第9回食品ロス削減全国大会in千代田 (全3回 VSPは第2・3回に参加)
フードロス企画全体の概要
私たち学生をはじめとする若い世代が食品ロス問題に関心を持つことは、将来的な社会全体の意識や行動の変化につながる重要なことだと考えています。普段利用している学食や生協など、身近な場所での取り組みを通して、食品ロスを減らす意識を広げていくことができれば、キャンパス全体で持続可能な行動を促すきっかけにもなると思います。今年度開催された「第9回食品ロス削減全国大会 in 千代田」にあわせて、千代田区と千代田区キャンパスコンソーシアムによる大学生向けの食品ロスセミナーが実施されました。本セミナーでは、行政や企業、地域などの取り組み事例を学びながら、食品ロス問題の現状や課題、そして私たち学生ができることについて考える機会を得ることができます。本企画では、今後の活動に生かすための知識や視点を身につけることを目的として、企画メンバーがこのセミナーに参加しました。セミナーで得た学びを今後の企画立案や学内での啓発活動に反映させることで、学生の立場から食品ロス削減への意識を高め、行動の輪を広げていきたいと考えています。(ボランティアセンター学生スタッフ VSP 国際文化学部国際文化2年 鈴木 統翔)
第2回目ワークショップ
1 日程 2025年10月16日(木)
2 場所 かがやきプラザ1階ひだまりホール
3 学生参加者数 5名(法政大学3名内VSP1名 大妻女子大学1名 共立女子1名)
4 概要
第1回で講義を受けた内容を踏まえ、今回のプログラムでは2つのグループに分かれて「フードロス削減の為に私たちが出来る事」を軸に、①フードロスの問題点、②要因、③提言というプロセスで意見を出し合った。千代田区コンソ主催の企画に参加する形での実施だった為、他大学との交流があり、大学別でチームに分かれ学生自身がアイディアを出し合った結果 (チーム1)「楽しみながらフードロス削減を目指すアプリ開発」(チーム2)「おむすびキャッチャー (購入者と生産者の食品取り残し削減)」という提言に決定した。その後は各自フードロスの要因を調査し、最終目標の第9回食品ロス全国大会(10月30日開催)に向けポスターの作成に尽力した。
5 参加学生の感想
法政大学の教学企画(千代田区キャンパスコンソ)に参加し、VSPに所属していない法大生や他大学の学生(大妻女子大学・共立女子大学)との交流は新鮮で、フードロス削減のための考えを楽しみながら深められたと感じている。特に、今回のワークショップには環境問題に関心を持ち、その中でも身近な課題である食品ロス削減について学びを深めたい学生が集まった。第1回での学習内容をシェアしながら、原因や対策、提言を考えるプロセスでは、多様な視点から意見が出され各チームが納得できる提言をポスターにまとめることができた。私たちのグループ(チーム1)では、飲食店でのアルバイト経験を踏まえ、飲食店での廃棄削減を目標に提言を考えた。宴会では料理が過剰に用意される傾向があり、それが廃棄につながってしまう。楽しい宴会とフードロス削減を両立できないのは不本意であるため、楽しみながら食品ロスを減らせる環境を作ることを目指した。具体的には、キャッチーな「おじさん」のイラストを活用し、食ロスを疑似的に可視化できるアプリを提案した。この活動を通じて、食品ロスの現状を知るための「教育」の重要性と、大きな社会問題を自分事として捉えることが、環境汚染を減らす第一歩になると学んだ。同時に、社会が有効な対策を整えても、個人が受け入れなければ食品ロス全体を減らすことは難しいという課題も実感した。今後は、自分の行動が食品ロスの要因とならないよう、家庭ごみを増やさない工夫を心がけたい。具体的には、買いだめを控え、食べ残しを減らす努力を続ける。また、環境問題への関心をさらに深めるため、VSPの活動やプログラムへの参加にも積極的に取り組んでいきたい。(ボランティアセンター学生スタッフ VSP法学部国際政治学科3年 鈴木 莉々名)
第3回目 第9回食品ロス削減全国大会in千代田区
1 日程 2025年10月30日
2 場所 大手町プレイスホール&カンファレンス
3 学生参加者数 8名(法政大学6名内VSP2名、大妻女子大学1名、共立女子大学1名)
4 参加学生の感想
食品ロス削減にはさまざまな形の取り組みがあることを知った。日比谷高校のプロジェクトでは、給食の残菜量を見える化をしたり、肥料や飼料に再利用したりと、身近な点から工夫しているのが印象的だった。株式会社グリーンエースのサービスの、規格外や虫に少し食われただけで捨てられていた野菜を粉末にして新しい商品にするという取り組みはとても面白いと思った。見た目だけで捨てられてしまう野菜にも価値があるという考え方に共感した。また、技術の工夫によって、捨てられていたものに新たな価値を生み出せることに感動した。CESのポスターでは、「おむすびキャッチャー」の提案のように、消費者の行動を変える工夫も大切だと分かった。意識、技術、地域の連携がそろうことで、食品ロス削減が現実のものになると感じた。これからは食べ物を選ぶときや残さない工夫をするなど、自分もできることから意識していきたいと思った。(ボランティアセンター学生スタッフ VSP経営学部 経営戦略学科1年 中川 由利)
今回の展示では、フードロス削減へのさまざまな取り組みを知ることができました。株式会社グリーンエースでは、形の悪い野菜をお菓子としてアップサイクルしており、「もったいない」を新しい価値に変える工夫が印象的でした。また、日比谷高校の食品ロス削減プロジェクトでは、給食の残量を可視化したり、ミズアブを利用して飼料化・肥料化するなど、実践的で科学的な方法に感心しました。フードロス問題に対し、身近な行動から改善できることを感じました。(ボランティアセンター学生スタッフ VSP文学部 英文学科1年 野口 はな)

当日の様子
ワークショップの様子