ダウン症の子と一緒に大学祭をまわろう!
1 日程 2025年11月2日(日)
2 場所 外濠校舎5階527~528会議室、市ケ谷キャンパス
3 概要
今年度も昨年度同様、ダウン症の方と一緒に大学祭をまわる企画を実施しました。協力団体は初回からお世話になっている、NPO法人アクセプションズさんです。アクセプションズさんはダウン症の子を持つ親御さん方が立ち上げた団体であり、障害の有無に関係なく、お互いに尊重し合えるインクルーシブな社会の実現を目指して活動されています。 昨年度はまわる時間が短く、まわる場所の模索に時間を要してしたことを反省点として挙げられたため、今年度は事前にまわれるルートを大まかに考えておき、時間いっぱい楽しんでいただくことを意識しました。しかし、ルート考案の際、本企画実施日に見たいものが実施されていなかったり、子ども達の興味のあるものを把握していなかったりと反省点が見受けられました。これを踏まえ、来年度は企画実施時間の延長や子ども達の興味関心があるものについてアンケート等を実施し、予め確認しておくなどの改善をする必要があると感じました。 普段の生活でダウン症を持つ子どもと接する機会はそう多くはないかと思います。それ故、会話や接し方に戸惑い、不安を感じてしまい、結果、関わることを諦めてしまうことがあるかと思います。しかし、本企画を通して、これらの懸念が杞憂に過ぎず、さらに、自分が持っていた先入観に気づくことができたのではないかと思います。 今回は、初めてダウン症の子どもと関わる方からボランティア活動やアルバイト、講義企画等で関わったことがある方まで多岐に渡る学生に参加していただきました。事前アンケートより、ダウン症について、発達に遅れがある、ハンディキャップがあるという印象を持っていた参加者がいましたが、企画後には、素直で明るく、積極的に大学祭を楽しんでいる子ども達の姿から、前述した印象とは違った前向きな意識を持った参加者が多くいました。また、学び以上に、子ども達と一緒になって大学祭を全力で楽しむことができた参加者もいたため、企画者側として非常に嬉しく思います。今後も企画を継続していく中で、ダウン症についての理解を深めることを前提として、双方が心から楽しめるような企画を実施できるよう邁進します。(ボランティアセンター学生スタッフVSP法学部法律学科2年 瀧上 かがり)
4 学生参加者数 10名(法政大学9名 共立女子大学1名)ダウン症の子 6名
5 企画学生の感想
最初は、ダウン症の方や参加者の皆さんが楽しく学祭をまわることができるかなど、さまざまな不安がありました。しかし、実際には一緒にガチャガチャをしたり、射的をしたりと、たくさん素敵な思い出を作ることができました。また、「何が好きか」「どこに行きたいか」など、多くのコミュニケーションや交流ができたことも嬉しかったです。アクセプションズさんをはじめ、企画に協力してくださった方々、本当にありがとうございました。ダウン症企画を先輩方から受け継ぎ、来年度もダウン症への理解を深められるような企画を実施できるよう、これからも頑張っていきたいと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部法律学科2年 藤井 舞風)
6 参加学生の感想
参加した子供達は意外と屋台の食べ物やゲーム等の出し物に素直に喜んでくれてホッとした。 大学祭なのに子供向けの企画があり、助かった。(文学部地理学科 森泉 博夫)
本日は、「ダウン症の子と大学祭をまわる」という貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。一緒に大学祭をまわった「せいやさん」は、笑顔いっぱいで、時々小ボケを入れたりしてくれるので、思わず私も笑顔になっていました。せいやさんは無意識に笑いかけてくれているのだと思いますが、その笑顔の力は本当に偉大で、今日の私を幸せにしてくれました。ありがとうございます。また、一緒にまわった「ありささん」にはとても尊敬しました。せいやさんの一言一動に、明るいかかわりで反応したり、せいやさんと距離が離れてしまった時は、すぐに体を動かしていました。私も次回参加させていただくことができたら、ありささんを見習って行動したいと思います。(共立女子大学 国際学部国際学科4年 カイセ サクラ)
交流を楽しみながらどこをまわるかを確認する様子
グループに分かれて出発しました
大学祭を楽しむ様子
大学祭を楽しむ様子
集合写真
集合写真