おしらせ

【市ヶ谷】生理から知る「やさしい社会」をつくる方法 を実施しました(7/13)

  • 2021年08月25日
おしらせ

女性の月経(=生理)について正しい知識・理解を持っている学生は女性も含めて少なく、その仕組みや、月経前後・月経中の症状やその対策についての学校での指導・性教育も十分にされているとは言い難いのではないでしょうか。性別を問わず症状を理解していない人から心無い言動・行動をとられ苦しい思いしている女性がいることを踏まえ、人々が生きやすい社会・共生社会を考えた際に、社会全体の問題であると捉えたため本講義を企画しました。

講師にはユニ・チャーム株式会社様に企画段階からご協力いただき、同社のNoBagForMeプロジェクトの一環である「みんなの生理研修」、生理用品を扱う会社からの正しい知識を提供していただきました。当日はユニ・チャーム株式会社様からの講義+企画メンバーからの講義+ディスカッションワークの形式で行い、また博報堂様に撮影・取材をしていただきました。

 前半の講義ではユニ・チャーム株式会社の福田氏にZoomで登壇いただき、参加者には対面・オンラインともにに講義をリアルタイムで受けてもらうことができました。企画メンバーの講義はパワーポイントで資料を作成し、「生理の貧困」について学生間での調査結果を発表しました。後半のディスカッションワークでは講義を基に、男女混合グループに分かれて生理についての体験談や対処法・将来大切な人(自分の子供・パートナーなど)と生理の話をするためにどのような行動をしていくのがよいかについて話し合いました。

 企画の結果としては、事後アンケートの結果男性の「非常に満足した」が100%だったのに対し、女性は「非常に満足した」「満足した」が93%となりました。男性にとっては女性と「生理」について話し「生理用品」を目の前でみるという普段はあまりない体験・正しい基礎知識を取り入れるたことが、満足度につながったため、このような機会が増えるように活動していきたいと思います。事後アンケートのコメントから女性の方が専門的知識や、実際に悩んでいることに対しての確かな回答を求めていることがわかり、女性のみ対象の「生理用品・世界の生理に対する考え方を知ることで自分や周囲の生理に対しての対処法を増やす」という目的の企画も必要だと感じました。今回は共立女子大学・法政大学のみの参加であったが、今後はより多くの法大生・他大学にもこのような活動を波及していけるように広げていきたいと考えています。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 人間環境学部人間環境学科3年 百瀬 沙彩)

 学生参加者数 31名

企画学生の感想

今回の講義を受けたことで、自分の体で起こっていることにも関わらず、生理についてあまり知らなかったことに気づきました。これからは自分に合う方法で、生理と付き合っていけたらいいなと思います。また、生理について学びたいと思う男性の方がとても多くて驚きました。グループディスカッションでは今まで聞いたことの無い男性目線の意見を知ることができたのでとても良かったです。このような方々が増えることで、この企画の名前にあるように「やさしい社会」が作られていくのではないかと思います。(KYOPRO学生スタッフ 法学部国際政治学科1年 津嶋 千早)

今回の講義では、女の子でも知らなかったことがたくさんあったのではないかと思っています。私自身、生理が重いため、自ら色々生理について調べてはいましたが、それでも今回のお話で初めて知ったことが多く、とても勉強になりました。また、実際に生理用品に触れてみることで、どれが自分に合うか合わないかが分かりました。色々な生理用品を試してみたいものの、金銭的にたくさん買うのはきびしかったり、合わなかった時に勿体なくなってしまったりするという理由で、普段使っているもの以外触れる機会がなかったので、とてもためになる体験でした。この先も、PMSや生理痛で苦しむことはあると思いますが、よりやさしい社会の実現のため、少しでも不安があれば婦人科へ行ったり、周囲の人に相談したりして、一歩を踏み出そうと思います。人生において役立つ講義をして下さって、本当にありがとうございました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 文学部英文学科1年 磯貝 花歩)

  • 講師(ユニ・チャーム㈱)による生理の講義

  • 男子学生が体験談を紹介した

  • 企画学生による「生理の貧困」講座

  • 生理を通して相手への思いやりを考える