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【市ケ谷】インクルーシブデザイン講座
1.日程 2022年6月21日(火)
2.場所 外濠校舎523~526会議室~
3.概要
グローバル化が進行する現在、文化や国籍、言語、年齢、性別などの違いにかかわらず、すべての人が利用できるユニバーサルデザインが注目されています。しかし、高齢者や障がい者、外国の方などはデザインプロセスから除外されることがありました。そこで、彼らを取り組む(INCLUDE)ことを目的とした「インクルーシブデザイン」が誕生します。今回、市ヶ谷ボランティアセンター学生スタッフVSPは、「本当に必要とされているデザインはどのようなものなのか」と、学生たちに多面的な視点から問題を捉えてもらおうと本企画を実施しました。また、本企画では、株式会社インクルーシブデザインソリューションズの高山希氏とリードユーザーの猪狩様をお招きし、インクルーシブデザインに関する講義やワークショップを行いました。参加した学生のほとんどはインクルーシブデザインについて何も知りませんでした。そのため、講義を通して、自分では気づけなかったところや想像もしていなかったところにインクルーシブデザインが存在し、それが誰かの助けになっているということに驚いている姿が印象的でした。本企画をきっかけに、「困っている人のためには何が出来るだろう」と、様々な立場から考える意識が広がればいいなと願っています。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 国際文化学部国際文化学科2年 長尾美紅)
4.学生参加者数 37名 (法政25名、共立女子大5名、三輪田学園7名)
5.企画学生の感想
今回の講義を通して、インクルーシブデザインについて様々な知識を学ぶことができました。なかでも、iPhoneやシャンプーのボトルなど、身近に存在するインクルーシブデザインについてのお話が印象に残っています。他にも、自分の身の回りにどんなものがあるのか探してみたくなりました。また、「最近経験した、お買い物中に感じた不愉快なこと」をテーマに行ったワークショップでは、自分の日常における経験がアイデアの発案に役立つことを実感できました。今後は生活の中で感じた不愉快や不便さを新しいアイデアの種として捉え、積極的にインクルーシブデザインに関わっていきたいと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 文学部心理学科1年 丸茂綾音)
恥ずかしながらインクルーシブデザインという言葉は私にとって聞き馴染みの無いものであり、自分の知見を深めるためにこの企画に参加しました。講義では実際に車いすユーザーの方のお話を聞かせていただいく機会がありました。その中で自分では絶対に思いつかないような日常生活における特有の困り事や創意工夫をいくつも知ることができ、当事者の方と直接交流することの重要性を、身をもって感じました。参加者の方々からの質問も後を絶たず、そのどれもが興味深いものでした。私も含めインクルーシブデザインについて深く考えるとても良い場になったと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 文学部心理学科1年 坂元拓登)
6.参加学生の感想
ユニバーサルデザインは聞いたことがあったけど、インクルーシブデザインについて初めて知った。開発の時点からリードユーザが加わることで、実際にどこが困っているのかが分かるし、障がい者のみならず、高齢の方や、女性の方にも使いやすいデザインが生まれるのが良いことだと思った。いろいろな視点から考えて、誰にでも使いやすいものを創作していきたい。(経営学部経営学科1年 永田 唯)