PickUP

【市ケ谷】「誰か」じゃなく「みんな」が生きやすい社会とは?~ダウン症のある人との関わりから共生社会を考えよう~を実施しました(12/15)

  • 2020年12月24日
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ダウン症を持つ当事者の方々や、その保護者に対する理解を通して、共生社会について考えることを目的とし本企画を実行し、22名が参加した。偏見の目を持たずに接することができるためには、彼らのことを理解し、私たち自身が知識をつける必要があるという点に問題意識を持ち取り組んだ。同時に本企画はダウン症という枠にとらわれ過ぎず、社会モデルを起用し、マイノリティについての考えを学生自ら変化させていくことも目的とした。

本企画は2部構成となっており、講義と各班ごとのワークショップ、そして共有といった流れで実施した。企画の調整段階から実施までは全てオンラインで行い、講師の方々とは一度も対面でお会いせずに企画が終了した。講師をしていただいたのはNPO法人アクセプションズさんであり、講義とワークショップ、班討議におけるファシリテートまでご協力いただいた。本企画では出し切れなかった様々な知識とアイデアのある団体さんの為、今後も継続して関係を続けていきたいと考えている。また企画の前後にはアンケートを作成し、参加者の気持ちの変化や今後さらに企画を実施するニーズがあるのかを調査した。調査の結果は、参加学生の感想の欄に記載する。

企画学生の感想

本企画を通し、多くのことを学ぶことができた。初めはダウン症について興味があったため立案をしたものの、自己満足に終わってしまうのではないか、他の学生がこのテーマに興味を持ってくれるのか、と不安を抱いていた。しかし発想を転換し、「もっと多くの学生に興味を持ち、知ってほしい」という想いから、本企画をより魅力的なものにするため、講師の方々と協力し作り上げてきた。今回協力してくださった講師の方々から教わることがとても多く、企画の進行面においても、ダウン症や共生社会に関する面でも熱心に学生に教えてくださった。企画参加者としても、今回学んだ内容は、これからの自分の考え方に大きく影響するものだったと思う。共生社会について理解が深まったこと、ダウン症に対するポジティブなイメージが強くついたことなど、新たな発見や気づきは大きかった。他の参加者から寄せられた感想は、企画の目的と合致するものが多く、本当に実施して良かったと心から思うことができた。今後も講師の方々との関係を継続し、自分たちなりに学んだことをどう体現していくかを模索していきたい。(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科2年 宇野 瑠奈)

この企画で初めて、企画の立案から運営、当日の進行などの中心となった。企画者として、事前の打ち合わせから企画当日まで沢山の刺激を受けた。アクセプションズさんはとても熱心に私達のやりたいことを実現できるように相談に乗ってくださった。幼い頃にダウン症を持つ人と関わったきり、交流する機会がなかったので、これをきっかけにこれから関わりたい。今回に留まらず企画がなされるのであれば、積極的に参加できたらと思う。(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科2年 髙師 桜子)

参加学生の感想(事後アンケートより集計)

まず本企画全体の満足度としては、61.1%が「大変良い」、38.9%が「良い」と回答している。ダウン症についての理解に関しては、「一人の人間として平等に接していいということを学んだ」「ダウン症を抱える人が社会的に活躍できる環境を設ける取組を知った」などとポジティブな感想がある一方で、「あまり自分事のように感じることができなかった」といようなネガティブな意見も寄せられていた。共生社会の理解については、「まだ日本には共生社会の実現は難しく、いろんな人が共生社会について考えなければいけないと思った」「今回の講義内容を活かしてマイノリティに対する偏見を減らし、少しでもマイノリティが生きやすい社会を構築したいと考えた」など、本企画を通して感じて欲しいことを参加者に感じて頂けたフィードバックであった。企画全体の感想としては、「共生社会について考えるいい機会だった」「講義を通してダウン症の方々のことを沢山の人に知ってほしいと思った」などが寄せられた。これらの感想を拝見し、今後の企画にいかしたいと思うと同時に、本企画の目的がある程度達成されたことを、大変うれしく感じている。

  • Googleスライドでコメントを記入していくワーク

  • NPO法人の方達と参加者で意見交換を行った