植物が一面に浮かんでいて、明らかに観光客向けではないものだった。だが、これがパンフレットに映る琵琶湖と並んだ、もう一つの姿なのだ。駆除は想像をはるかに超えた重労働で、天敵がいない状況での動植物の繁殖能力を根の深さで思い知った。印象に残ったのは、駆除を担う主団体と滋賀県や米原市といった自治体の関係である。ローカルな環境において有害な種が持ち込まれるのは様々な理由があるが、その駆除に自治体が関係しなければならない大変さを考えさせられた。約3時間の活動をし、熊5頭分ほどの駆除の成果を挙げたが、完全なる駆除はあり得ないのだという。水は高いところから低いところに流れる。逆流でもしない限り、この水の使用者はその水に不気味な外来種が浮かんでいることを知らないだろうことを、周囲のゴミと絡み合って固くなった茎を引きちぎりながら思った。(文学部 日本文学科2年髙橋梨咲)

  • 長浜市南浜漁港にて説明を受ける参加者

  • 外来植物(ナガエツルノゲイトウ)を駆除する様子

  • 丸小船から駆除活動を行う学生たち

  • 関西大学の学生と集合写真