お知らせ

【活動報告】〈市ヶ谷〉ユニバーサルシアター で学ぶバリアフリー映画 〜ユニバーサルシアターについて知ろう、 その表現について考えてみよう〜(11/2)

  • 2022年11月30日
お知らせ

ユニバーサルシアター で学ぶバリアフリー映画

〜ユニバーサルシアターについて知ろう、 その表現について考えてみよう〜

1、 日程 2022年11月2日(水)

2、 場所  CINEMA Chupki TABATA (シネマチュプキタバタ)

3、 概要

11月2日(水)に誰もが映画を楽しむことができる、日本で唯一のユニバーサルシアターであるシネマチュプキ田端にて、耳や目に障害を持つ方にも映画を楽しんでほしいと尽力する方々に密着したドキュメンタリー映画「こころの通訳者たち」の上映会を実施しました。当日は映画を見る前にバリアフリー映画鑑賞推進団体シティライフの代表でシネマチュプキタバタを運営している平塚千穂子さんからシアターの特徴やバリアフリー映画について話を伺い実際に映画を見ました。映画を見た後は感想共有や質疑応答をしました。我々企画学生はポスターの制作や当日の司会進行、アンケートの収集に用いるGoogle formの作成などを行い、結果として当日は良い流れで企画を進めることができました。普段、障がいを持った方に関わる機会は少なく、ましてやその方にも十分な配慮をした映画があることを知らない人も多いと思います。この企画は、普段では知りえることのできないものに触れられる、貴重な機会となりました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 生命科学部生命機能学科 西川孝明)

4、 学生参加者数 13名

5、 企画学生の感想

私は元々身体面で障がいを持つ方に対して、どのような価値観、人生論を持っているのかに興味がありました。企画前では障がいの方々に対する配慮などの知識に乏しかったのですが、今回の企画を通し障がいを持つ方々への接し方や価値観、映画館のつくりからわかる配慮といった、彼らに対する造詣を深めることができました。また、VSPに参加して初めての企画でしたが、参加者からの学生スタッフに対するインプレッションも好印象のものが多く、スキルアップと共に自信にも繋がる大変良い経験となりました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 生命科学部生命機能学科 佐野友哉)

今回、VSPに入り自分たちで企画を進めていくのは初めてだったのですが、他のメンバーと協力しつつ、いい形にすることができたと思います。また、このユニバーサルシアターの企画を通して、耳や目に障がいを持つ方々に向けた映画というテーマで非常に考えさせられるものがあり、とてもいい経験になりました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 生命科学部生命機能学科 西川孝明)

6、 参加学生の感想

視覚言語と音声言語という全く違う言語の表現を使う人たちを人を介して繋げるということはとても難しいと思ったし、実際映像の中でも苦悩されていた。でも難しいからわからない、しないではなく難しいけど寄り添って少しでもわかるようにしようという姿勢が素晴らしいと思ったし、身につけるべき姿勢だと思った。(国際文化学部 国際文化学科 淋航輔) 

私自身手話を習っており、盲者とろう者はどうコミュニケーションを取っているのだろうか気になったことがありました。ただ作中でも語られた通りすごく複雑で、難しくて、センシティブな「盲者の立場で見る手話」というものをテーマにした媒体には出会ったことがありませんでした。ろう者が演劇と手話通訳を同時に見ながら理解できるように、僕たちも同時に流れる音声を聞き分けることができる。忙しさを感じることができると語るシーンで初めて盲者からみた「手話」をみることができました。同時に自分が手話を習い始めて感じたことがフラッシュバックして自分の知らないことに触れる楽しさも思い出しました。 他にも、石井さんがアクセサリーを付けていたことに(盲者もアクセサリー付けている!)と思ったことがすごく心に残っています。普通にアクセサリーをつける人つけない人がいるのと同じように、考えてみれば当たり前のことですが、一瞬そこに驚いたという事実から自分の気が付かない無意識なバイアス/偏見に気が付きました。手話を通してその人のことを個人ではなく「ろう者」とカテゴリしてしまう自分に嫌気が指したのに、またその時「障がい者」と括ることはやめようと強く思ったのにも関わらず偏見も持ってしまったと苦虫を噛み潰したような顔になってしまいました。ただ、それはきっと悪いことではなくて、そう感じ、気がついたことができた今回の体験はとても尊いものだと思います。また来ます。(グローバル教養学部 グーバル教養学科 星山彩あや)

  • 司会進行をする学生スタッフ

  • 講師よりユニバーサルシアターについての説明を受ける

  • 参加者から質問を受ける様子

  • 映画「こころの通訳士」を鑑賞して感想を共有する学生