お知らせ

【市ヶ谷】チーム・オレンジ企画「防災キャンプ」を行いました(10/2・3)

  • 2021年10月14日
お知らせ

法政大学ボランティアセンター所属学生スタッフのチーム・オレンジが、今年も大学構内を利用した防災啓発企画「防災キャンプ」を実施し、23名の学生が参加しました。被災内容として首都直下型地震(震度6強、火災等の複合災害はなし、電気ガス水道等は使用不可)を想定し、昨年度に引き続き新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策を用意しての実施となりました。対策は、移動時、休憩時、長時間の作業の後などにアルコールによる消毒を徹底する他、食事の際の手洗い、黙食、内容のシェアの禁止、就寝時は床面への消毒と仕切りの用意・十分な社会的距離の確保などを実施しました。これらの内容は昨年のノウハウもあり、スムーズに実施することが出来ました。

1日目は講師の宮崎賢哉氏から講義をいただいたのち、富士見ゲートを活用し実際に体を動かす避難体験ツアー、担架や車いすを利用した体験型学習、非常食の実食、応急手当・救命活動としてのAED・三角巾の使い方講習、段ボールなどを利用した寝床づくりを行いました。続く2日目は仮設トイレの作成と、水とようかんを利用しての模擬体験、日常、災害問わず役立つロープの結び方講習、防災グッズの紹介、輪ゴムや牛乳パックなどの家にある道具を活用したグッズ作成、とっさの判断能力を養うためのクロスロード企画などを実施しました。また、LINEのオープンチャット機能を使用して参加者の皆さんに体験を通して感じたことや考えたことを気軽に情報共有できる場を用意しました。

今年は「非常時における体験を重視しつつ、災害時にも役に立つ知識を」というテーマのもと、企画の準備を進めてきました。中には福祉的な視点を持った企画や、全く新しい内容の企画もあり、チームのほとんどが初企画という環境の中、テーマにあった多様な体験や学習を取り入れた、濃密な2日間にすることが出来たのではないかと思います。今後起こりうる首都直下地震などの巨大災害に備えた準備段階から実際に遭遇した直後の対策・対応に、今回の防災キャンプの経験が参考になれば幸いです。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 法学部政治学科2年 河井 悠希)

 

参加学生の感想

2日間の全プログラムを通して「日常生活の豊かさ」と「日頃からの訓練・準備の重要性」を感じました。

「日常生活の豊かさ」については、特に食事と睡眠時に感じさせられました。支給された食料と水で決められた日数を生きるのに適切な食事量や栄養価を自分で配分しなければならないということや、ダンボール2枚・タオルケット1枚・バッグで寝床を作らなければならないといった貴重な経験を通じて、自分の生活がいかに豊かで他人任せなのかを気づかされました。「日頃からの訓練・準備の重要性」については、特にAED講習と設備企画で感じさせられました。たとえ救命講習を受けたことがあっても時間が経つにつれて知識やスキルが失われていくことを実感したり、また身体の不自由な人の避難を考慮した避難シミュレーションができていなかったことから、日頃のうちから少しずつでも訓練したり考えたりすることが有事の際への最大の備えになるのだと言うことを理解しました。( 人間環境学部1年)

 

三角巾講習、防災グッズ作りなど初めて実際に経験することが多く、とても貴重な経験となりました。特に上記の二つは、被災した際や、人を助けるときにも実用的な実践知識を学ぶことができました。また、寝床作りも避難所での寝床の種類や使用感、各ベッドの値段帯など身を持って知ることができました。簡易トイレや、防災食など二日間を通して経験した全てのことが本当に貴重で、実際に被災した際に活用できる知識、技術を学ぶことができたと強く感じています。このような体験をさせていただけたのは、多くの方のお力とご協力があったからだと思います。コロナ禍の今であるにも関わらず、このような機会を作り、実施してくださって本当にありがとうございました。防災キャンプで経験できたこと、学んだことを実際に活かせるようにしっかりと自分のものにしたいと思います。(法学部3年)

  • ブルーシートを使った担架

  • 防災リュックの確認、説明を受ける

  • 感染予防を徹底した寝所づくり

  • 最後に全員で集合写真