ダウン症企画~講義編~
1 日程 2025年5月29日(木)
2 場所 外濠校舎5階523~526会議室
3 概要
毎年恒例となっているダウン症企画を今年も実施いたしました。実施に際して、初回からお世話になっているNPO法人アクセプションズ様にご協力いただきました。NPO法人アクセプションズは、ダウン症がある⼦を持つ親御さんたちが集り、立ち上げられた団体様で、ダウン症の⼀般への理解と普及を⽬的として様々な活動を行っていらっしゃいます。昨年は対面を中心に、多くの人に参加してほしいとの思いから対面とzoomを合わせたハイフレックス形式で企画を実施いたしましたが、zoom形式での運営がうまくいかなかった反省を活かして今年は対面のみで実施し、参加募集は本学学部生他、近隣のコンソーシアム大学にも参加者を募りました。また、講義企画で一般的な「講師の方が一方的にお話する形式」ではなく、講義後に感じたことや深く追及したい点などが共有できるように、班に分かれてのディスカッションも取り入れました。さらに、今年はダウン症のあるご本人の参加が叶い、フリートークという形でお話していただき、ディスカッションにも参加してくださいました。これによって「ダウン症の話」が、参加者にとっても身近なこととして感じられたのではないかと思います。実際に参加者の多くが「ダウン症であると一括りにしないことが大事」という感想を抱いていました。私自身ダウン症企画に参加してから、講義企画としては3回目となりましたが、毎回違った方と関わる中で新たな学びや発見があり、今回も本当に多くのことを感じ、学ぶことができました。参加してくださったダウン症のあるお2人は、緊張しながらも企画者や参加者と沢山お話しておられ、みんなが笑顔でお互いのことを知る時間にできたと感じています。秋には大学祭企画を実施予定ですが、そちらへのよい橋渡しになるような企画が出来ました。これからも、ダウン症の理解が深まるような企画の実施に向けて努力して参ります。(ボランティアセンター学生スタッフVSPキャリアデザイン学部キャリアデザイン学科3年 盛田 有紗)
4 学生参加者数 11名(法政大学 10名、共立女子大学1名)
5 企画学生の感想
今回は、ダウン症のあるお子さんを持つ2組のご家族にご参加いただき、それぞれのお話を伺いながら実際に関わることができたことは、大変貴重な経験でした。それぞれダウン症の子育てに対する捉え方には違いが見られましたが、「個性を大切にする」という視点は共通していてとても印象的でした。この企画に関わるのは今年で3年目になりますが、継続する中で新たな気づきや学びがあり、理解も深められていると感じています。学祭企画で実際にダウン症の方々とグループで活動する際にも活かしていきたいと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 国際文化学部国際文化学科3年 岡安 愛羽)
今回の企画は、「今をプラスに考えて楽しむ姿」がとても印象的でした。そして、学びの多い貴重な経験になりました。講義を受ける前は、ダウン症についてあまり知識がなく、「ダウン症の方」への接し方が分かりませんでした。しかし、実際にお話を伺って人の気持ちを敏感に察知する方や記憶するのが得意な方、数字を数えるのが苦手な方など、ダウン症の方一人ひとりの素敵な個性と向き合うことの大切さ、目の前のことをプラスに捉えて、互いに支えあうことの重要性を学びました。誰もが個性を尊重しながら生活できる社会にするために、私たちに何が出来るのかを考えていきたいと思います。また、無意識に行ってしまう偏見や差別を避けるために、正しい情報を更新し、自分の行動を意識的に改めていきたいと思います。NPO法人アクセプションズ様をはじめ、ご協力してくださった多くの方々に感謝申し上げます。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部法律学科2年 藤井 舞風)
ダウン症の子を持つ方々からのお話を直接聞くことができ、非常に貴重な時間を過ごせました。色んなことに挑戦し、初めてのことにも全力で楽しんでいるという話が一番心に残っています。ダウン症の有無に関係なく、その子自身と向き合うことが大切だと改めて感じることができたと同時に、ディスカッションとしてダウン症の子と交流する時間がとれたことで、疑問に思ったことを直接聞くことができ、参加学生にとっても有意義な時間であったように思います。これからも学ぶことは沢山あると思いますが、講義企画での理解を大学祭企画に少しでも繋げられるようにしたいです。今回の企画に協力してくださったアクセプションズさんやダウン症の子、学生、スタッフの皆さんには感謝しています。ありがとうございました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部法律学科2年 瀧上 かがり)
6 参加学生の感想
ダウン症の方とここまで近くでお話ししたことは初めてでした。最初はこんな話し方で平気かな、話しかけてもいいのかなという不安がありました。しかし、ダウン症の方からいっぱいお話ししてくれて、「あ、私って無意識に先入観を持っていたのかも」と気付かされました。なにも特別気を遣わなければいけないわけではなく、人にはいろんな個性があって、色んな関わり方があることを実感しました。もっとお話ししたかった!と思うほど楽しい時間でした!(文学部心理学科3年 高橋 夏希)
私はゼミで出会った障がいの子たちのユニークさに惹かれて、色々な子の個性に触れたいと思い、今回の企画に参加しました。芸能活動をしている子、ドラマができる子とはじめて出会えて驚いた時、無意識のうちに、他人にできる・できないのイメージを押し付けているのではないかと感じました。この無意識の感覚を多くの人にも経験してもらうために、私は多様な人が気軽に集まれる居場所が増えてほしいと思います。今回はお話がメインだったので、一緒に楽器演奏やダンスもしてみたいなと思いました。 (社会学部社会学科4年 横森 想)
NPO法人アクセプションズ様の講義の様子
集合写真