手話講座(特別編)
1 日程 2025年12月9日(火)
2 場所 外濠校舎4階 S406教室
3 概要
市ケ谷ボランティアセンターVSPでは、本講座は手話講座入門編に続く特別編であり、日本ASL協会副会長・全日本ろうあ連盟 登録国際手話通訳者である後藤啓二様を講師としてお招きし、講義をしていただいた。特別編は国際手話の基礎を楽しく学び、手話言語の多様性を学ぶことを目的として行った。また、手話通訳士として入門編の講師を務めていただいた中野佐世子先生や昨年度もお世話になった手話通訳士の豊田直子様をお招きした。後藤様には、生い立ちから学生時代の米国留学のお話や、今年東京で開催されたデフリンピックでの通訳活動についてのお話を講義していただいた。デフリンピックでの聴覚に頼らない視覚的な情報を最大限に活用するための工夫を説明していただき、オリンピックとの違いを理解することができた。さらに国際手話で数字の表し方を教えていただいたり、音声を日本手話に、日本手話を国際手話に訳すという実演をしていただいたりと後藤様の豊かな表現の手話を実際に体験できるとても貴重な時間であった。(ボランティアセンター学生スタッフVSP経営学部市場経営学科1年 萩原 由奈)
4 学生参加者数 43名
5 企画学生の感想
後藤さんの手話はとても表情が豊かで、あまり手話がわからなくても自然と感情が伝わってくるような手話だと感じました。入門編で中野先生が表情を大切にとおっしゃっていた意味がとてもよくわかりました。また、なぜ健常者だけでなくろう者も手話通訳を行うのかというお話では、手話が第一言語であるろう者の方が健常者よりも細かなニュアンスを表現できたり、自然な情報伝達ができたりすると学びました。このことから手話は英語や日本語のような「言語」であると改めて理解することができました。また、どんな言語でもコミュニケーションを取ろうとする気持ちが大切だと学びました。手話講座の入門編、特別編を通して、少し手話を身に付けることができたのでこの経験を生かして積極的に様々な人とコミュニケーションを取っていきたいです。(ボランティアセンター学生スタッフVSP経営学部市場経営学科1年 萩原 由奈)
6 参加学生の感想
今回は、手話講座特別編に参加させていただき大変ありがとうございました。特別編の前の中野先生の講座で少しずつ手話についての理解が深まっていった中で、今回特別編では実際に後藤先生に国際手話で、国際手話の歴史やデフリンピックについてお話いただきました。実際に手話をしている人がいて、それをマイクを持った先生方2人が通訳する。こんなにスムーズなものなのかと、感銘を受けました。様々に学んだ中で特に印象深かったのは、最後の質問の時に、「話せても留学は大変なのにどう乗り越えたか」という質問の返答で、手話でもまずコミュニケーションが何においても1番大切ということ、アメリカの手話を学ぶ中でさっきはこう言っていたのに、こっちでは違う、という状況で、頭を固くせず、柔軟に対応することが必要と言っていて、自分の生活でも大切なことだなと感じました。今後も世界中でのご活躍楽しみにしております。(文学部地理学科2年 山川 隼生)
実際に手話で講演を受けることが出来てよかったです。国際手話を近くで見たのは初めてだったので非常に貴重な機会でした。国際手話で表現してくださったとき、講演の始めで数字の表現を教えてくださったことや日本手話と似ている部分があったことから意外と読み取れたことに感動しました。また、私が手話を読み取るときは頭のなかで単語を羅列した形で理解をしているので、手話通訳士のお二人が綺麗な日本語文にされていて凄いなと思いました。講演を受けて、国際手話を学びたいと思ったと同時に、私も通訳士レベルに手話力、読み取り力を身に付けたいと新たなモチベーションを得ることが出来ました。(法学部政治学科3年 澤 優果)
手話講座特別編 後藤様の講演会の様子
後藤様に質問をする参加者
講師の皆さんにお礼を言う学生スタッフ
集合写真