おしらせ

【活動報告】〈市ヶ谷〉手話講座入門編(10/10~11/28・全8回)

  • 2023年11月28日
おしらせ

手話講座入門編

1 日程 2023年10月10日、17日、24日、31日、11月7日、14日、21日、28日(いずれも火曜日)
2 場所 法政大学市ヶ谷キャンパス 富士見ゲート5階 G501教室
3 概要
市ヶ谷ボランティアセンター学生スタッフVSPでは、本学学部生を対象とした手話講座を開設いたしました。本企画は、手話の入門として、基礎的な知識、スキルを習得するとともに、ろう者をはじめとした障がい者に対する理解を深め、誰もが暮らしやすい社会について考えを深めることを目的としました。手話通信士として現役でご活躍されている中野佐世子氏を講師としてお招きし、実際の手話を見ながら、挨拶など基礎的な表現から指文字などを用いて自分の伝えたい内容を相手に伝える応用的な練習などまで、段階的に幅広く実施いたしました。全8回と比較的長期にわたる企画であったため、参加率の低下等、懸念されましたが、学んだ手話を実際に使用する機会としての交流会を設けるなどし、参加者のモチベーションを維持したまま全8回を終了することができました。全8回終了後に参加者に向け実施した事後アンケートからは、本企画に満足したとの旨の感想に加え、「なかなか踏み出せなかった手話を始めるいい機会になった」など、手話講座入門編を本学で実施したことそのものに対する反響の声が多くみられ、本企画は本学学部生にとって手話の世界に足を踏み入れることのできる良い機会になったと実感しています。(ボランティアセンター学生スタッフ VSP法学部法律学科1年 重永 等)

4 延べ311名(全8回)
5 企画者の感想
聞こえない世界に住むろう者と聞こえる世界に住む私、講座を受ける前、私は当然そこには決定的な違いがあって、聞こえない世界に住むろう者を聞こえる世界の私がサポートするための手段として「手話」を学ぶ機会だと無意識的に考えていました。しかしながら、その考え方は間違っていました。聞こえない世界に住む彼らと私たちの間に優劣や、援助する側とされる側と言った違いなど存在しないのです。彼らは私たちが口で発声するのと同じようにコミュニケーション手段として「手話」を使い、同じように笑い、同じように生活しているのです。私たちは、聞こえない世界の人をサポートするために「手話」を学んでいるのではなく、一人でも多くの人間と語り合うために「手話」というコミュニケーションスキルを習っているのだとそう考えるようになりました。(ボランティアセンター学生スタッフ VSP法学部法律学科1年 重永 等)

簡単なあいさつ、指文字から始まった手話講座は全8回終わる頃には文章を手話で表せるほどの表現力が身につき、毎週着々と手話が身についている自分に成長を感じていた。毎回講義だけでなくゲームを通しての実践が、楽しみながら実力をつけられたのだろうと思われた。また、グループワークも多かったことから、自然と参加者の中で交流が生まれていたことも企画者側からすると喜ばしいことだった。一方で、講義内容では補聴器についての話題に興味を持った。補聴器をつければ鮮明にはっきりと周囲の音を聞き取れると勘違いしがちである。実際はすべての音を拾って増幅しているだけであるので、方向や距離感が掴みにくく、私たちは声を届けるために正面からハッキリゆっくり話す必要があるのだ。補聴器の知識のみならず、恥ずかしながら知らなかったことばかりだったが、いずれにせよ健常者側が意識しなければいけない問題であると感じる。そのため、健常者側が手話といった実践的な内容に含め、知識を身につけることが障害を持つ人々や高齢の方に1番寄り添う形になるのではないかと考えた。(ボランティアセンター学生スタッフVSP経営学部経営学科1年 山内 万結子)

6 参加者の感想
8回の授業、本当に楽しく受講致しました。どうしても手話は本や教科書ではなく、実際見て自身もを動かして学べるものなので本当に良い経験になりました。企画者の方々も少しでも講義が良いものになるようにとの努力がこちら側にもかなり伝わってきました。企画者の方々と受付や手話のグループで話しましたが、皆さんの人間性の素晴らしさに脱帽しました。とても有意義な授業でした。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。(文学部哲学科1年 磯崎 豊)

  • 手話で挨拶をする参加者

  • 中野先生から直接手話を学ぶ学生

  • 手話で発表する様子

  • 中野先生と企画者の皆さん