おしらせ

【活動報告】〈市ヶ谷〉手話講座特別編(12/5)

  • 2023年12月05日
おしらせ

手話講座特別編

1 日程 2023年12月5日(火)

2 場所 法政大学市ヶ谷キャンパス 富士見ゲート5階G501教室

3 概要 
市ヶ谷ボランティアセンター学生スタッフVSPでは、本学学部生を対象とした手話講座・入門編を10月10日から12月28日までの期間で実施した。そして、本講座は入門編に続く特別編として、デフリンピックの自転車競技への出場経験もある早瀬 憲太郎氏をお呼びし、講座を開講した。入門編では基礎的な知識、スキルの習得を主な目的としていたが、今回の特別編では会話において使われる手話を実際に体験する、そして早瀬憲太郎氏のお話を聞くことでろう者への理解を深めることを目的とした。本企画にて、早瀬憲太郎氏にはまず、自身の生い立ちや家族の存在、ろう者の日常生活についてまずお話しいただき、次にデフリンピックに出場した際の体験、NHKみんなの手話講座にて講師を目指したきっかけ、8年出演して今思うことなどをお話しいただいた。そして、現在も公開中である映画「咲く」など映画監督としてのご活躍、ろう者の方も楽しめるスポーツ実況を行うことへの取り組みに関してのお話もお聞きすることができた。入門編から続く今回の手話講座の締めくくりにふさわしく、手話を実践的に用いた企画を行うことができた上、早瀬氏からは耳が聞こえない世界の一端をとても深くお聞きすることができた良い機会だったと感じる。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 人間環境学部人間環境学科1年 高木 結衣)

4 学生参加者数 33名

5 企画者感想
今回の手話講座特別編にて私は初めてろう者の方が使う手話というものを体験しました。入門編でも中野先生と手話を使った会話というものを練習してきましたが、最も違いを感じたのは「抑揚」についてです。私たち聴者が話すのと同じくらい、手話で抑揚が表現されていた点からおとは発生しないものの、手話が「生きた言語」であることを実感しました。そして講義中のお話の中で印象に残っているのは聴者とろう者の聞こえ方の違いについてです。早瀬さんが小さかった頃、妹さんからドアの閉め方について注意されたことがあったそうです。聞こえないからこそ意識せずにドアを思い切り閉めてしまうけれど、聴者はゆっくり丁寧に閉めていることを、注意された時に初めて気づいたそうです。聴者がろう者に対して違和感を覚える点はこの「気づき」があるかどうかで、他は聴者と同じなのだと改めて感じました。また、早瀬さんが母から投げかけられた「失敗を恐れて挑戦は迷わず」という言葉は私の中で強く印象に残り、これからもこの言葉を大切にしていこうと思います。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 人間環境学部人間環境学科1年 高木 結衣)

全8回の入門編と、昨日特別編も企画実施いたしました。 入門編では、参加者から「楽しく学べた」という声を多くいただき、「手話講座を通じて新たな友人ができた」という方、「コミュニケーションをする中で、気遣いや汲み取る優しさが大切だと改めて気づいた」と仰っていただいた方もいて、講座自体、とても意欲的な雰囲気で、受講者同士でのコミュニケーションを図れていたので、目的としていた、「手話」に関して楽しく学び、そして新しい知識、今ある考えをさらに深める機会にすることが出来ました。 特別編では、講師にろう者である早瀬様を迎え、講義形式で企画を実施いたしました。参加者は33名で、身内の方にろう者がいらっしゃる方、将来の仕事がもう決まっている方などいましたが、生の手話というのは私個人の感想としては、本当に生き生きとしており、入門編で習ったものも多かったので、わかる部分もあり、楽しかったです。一方で、自分自身が抱いていた偏見についても気づくことが出来、知らないことは悲しいことだなと改めて感じました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科1年  盛田 有紗)

6 参加学生の感想
小学生の時に道徳の教科書で見た早瀬さんを見たことがありました。その早瀬さんが実際に手話をしているところを見てすごく感動しました。もし手話通訳をしてもらえなかったら早瀬さんの言葉を聞けなかったということがすごく寂しい気持ちになりました。英語を学んでいるように手話を学ぶことは新しい世界を知ると言うより、多くの人の経験を知ることができるのだと改めて気づきました。私が左利きなことが耳を聞こえない人となにが違うのかと言われてハッとしました。その違いを区別する意味を考えさせられました。(法学部法律学科1年 志村 櫻子)

  • 早瀬様の講義の様子

  • 手話通訳士の中野先生と豊田様

  • 質問をする参加学生

  • 集合写真