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【市ヶ谷】「ダウン症のある方と巡る市ヶ谷キャンパス」を実施しました(11/19)

  • 2021年12月20日
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「ダウン症」という言葉は知られている一方、当事者に対する理解は深まっていないという問題意識がある。偏見や差別的意識を持たず「個人として」関わるには、彼らのことを知り、実際の交流を持つ必要があると考え、ダウン症のある方々との交流を主とした対面型イベントとして実施した。

当日はダウン症のある方と学生で3、4人のチームに分かれ、市ヶ谷キャンパスを巡るツアー形式で実施した。初めはチーム名を決めるなどアイスブレイクを各チームで行い、自己紹介をした。その後、チームごとにミッションのクリアを目指したキャンパス内ツアーを実施。ここでのミッションとは、「法政大学のロゴマークを見つけて写真を撮る」、「配布されたミッションカードと同じ色の大内山校舎のフロアを見つけて写真を撮る」等、計5つ設定されたものである。ツアー中は本部で待機する保護者の方々に様子をお届けするために、LINEのオープンチャット機能を用いて随時写真を共有し、盛り上がりの様子をリアルタイムで確認できることを可能にした。ゴール後は参加者全員で感想共有を行うことでアウトプットの機会を設けた。

今回のダウン症企画は第3弾としての位置づけであり、第1弾、第2弾はオンラインで実施した。第1弾では、協力団体さんによる共生社会についての講義とそれを踏まえたワークショップを実施。第2弾では、当事者の方々とオンライン交流を行うイベントを行った。これらの経緯を経て第3弾は対面での交流が実現し、立案当初からの希望が叶えられた瞬間であった。ルートの下見や配布資料であるミッションカードの作成等、念入りな準備を行った。今後はさらに充実した企画が実施できるよう検討を重ね、継続していきたい。(ボランティアセンター学生スタッフVSP キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科3年  宇野 瑠奈  法学部政治学科2年  平津 桜那)                          

学生参加者数 19名(法政大14名、共立女子大5名

 参加学生の感想

ここからは事後アンケートの結果を参照し記載していく。まず本企画全体の満足度については、5段階評価で4が23.5%、5が76.5%という回答であった。

「初めてダウン症の方々と交流した」という声が多く、「感情表現が豊かだと感じた」、「はじめはうまくコミュニケーションが取れるか不安だったが、楽しく会話することができた」など、今回の交流によってダウン症の方に対する印象がポジティブな印象に変わったという意見が多く寄せられた。Zoom上での関わりだけではなく、今回実際に会って交流したことによって共生社会への理解が深まったのではないかと大変うれしく感じている。企画運営に関しては、「有意義なイベントだった」、「いい経験ができた」という意見とともに、「ミッションの時間が短いと感じた」や「ミッション達成の時に撮った写真を自慢する時間が欲しかった」など様々なアドバイスも頂いた。このような意見を今後の企画に生かしていきたい。 

【各学生の感想】

ダウン症の企画を立ち上げてからこれまで2回にわたりイベントを開催し、今回初めて対面でお会いすることができて何より「楽しかった」という気持ちが率直な感想です。企画者側としては、参加してくれた方々と学生さんの活き活きとした姿を見られたことが、何より達成感を得る瞬間でした。学生の感想にあったように、実際に肌で感じ、交流する経験は想像とは全く違った様々な気づきにつながることを改めて感じました。双方にとって良い機会になれていたらうれしいと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科3年  宇野 瑠奈)

 初めての対面企画で開催当日のトラブルへの不安がありましたが、アクセプションズさんが「トラブルも楽しんでほしい」と仰ってくださったため全力で企画に取り組むことができました。ダウン症の有無に関わらず1人の女の子と交流を深められたことをとても嬉しく思います。特にLINEでオープンチャットを作成し活動中の写真を流すという工夫で待機中の保護者の方にも楽しんでいただけたことが良かった点です。継続的な企画への要望も多かったため、交流を続けていけたらなと思っています。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 人間環境学部人間環境学科3年 百瀬 沙彩)

私は今回初めてこの企画に企画メンバーとして参加しました。今回初めての対面での実施ということで、これまでの2回で企画メンバーが積み上げてきたものを大切にし、対面で成功させられるよう、慎重に企画を進めることができたと思います。当日は参加者の皆さん、学生の皆さんが楽しそうな表情でミッションツアーをしており、とてもうれしかったですし、私自身もミッションツアーに参加して、とても楽しかったです。多くの方々から楽しかったというお声を頂いたため、継続してこの企画を続け、さらに交流を深めていきたいと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部政治学科2年 平津 桜那)

今回のイベントを通して、ダウン症に対する印象が大きく変わりました。イベント参加前は、ダウン症の人との交流を楽しむことは難しいと考えていました。しかし実際、子供達は気持ちを素直に話してくれて、感情表現豊かに楽しんでくれました。また、自由に様々な絵を描く姿に想像力の豊かさも感じました。そして、このような子供達と接する中で、子供達が何を考えているのかを想像し、理解していくことが楽しかったです。今後は先入観を持たず、彼らを理解することに努めたいと思います。(法学部法律学科4年 福地 寿希)

  • 最初に参加者による自己紹介を行った

  • ミッションクリアして景品を手に

  • 待ち時間は黒板に絵を描いて楽しんだ

  • 参加者全員で記念撮影、また会いましょう!