お知らせ

【活動報告】〈市ケ谷〉東北被災地ボランティアツアー(9/9~9/11)

  • 2025年09月11日
お知らせ

東北ボランティアツアー 
1 日程 2025年9月9日(火)~9月11日(木)
2 場所 1日目:岩手県宮古市、釜石市
     2日目:岩手県釜石市、大槌町
                   3日目:宮城県気仙沼市
3 概要
2025年度の東北被災地ボランティアツアーでは、岩手県と宮城県の震災被害が特に大きかった沿岸部を訪問し、語り部の方の講話やボランティア活動、中学校交流を通して、普段なかなかお会いできない現地の方々と関わることが出来ました。 初日は宮古駅から鵜住居駅まで震災学習列車に揺られながら、震災当時の状況をお聞きしました。そのあとは、うのすまい・トモス内にある震災伝承施設や祈念碑を見学し、釜石市の子供たちが避難した経路を実際に辿り、「釜石の奇跡」について学びました。 2日目はまず宝来館で元女将の岩崎様に講話をしていただき、その後ボランティア活動を行いました。当初は海岸清掃と山道整備を予定していましたが、前日の雨の影響から海岸清掃、松の掃除を行いました。その後NPO法人吉里吉里国で松永様に講話をしていただき、薪割り体験を行いました。 3日目は、まず気仙沼中学校で中学生と計4つの企画を実施しました。交流終了後、レストラン「ナインワン」で地域開発担当者の千葉様から講話をいただき、商業施設「ないわん」をご案内していただきました。最後に古谷館八幡神社で宮司様から講話をいただき、一ノ関駅に向かうバス内で3日間の反省を行いました。 (ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 人間環境学部人間環境学科2年 伊藤 優希、文学部史学科2年 嶌田 夏那、人間環境学部人間環境学科2年 山根 恵美)

4  学生参加者数 32名

5 企画学生の感想
当日までの準備期間に関しては、予想外のことが起きたり、予定通りにいかなかったりすることもありましたが、それも含めて本当に貴重な経験をさせていただきました。 準備期間中の反省点としては、テスト前の6〜7月に作業が集中してしまい慌ただしくなってしまったり、企画者内での情報共有やボランティアセンターとの連絡がうまくいかなかったりする時がありました。企画者が対面で会える機会が限られており連携をとるのが難しかったとはいえ、不明点や曖昧な点に関してはその都度確認を徹底していくべきだったと思います。 また、当日の反省点としては、質問時間や展示物を見る時間、夜の反省会の時間が十分にとれなかった点と、移動・集合の際に広がってしまうことがあった点等があります。企画者は声掛けを徹底していくのと、移動時間中やオープンチャット上でできることと全体で対面で行わなければならないことを使い分けて、うまく時間をやりくりするべきだったと思います。その一方でよかった点としては、準備期間中や本番当日において、お世話になる先方の方々と綿密な連絡や打ち合わせを行い、当日は進んで質問をするなど、現地の方々と積極的にコミュニケーションをとる姿勢があったことが挙げられます。 最後に、3日間大きなミスや事故なく無事に終えることができたのは、ともに企画を作り上げた企画者メンバーとボランティアセンターの職員の皆様をはじめ、この企画に携わっているすべての方のご協力のおかげです。本当にありがとうございました。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 人間環境学部人間環境学科2年 伊藤 優希)

6 参加学生の感想
3日間を通して被災者の生の声に触れたことで、震災の規模や恐ろしさを肌で感じることができました。映像で得た知識だけでは見えてこなかった現実を知り、防災への意識も自然と高まり、良い経験になったと思います。今後想定される大地震にどう備えるか、津波に巻き込まれそうになった際の対応など、具体的な行動も学べました。また、震災から14年半が経った今、東北の復旧がどのように進んできたかを具体的に知ることができ、大変貴重な経験となりました。(法学部法律学科3年 古川 凛歩)

震災を単なる過去の出来事としてではなく、自分自身の問題として考え続ける姿勢を持つことができました。今回の学びを通じて、教育は人の命を守る力を持っていることを実感しました。だからこそ、防災教育や避難訓練を「やらされるもの」として受け身で取り組むのではなく、自ら積極的に関わり行動していくことが重要だと考えるようになりました。こうした姿勢を日常生活にも活かしていきたいです。(法学部法律学科3年 齋藤 秀有)

  • 三陸道震災学習列車での様子

  • 避難路追体験で1.6kmを歩きながら当時の出来事を学ぶ学生

  • 松の葉を掃除する学生

  • 松の葉を集める様子

  • 海岸清掃をする学生

  • 薪割り体験をする学生

  • 中学生との交流

  • 三陸道震災学習列車前で記念撮影