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1.日時 2022年6月17日(金)16:50~19:00
2.場所 市ヶ谷キャンパス外濠校舎5階523~526会議室
3.参加者数 21名
4.概要
6月17日、法政大学課外教養プログラム「初めての点字~知ってつながる社会の輪~」をKYOPRO&VSP共同企画として実施いたしました。本企画は、点字を通して視覚障がいに関する教養を身につけることを目的とした企画です。点字についての知識や視覚障がい者の方の生活や体験談を学ぶ事で、視覚障がいに関する理解を深めて多様な社会について学生が考えるきっかけになることを期待して実施いたしました。講師には日本視覚障碍者団体連合組織部長の三宅隆氏をお迎えしました。三宅氏は22年間、盲学校の点字教科書や自治体広報などを製作する点字出版所に勤務したのち、全国の視覚障害者協会の連合組織である日本視覚障碍者団体連合に勤務されています。本企画は、対面にて実施しました。企画のはじめにグループワークとして、大学内の点字を探索し、その点字の意味やその場所に点字があることの背景をディスカッションしました。点字探索では、大学校舎内をグループごとに分担し探索を行いました。スタッフが想定していたよりも多くの点字を参加学生が発見するほど積極的な姿勢が見られました。またディスカッションにおいては、初対面ながらも各グループの議論が途絶えないほど熱心に取り組む様子が見られました。グループワークを行った後に講師の登壇パートとして,点字の読み方や点字の役割,視覚障害をお持ちの三宅氏の日常生活についてのお話を伺いました。三宅氏が点字シートや点字がついている商品を提供してくださり、学生が実際に見たり触れたりしながらお話を聞くことにより、点字についての理解がより深まりました。講義の中では学生が点字シートを参考にして、実際に点字のついている商品の点字に触れながら点字の読解を行う様子が見られました。三宅氏の講演が終了した後には,質疑応答の時間と感想発表の時間を設け、参加学生が積極的に質問と感想発表を行っていました。電車内や駅のホームで視覚障がい者にあったときにどうすればいいのかという質問から、視覚障がい者を他人事ではなく,自分事として捉えている様子がうかがえました。また、感想の時間では、今回の企画を通して視覚障がい者の苦労がより分かったという声が聞かれました。新型コロナの感染が落ち着き,実際に大学内での点字探索や点字に触れながら理解を深めることができ、有意義な時間だったのではないかと思います。今回の企画で、視覚障がいを他人ごとではなく自分事として捉え、点字を通して多様な社会について考えるきっかけになってくれたならば幸いです。(KYOPROスタッフ 法学部政治学科4年吉村 秀斗)
5.企画学生の感想
点字に触れたのは今回が初めてでした。点字も言語であるので、それを必要としている人は大勢います。
その中で、点字企画として、今回僕が携われて、講師の方からお話しを聞けたのは本当にありがたいことでした。最後の参加者の感想を改めて思い返してみると、車椅子の段差レスに対するニーズがある一方で、視覚障がい者の段差があることでの一つの信号となること、これはお互いのバリアフリーがバッティングしてしまう!ということを指摘されている参加者がいて、自分も感心してしまいました。まずは知ることがはじめの一歩だと思うので、課外教養プログラムプロジェクトさんとこのような企画ができて、有意義な時間を過ごせたのでよかったです。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部政治学科3年杉山裕都 )