おしらせ

【活動報告】〈市ヶ谷〉共生社会をダウン症から考える〜講義編〜(8/30)

  • 2023年09月29日
おしらせ

共生社会をダウン症から考える〜講義編〜

1.日程 2023年8月30日(水)

2.場所 Zoom

3.概要
「ダウン症」という言葉は多くの人に知れ渡っている一方で、当事者の方々に対する理解や配慮が、現在の社会では不十分なのではないかという問題意識を持っている。当事者の方々に対して偏見の目を持たずに、理解や配慮ができるようになるためには、知識を得ること、知識を基に自分たちがするべきことを考えること、実際に交流することの全てが必要だと私たちは考えている。この企画では、ダウン症を持つ人たちと実際に関わることで、「ダウン症」に対して持っている心理的な壁を払拭すること、また、ダウン症について考えることから他のマイノリティについても目を向けてもらい、多様性を認め誰もが心地よく暮らせる共生社会の実現に繋がる行動を学んでもらうことを目的として実施した。本企画では3回の話し合いを行なった。第1回目の話し合いでは講義の形式などについて、2回目は講義の内容に関して、3回目では当日の詳細などを話し合った。そして当日のオンライン講義では、ダウン症の方向けの社会制度や、社会的障害について当事者の目線から講義をしていただいた。講義の後はディスカッションの時間を設け、普段生活をしている中ではなかなか気づくことができない、ダウン症の当事者の社会的困難に関して話し合った。なお、次回の交流企画も踏まえ、ダウン症の方との接し方についても講義していただいた。

4.参加人数 11名

5.企画学生の感想
「ダウン症」とだけ聞くと、どこかマイナスな、難病のような、そんな気がしてしまいますが、実際は、千差万別の中に含まれるものであり、「ダウン」という言葉も発見した方の名前であり、改めて、知らない事で、互いの歩み合いが滞ってしまっていると感じました。また、今後の社会は、包括的な社会(インクルーシブ)であるべきであるということ、現在の日本はほかの欧米諸国よりも支援において、情報が行政の縦割りによって広く行き渡っていないという問題点や、制度を利用する際は「申請制」で、あくまで、個人が希望して申請をしなければ、そもそも適用もされないということを新しく学び、これに対し幾分か疑問を感じました。権利としてあっても、当事者になるまで、知る機会が少なすぎると思いました。(ボランティアセンター学生スタッフVSPキャリアデザイン学部キャリアデザイン学科  盛田 有紗)

企画で初めて司会をした。緊張し、拙い部分もあったと思うが、無事に企画を実施することができて安心した。また、ダウン症企画に携わって3年目だが、社会制度についてのお話は学びが多かった。今回話していただいたことをもとに、自分の中の知識を広げていきたい。(ボランティアセンター学生スタッフ VSP文学部英文学科3年 菅原 光里)

ダウン症の方だけでなく他の障害者の方も多くの社会的障害を背負っていることを再認識させられた。講義の中で、ダウン症に対する偏見がたくさんあることを仰っていた。講師の方は、ダウン症のお子さんを産んだ当時、ダウン症に関する正確な情報が少なすぎて、とても不安な気持ちになったそうだ。偏見は情報量の少なさから生まれ得る。そのことに気付いた私たちは、後のディスカッションにおいて、知識を増やすことがとても大切であると結論づけた。本企画がその役割を果たすことができたのならとても嬉しい。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 文学部日本文学科1年 大江 千歳)

6.参加学生の感想
自分は小学校のときにダウン症の方との交流があり、そこでダウン症がどのようなものかを知ることができた。今回ボランティアの方との対話を通して、ダウン症の方との交流がなかった地域があることを知り、その差を無くせたら良いと考えるようになった。また、小学校の時のみの交流では、知識を得るには程遠いと感じ、中学、高校とさらなる交流、授業を続けていければ良いと思った。

行政の縦割りや、制度の申請主義については、他の社会課題にも通じる部分があり、今後改善されていくべきことだと思いました。

ネットの情報と実際講義していただいた内容には違っていることも多かった。偏見というフィルターを取り除くために情報の正確さや当事者の考えをより広めるべきということもわかった。小学校や中学校で私は交流する機会がなかったが、機会がある人もいるこの差が大きいと思う。

Taking care of children can be challenging, especially children with Down's. Parents who raise down babies are actually training their character such as sense of humor and patience as well as the capacity to love. In order to be good educators and life guide,teengers like us should be responsible to the growth of down babies by taking part in volunteer services.
<和訳>本日で、ダウン症というのは確かに恐ろしい病として聞こえるかもしれないですが、やはり現実にはそうではなく、ダウン症のかたであっても充実した生活も送れるとわかりました。ダウン症の方は、趣味も興味のあるものも持ち、さらに個性も持っています。それらの特徴を日常の生活や職場に生かし、ダウン症の方は自分なりの道も歩めるのでしょう。

  • 当日のスケジュールの説明

  • アクセプションズ様の講義

  • 集合写真