PickUP
2021年現在、企画から販売まで一か月も要しないファストファッションがファッションの主流となっている。ファストファッションによる大量生産・大量消費が引き起こしたのは文化の画一化だけでなく、環境への悪影響だった。しかし大学生である私たちが、サステナブル素材を使用したブランド服を買うには限界がある。そこで考えついたのが「ファッションの楽しみ方が人それぞれならばサステナブルの取り入れ方も人それぞれ違ってもいいのではないか」ということだ。
私たち企画メンバーは、ファストファッションへの依存脱却を望む参加学生一人一人が自分なりのサステナブルファッションを見つけることを目的として本企画を実施し、28名の学生が参加した。本企画は、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンの儀同千弥様にお越しいただき、ファッション産業が環境に与えている影響とその実態について講義を受けた後、参加学生同士でグループディスカッションを行った。グループディスカッションでは各々が洋服の購入時に意識していることや購入失敗談、サステナブルファッション情報の共有を、また講義を踏まえた上で今後どのようなことに考慮して洋服を購入するか計画を立てた。普段から環境負荷を考えながら洋服を購入している学生もいれば企画タイトル通りファストファッション沼にしっかりはまっている学生もいて、いつもとは異なる視点から意見交換をすることができたのではないかと思う。サステナブルファッション=環境に良い服という枠に捉われず、自分に合ったアプローチ方法を見つけるきっかけになれていることを願っている。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 人間環境学部人間環境学科1年 田中 菜生)
ファッションが環境に与える影響について初めて考えてみる機会になりました。これからは今回の講義内容やディスカッションでの、他の人の意見を取り入れて、環境を考慮してファッションを楽しみたいと思いました。有意義な講義をありがとうございました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科2年 西山 諒)
初めて企画メンバーとして参加しましたが、企画を考えるところからとても楽しく、当日も参加者の方と意見交換をし、多様な考え方を得ることができました。また、ファストファッションについて知識を得て、考えるだけでなく運営する上で大事なことも学ぶことができ、とても良い経験になりました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 経営学部経営学科2年 中野 日奈)
この企画は完全に対面での実施だったため、最初に広報した時は参加者が集まらなくて不安だった。しかし、最終的には他大学の学生も含め28名の方が参加してくれた。私はファシリテーターとしてディスカッションの際に参加者と関わる機会があり、参加者が講義を通じて考えたことや楽しそうにしている様子を体感することができて良かった。当日は企画者同士の連携がうまくいき、企画進行が時間通りにできた。綿密に打ち合わせをして余裕を持って当日を迎えられた点が無事に企画を終えることができた要因だと思う。また、この企画を通してファッション産業の課題点を知り、私自身も服の買い方を見直すきっかけとなった。これらの成果を今後に活かせるようにしたい。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部政治学科1年 守 綾乃)
この企画が始まった当初と比べて自分の知識も消費者としての意識もより深くなり、変化しました。しかしまだやっとスタートラインにいる状況なので、ファッションが環境に与える負担を解決するのに自分達に何ができるのかをより追求していき、そのための実践的な企画などもできたらいいなと思っています。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 経営学部経営学科1年 イザディ アイナーズ)
今回のファストファッション沼救出企画では、多くの参加者を募ることができ、やりがいを感じられた。また参加者はファッションに関心がある人が多かったため、ディスカッションの場では参加者同士が積極的に意見交換を行い、この問題に対して一人一人がどう向き合っていくかを他者の意見を聞きながら考えるという目標を達成することができた。そして企画実施後には参加者から第二弾実施の希望や今後どのような場が欲しいかなど、多くの意見をいただくことができ非常に嬉しかった。ここで得られたことを今後のボランティア活動に活かし、また第二弾も企画したいと感じた。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 国際文化学部国際文化学科2年 山本 綾夏)
・男子学生が次々と積極的に質問していて、問題意識の高さを感じた。女子学生の洋服購入に際して
の、思考錯誤、創意工夫を知る事ができた。衣服生産が環境に多大な影響を与えている事実を改めて
知った。
・普段自分の関わらない人との交流によって、ファストファッションの持っている問題点を洗い出すことが
できたと思います。楽しかったです。
・実際に他の参加者と交流できた点が良かった。自分とは違う意見や自分一人では思いつかないような
考えを聞くことで衣服の問題について理解を深めることができた。