おしらせ

【多摩】現代福祉学部・宮城孝教授をお招きし、「ボランティア勉強会」を実施しました(6/28)

  • 2021年07月05日
おしらせ

6月28日(月)、多摩ボランティアセンター主催の「ボランティア勉強会~ボランティアの意義を探る~」を開催しました。
現代福祉学部教授・宮城孝先生をお招きし、「学生にとってのボランティアの意義」「最近コロナで困窮している人たちへの支援」について、お話いただきました。

多摩ボランティアセンターの学生スタッフと職員、市ヶ谷ボランティアセンター、ボランティアサークル「ちむたま(Team Tama Action Project)」、参加者は14名となりました。

宮城先生が実際に体験されたボランティア活動の話と、現在コロナ禍で経済的・社会的に困難に陥っている人々の存在の話の後、分からないものへの不安・恐怖が偏見を生んでしまう現状を払しょくするためには正しい情報を共有する「集知」から、人々が得た情報をその先の生活へ活かしていく「衆智」が必要であると、八王子市での取り組みを例に挙げて説明されました。
最後には、人と人とがつながることが希薄になってしまった現在、人とのかかわりあいによって成り立つボランティアはなかなか難しい現実があるものの、それをどうつないでいくか、回復させていくか。物的・具体的な支援だけでなく、精神的・社会的な支援も必要とされていることを念頭に、今後どのように活動していくべきか考えていってほしい、と結びました。

実際のボランティアの現場を熟知している宮城先生の話は、学生たちにとって、改めてボランティアの意義や意味について考える良い機会となったようです。
1時間の勉強会は非常に実り多いものとなりました。


【参加学生の感想】
「今回講義を聞き、ボランティアの意義について改めて学ぶことができました。1年の頃から活動をしていたものの、昨年度からコロナという情勢により途絶えてしまい、私自身ボランティア活動につまずきを感じ、何もすることができずにいたのですが、今回のお話を聞き、この情勢の中でも改めて地域の方のニーズを、『できること』を探していきたいと強く思いました。特にコロナの影響で活動できていなかった竹カフェを、今回のコロナ禍で途絶えてしまった地域の人とのつながりの回復といった意義でも、活動再開の方法を模索していきたいと思いました。」(現代福祉学部3年)

「宮城先生のご経験を聞いて、ボランティアとはコミュニケーションの一種であると改めて実感しました。私自身も一昨年、気仙沼市の公営住宅や学童保育センターでボランティア活動を実施させていただきましたが、公営住宅の住民の方々は、東京の学生である私たちにも暖かく接してくださり、センシティブなテーマである震災時のご経験や避難のアドバイスも語ってくださいました。また、新型コロナウイルスという人類共通のリスクが現れると、私たちは様々な「生きづらさ」の原因をパンデミックや社会構造といった大きくて単純なフレームに帰属させがちですが、宮城先生が仰る通り、「個」に寄り添うことでその生きづらさの複雑性や多様性を理解する、ソーシャル・サポートとしてのボランティアの重要性を強く感じました。」(社会学部4年)