おしらせ

【活動報告】〈市ケ谷〉2026年度 東北被災地防災体験学習企画(9/7~9/9)

  • 2026年09月09日
おしらせ

2026年度 東北被災地防災体験学習企画
『震災の実態と教訓を自分事として学び、仲間へ、そして未来へつなぐ』
1 日程 2026年9月7日(月)~9月9日(水)
2 場所 岩手県陸前高田市・釜石市、宮城県仙台市・石巻市
3 概要
当企画は東日本大震災により、甚大な被害を受けた岩手県釜石市・陸前高田市をはじめとする被災地沿岸地域を訪問し、被害や教訓を学び、震災を「自分事」として捉えなおすことを目的として開催いたしました。初日は大雨の影響により交通機関に大きな乱れが生じ、当初の予定を変更した上で、防波堤の構造や奇跡の一本松などを見学しました。被災地の現状や復興に向けた取り組みについて、現地を目にしながら学びました。その後、グループごとに各住宅を見学する「仮設住宅ツアー」を実施しました。住宅内では、住民の方が生活する上で施した工夫を確認するとともに、住みやすい点・住みにくい点について話し合いました。その後、各グループでまとめた内容を他の住宅を見学した参加者に共有し、それぞれの特徴や違いについて理解を深めました。二日目は一般社団法人トナリノ様のご指導のもと、ポリ袋クッキングを実施し、各自で作った蒸しパンとサバ缶をいただきました。その後、体育館に移動し、避難所体験を行いました。避難所と在宅避難についての理解を深めるとともに、「避難所でどう寝るか」をテーマに、最適な寝具を検討したり、プライベートスペースの確保について考え、携帯トイレの使い方なども学びました。午後には、陸前高田市米崎町で、東日本大震災の際に津波が襲ってきた経路を実際に歩き、時速30キロメートルという津波の速さをシミュレーションした車から逃げる、という疑似体験を実施しました。その後は、VR上で河川の氾濫と内水氾濫における数時間ごとの被害状況を体験しました。また、地元のりんご農家の方による当時の状況を実際にお聞きし、最後に炊き出し体験を行いました。晩御飯は防災食をいただくことで、普段食べない防災食の味も参加者の皆様とともに感じることができました。三日目は、「震災遺構門脇小学校」にて、震災当時の教頭先生の講義から、当時の行動や児童に対する避難指示についてのリアルな話を聞くことができました。その後、解説ガイドの方に説明していただきながら小学校の震災遺構を見学し、校舎の悲惨な状況を目の当たりにして、津波や地震の恐ろしさを体感しました。午後は、東北大学の陸前高田応援サークル「ぽかぽか」との交流を行い、防災ゲームを通じてお互いに防災の知識を身につけました。普段関わらない大学生との交流を通じて、防災の知識以外にも新しい知見や価値観を得ることができました。企画中は、避難所として利用していた中学校の校舎と仮設住宅に宿泊しました。(ボランティアセンター学生スタッフ チーム・オレンジ 法学部法律学科2年 安部 椎菜、法学部法律学科2年 大屋 龍平、法学部政治学科2年 友原 風優、法学部政治学科2年 米田 麻衣)

4 学生参加者数 29名
5 企画学生の感想
今回、多くのトラブルに見舞われながらも無事、全員で参加できたことにまず安堵している。1日目のプログラムの、震災学習列車や東日本大震災津波伝承館を訪問できなかったことは、非常に心残りではある。しかし、トナリノ様や当時の門脇小学校の教頭先生をはじめとした、多くの方々のお話を聞いて当時の緊迫した状況や、感じたことなどを詳細に知ることができ、参加者もそれをしっかりと受け止めてくれており、本企画を実施した意味は十分にあったと思う。特にある参加者の方が、教頭先生のお話を聞けたこと、本企画に参加できたことで人生観が変わったと感想を述べていて、自分と参加者の双方に非常に有意義なものとなったことは嬉しく思う。(ボランティアセンター学生スタッフ チーム・オレンジ 法学部法律学科2年 福崎優太)

商店街で居酒屋の開店準備をしていた方、下校する子供たちを見守っていた小学校の教頭先生。誰もがいつも通りの日常を過ごす中突然大きな揺れが起こり、そこからいくつもの重要な判断をしてきたこと。時速30キロの津波が迫る中で長い上り坂を走る疑似体験や、被災された方々の講話を通して、単に防災・減災の知識を身につけるだけでなく、日頃から備えておくことの大切さと、実際に起きたとき自分は落ち着いて判断できるのかと、精神面についても深く問われ、災害を本当の意味で自分事として捉えられるようになったと感じています。いつか起こるかもしれないではなく自分の生死に直結するという認識のもとで大切な人たちとともに備えていきたいと思います。(ボランティアセンター学生スタッフ チーム・オレンジ デザイン工学部都市環境デザイン工学科2年 白井 愛乃)

6   参加学生の感想
今回の企画に参加して、石巻市や陸前高田などの被災地の現在・当時の様子を比較して震災や津波の影響を間近で感じることができ、防災リュックやハザードマップなどの確認やその場にあるものを有効活用しようとする試みが大切なのだと考えることができて、友達や家族にも伝えていきたいと感じた。また、現地の方々や東北大学の学生との交流で、パニックになりながらも必要な情報を伝え合う事や協力しあうことが大切だと、お話やゲームを通して気づくことができ、普段から災害が発生した時のことを想定して行動する癖を身につけるべきだと感じた。(経済学部国際経済学科2年 山本 青空)

本企画に参加するのとしないのとでは、価値観や考え方、更には人生観が大きく違っていたと思います。「現地に行く」というのは、震災から15年経った今でも、生き続けている学びの手段なのだと確信しました。15年前の震災以前は、多くの家や建物が立ち並び人が暮らしていた地。そこが津波に飲み込まれ今では更地になっています。その更地に立って、高い堤防を眺め、当時の津波が迫ってくる光景やここで何人の方が津波に飲み込まれ必死に「助けてー!」と叫んだだろうか…と、考える度に胸が張り裂けそうになりました。犠牲になった人々が残してくれた教訓を無駄にはできません。今を生きる人々や次世代へ、私たちは「確実に」震災について伝えていかなければなりません。「一人でも多くの人の命を守るために、私たちは震災と向き合い、生き抜くにはどうすればいいかを皆で真剣に考えなければならない。」そのような想いを強くした3日間でした。(人間環境学部人間環境学科3年 藤原 あやめ)

 

  • 防災ポリ袋クッキングをする様子

  • 避難所での1人当たりのスペースに寝転ぶ体験をする学生

  • 震災時に避難してきた人たちが歩いた避難経路を歩く学生

  • 炊き出し体験をする様子

  • 石巻市震災遺構門脇小学校跡を見学する学生

  • 参加者で記念撮影(門脇小学校跡)

  • 東北大学「ぽかぽか」の皆さんとの交流の様子

  • 東北大学「ぽかぽか」の皆さんと記念撮影