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【市ケ谷】2020年度東京メトロ飯田橋駅ボランティア研修会を開催しました(11/14)

  • 2020年11月27日
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市ケ谷ボランティアセンターと東京メトロが、飯田橋駅構内の「見守る目」として、2017年6月から学生によるボランティア活動を継続して今年で4年目となります。

まず公益財団法人日本ケアフィット共育機構より講師を招き、座学と実技を交え、活動にあたっての基礎知識や注意点、心構えを学びました。座学では、障がい者差別解消法の説明からはじまり、障がいには個人差があること、サポートを不要としている人もいるので、必ず声がけをして確認して欲しいとお話がありました。また簡単な手話や英会話などを、ボランティアに活かせる技術として教えていただきました。

実技では、車椅子利用や視覚障がいの方との接し方についてや、車椅子の折り畳み方などの基本的な取り扱い方法を、二人一組になり、視覚障がいの方のご案内方法などを体験しました。最後にペーパーテストを実施し、全員がサービス介助基礎検定の資格を取得しました。 

その後、市ヶ谷キャンパスから飯田橋駅に移動し、実際の活動についての研修を受けました。メトロ社員、飯田橋駅職員の方々からの説明を受け、活動の様子を身をもって感じることができたと思います。特に、「実際の活動の場で、学生の皆さんの力を発揮していただきたい」との駅社員の方からの言葉に、参加者は目を輝かせていました。

今年は新型コロナウイルス感染症の影響で駅でのボランティア活動もできない中、ようやく実現した研修会でした。通常の2倍以上の広さを確保した会場、感染予防を織り込んだ研修内容、小グループに分かれての活動など、工夫がなされており、参加学生にとってもいい経験になりました。「大学から一番近い地域貢献ボランティア」である東京メトロ飯田橋駅ボランティアを今後ともしっかり進めていきたいと思います。

企画学生の感想

コロナ禍ではあったが、本年度も無事研修会を行うことが出来、9名の新規メンバーが集まった。特に、まだキャンパスでの講義もままならない中で1年生のメンバーが4人も入ってくれたことがとても嬉しかった。例年通りの活動を行うことはまだ難しいかもしれないが、人の役に立ちたいと思って入ってくれた4期生の皆さんと一緒に見守り活動や道案内といった、安心して利用できる駅づくりを続けていきたい。(経済学部経済学科2年 田中 海翔)

 研修会全体を通して新規で参加した4期生との交流を深めることができて良かったと思う。授業においては対面を控えるというのがコロナ禍での大学の判断ではあるが、実際に顔を合わせることができ、メトロボランティアの活動が一歩リードしたと言えるのではないか。感染者数は増加の一途を辿っており、まだ本格的な駅での活動はできないが、活動再開がしたら4期生をリードするような形で動ければと思う。(理工学部機械学科2年 茂木 巧麻)

 新規、既存のメンバーとも顔を合わせることで、改めて連帯感を高めることができた。研修会を通してメンバー同士で交流を深めており、駅での和気藹々とした雰囲気が印象的だった。昨年学んだご案内の仕方とは異なる、感染症対策を踏まえたやり方が参考になった。メトロさんへの情報共有が徹底しておらず、混乱がおきてしまったので、次回以降改善していきたいと思う。(文学部哲学科2年 蒲生 幸穂)

 参加学生の感想

緑内障の症状を理解するために、ゴーグルをかけて歩き回った体験が1番印象に残りました。ゴーグルをかけると、視界はぼんやりと緑色に濁ってしまい、前方30センチくらいまで近づかないとその物体が何か確認することができなかったです。これほど視界が悪い中だと、外出するのも怖いと感じました。この経験から緑内障の方は満足に目の前の光景が見えていないことを理解できたので、今後のボランティア活動で活かせると思いました。(社会学部メディア社会学科4年 高塚 幸将)

「障害は社会が作り出すものである」という言葉が印象的だった。今までは車椅子に乗っている方や目の見えない方に声をかけるのをためらっていた。しかし、研修受講後は積極的に対話していく重要性を感じた。また、自分が実際に車椅子乗車を体験することでは、介助者が進む方向や段差を口に出してくれることはとてつもない安心感につながることを知った。ボランティアでもお客様と対話を大切にすることを念頭に置きながら活動していきたい。(法学部国際政治学科3年 金沢 ひなた)

  • 段差で車いすの使用法の実技を行った

  • 緑内障の方の見え方を体験する様子

  • 駅職員の方から施設や活動の説明を聞く

  • 研修終了後、全員で集合写真