おしらせ

【市ヶ谷】〈公益財団法人 キリン福祉財団令和3年度「キリン・地域のちから応援事業」〉チーム・オレンジ企画 つながるゼミwith岩手大学「三陸委員会ここより」を実施しました(11/13)

  • 2022年01月11日
おしらせ

今回の企画は、もともと今年2021年8月に行う予定であった「遠野ボランティアツアー」が新型コロナウイルスの影響で11月に延期することになったため、その代わりとなる企画として提案されたものである。しかしその後感染者が減少した為、「遠野ボランティアツアー」は「東北被災地ボランティアツアー」へと変更がなされたものの無事実施できることとなった。そのことから、「東北被災地ボランティアツアー」の事前説明会の後に、被災地に関する事前学習的な意味合いも込めて行われる運びとなった。名前の‘つながるゼミ’は、今年5月29日にチーム・オレンジが行ったオンライン企画「3.11つながるゼミ~10年経った被災地をオンラインで学ぼう~」から名前を取らせていただいた。

この企画は岩手大学の『三陸委員会ここより』さんのご協力のもと、ハイフレックス形式で行われた。これまでのチーム・オレンジ主催の企画の中には現地の語り部さんに協力していただく企画はあったものの、我々と同世代の現地の大学生と話す企画というものはなかったため、今までにない企画となった。

 

⑴本企画の概要説明

⑵チーム・オレンジの紹介

⑶『三陸委員会ここより』さんの紹介

⑷チーム・オレンジから『三陸委員会ここより』さんに対し、パワーポイントを使って東日本大震災で被った関東の被害状況の説明

⑸『三陸委員会ここより』さんからチーム・オレンジに対し震災に関する質問提起、それに対する我々チーム・オレンジ側からの回答

⑹チーム・オレンジから『三陸委員会ここより』さんに対し震災に関する質問提起、それに対する相手側からの回答

⑺『三陸委員会ここより』さんとチーム・オレンジ、そして「東北被災地ボランティアツアー」一般参加者を交えてのグループディスカッション

 

本企画にて活動したチーム・オレンジメンバーは、加入したばかりの1年目のメンバーが殆どであり、被災地についての知識は、特に発展途上であった為、本企画は我々にとって良い学びの機会であったと感じる。逆に反省点としては、相手方にとって良い企画であったかは定かではない点が挙げられると思う。相手方から提示された質問への回答を考える際や最後のディスカッションの際、東日本大震災に関しての相手方団体のメンバーと我々の意識の差、というものは浮き彫りになったように感じる。しかし、そうであるならば被災地について、そして震災について殆ど何も学ぶことなく本企画を進めてしまったことは反省点であったと感じる。その上、被災地に足を運んだことがある人(先輩方など)の協力を大きく受けてしまったところも、我々の未熟さが招いたことである。だが逆に考えると本企画は今のチーム・オレンジメンバーにとって、より震災について、そして被災地について理解を深めようと意識を高めるきっかけになったとも感じる。それはチーム・オレンジメンバーだけでなく、一般参加者にとってもそうであっただろうと信じている。こういった、被災地への理解に一歩踏み出そうとしている人の背中を押せるような企画をこれからも考えていきたいと強く思う。

最後に、『三陸委員会ここより』さんのご協力があったからこその本企画である為、お礼を述べてこの場を締めさせていただきたい。このご縁をまた新たな企画・交流につなげていけたら良いと思う。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ  法学部法律学科2年 石田 里菜)

【岩手大学「三陸委員会ここより」代表 照内 雄貴さん】

私たちは、今回のような意見交換会を実施していただかなければ関東の方達がどのような考えを持って三陸に関わっているのかを知ることがなかったと思います。震災から時間が経つと三陸で活動する団体が減ってしまいどうしても活動が内にこもりがちになってしまうなかで、東北の外から、しかも自分たちと同年代で活動している団体の意見を聞くことができ、とても貴重な経験となりました。今回の会だけでは話し足りないことがお互い多々あったと思うので、またこのような機会を設けたりいずれは現地で一緒に活動したりできたら理想的だなと思っております。     

【参加学生の感想】

東日本大震災当時の状況や心境を同年代の方々から直接聞くことができ、東北被災地ボランティアとは違った発見があった。ディスカッションの時間には、ディスカッションテーマ「これからの災害支援ボランティアのあり方」について、ここよりさんが「災害支援にはこころの傷を負った方を助けるためにそれなりの技術が必要だから、研修を行うべき」という意見を出されていて、現地で被災された方のこういった意見はとても貴重だと感じた。つながるゼミで得た交流を自分達のボランティア活動にも活かしていきたい。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 法学部政治学科2年 高橋 果蓮)

 ボランティアツアーに行く前に現地の方とお話ができてよかった。同じように被災地で活動をしていても、被災地からの目線と被災していない側からの目線では見方や感じ方異なり、学ぶことがたくさんあった。ここよりさんからの「復興とは?」という問いかけに対し、私はその場ではっきりと答えが出せなかったので、復興について自分なりに考えながらボランティアツアーに参加することができた。(ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジ 法学部法律学科2年 関根 勇紀)

 

  • 岩手大学とZoomを繋げて行われた

  • チーム・オレンジが関東圏の被災状況を説明

  • 「三陸委員会ここより」の学生による説明

  • 交流継続を約束して終了した