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【市ケ谷】コロナ禍を生きる移民について考える~日本に暮らす外国人についての理解を深めよう~を行いました(11/16)

  • 2020年12月11日
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移民をとりまく環境は依然厳しく、さらに新型コロナウイルス感染症の影響によりさまざまな苦労や困難に直面している。今回は本学キャリアデザイン学部兼任講師の加藤丈太郎氏を講師に迎え、日本で暮らす在留外国人の状況や彼らが抱えている問題に関して、特に新型コロナウイルス感染症の影響で顕在化した問題について講義いただいた。

講義の後に行ったケーススタディ「ベトナム人のシェルターと近隣住民」では、実際に起きた事例を通して自身が当事者となって考えることにより、新しい視点や意見が生まれた。また、今回三輪田学園の生徒も参加し、高校生と大学生が意見を交わすことにより互いに刺激を受ける機会にもなった。講座後、加藤氏が自ら携わっている日本語教室のボランティア等に参加を希望する受講者もおり、活動につながる企画を今後も実施していきたいと考えている。

企画学生の感想

今回も他の講義企画同様、計画から実施までをすべてオンラインで行った。当日は司会進行を中心に行わせていただいた。講義ではZoomの投票機能を何度か使用することで、Zoomによって生じる弊害でもある一方的な講義ではなく、生徒参加型の講義にしてくださった。この方法は他の企画でも活用していきたい。後半のワークショップでは講義で視聴したビデオを基に、グループに分かれて自分ならどのように解決するか、と実際にあった事件に関して考察した。

今回は三輪田学園の高校生も参加し、大学生顔負けの活躍をしてくださっていた。三輪田学園だけでなく中高生も参加可能なボランティアが増えるとより活気づくだろう。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 人間環境学部人間環境学科2年 百瀬 沙彩)

参加学生の感想

 技能実習生について「妊娠」も問題になっていることはあまり知られていない事実であり、深刻だと感じました。また、このコロナ禍で、ソーシャルディスタンスを保っての異文化交流、異文化理解の施策を考える難しさを感じました。特に日本人の橋渡しについては、「選挙権がない人を手助けしてもメリットがない」という考え方にまさに多民族国家アメリカの考え方が、今、日本にも広がっており、国際化されてきているのだと感じて新鮮でした。多文化社会コーディネーターというポジションがあることにも興味を持ちました。(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科1年 下津佐 加代)

 今回が私にとって初めて「移民」というものについて考えるきっかけとなりました。コロナ禍で世界が混乱している中、自国を離れるだけでも不安を感じる移民の心境は以前にも増して深刻であることがわかりました。コロナ禍で医療をはじめ、経済が逼迫している中、「移民」という観点を見つめることは実際に少ないと思います。マイノリティなことではあるとは思いますが、自国に帰れない、働けない、食べられない、罪を犯してしまう、最悪は命を絶つという決断をしている人々がいるということは決して見逃すことができない問題であると思いました。ニュースで話題になっていた家畜の窃盗や違法売買などで、偏見というものも出てきてしまいますが、その背景には「移民」の人だからこそ抱えている悩みがあるのだと思います。そこに、私たちホスト国がどのように寄り添い、支え、両者の架け橋となり社会をより良くしていくのかが求められていると感じました。私もホスト国の一員として、人の根底として、少しでも支えることができたらなと思います。(経営学部経営戦略学科1年 高山 野々香)

       

 

 

  • 講義を通してテーマを自分事として捉える

  • 大学生と高校生が真剣に意見を交わした