おしらせ

【市ケ谷】「コロナ禍の子どもの貧困を考えよう~子どもたちの未来に私たちが今できること~」を開催しました(12/3)

  • 2020年12月18日
おしらせ

特定非営利活動法人Learning for Allの吉山氏の協力のもと、講義とワークショップを実施しました。この法人は「子どもの貧困」問題を本質的に解決するために、学習支援事業や居場所支援事業等を継続して行っています。

まず、吉山氏から「子どもの貧困」の概要をご説明いただいた後に、参加者が「子どもの貧困」を身近なものとして考えることができるワークショップを行いました。参加者は「音楽会で演奏する楽器を決めよう」というテーマでグループに分かれ、決められた設定に基づき話し合いました。ですが楽器が簡単に決まることはありません。実は各グループの中に貧困家庭で育つ子どもの役をした方(以下Aさん)がいて、Aさんは自身の事情を知られないように楽器を決めなければならないのです。その後全体で話し合いの結果や感想を共有しました。そこではじめてAさんが置かれる状況が分かり、「子どもの貧困」問題を「自分事」として捉えるきっかけになったのではないかと思います。

話し合いや質疑応答の時間に多くの参加学生が積極的に発言する姿がとても印象的でした。今回学んだことを自分の中で留めておくのではなく、身近な人に話していただけると嬉しいです。そのちょっとした行動が、社会問題を解決することに繋がるかもしれません。「子どもの貧困」を自分にも関係がある問題として捉え、実際の行動に移すきっかけとなるような企画を今後も実施していきます。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 文学部日本文学科3年 齋藤 真悠)

企画学生の感想

この企画も、講師の方との打ち合わせから本番までオンラインで実施しました。実際に子どもの貧困問題について活動している講師の方の勉強になるお話や、子どもの貧困について、参加者たちが子供になってみて考えることになったワーク、チャットや口頭での質問など、充実した100分を過ごしました。また、多くの参加者の方々が、積極的に発言、質問してくれました。どの質問も今までの自分の考えをハッとさせるようなものだったり、目の付け所が凄く、勉強になるものばかりでした。しかし、オンラインならではの反省点などもあったので、これは次の企画に活かしていきたいです。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 法学部政治学科1年 田中みのり)

子どもの貧困聞くと飢餓を考え世界に目が行きがちですが、日本に貧困問題を抱えた子どもたちが身近にいるのだということをお聞きして痛感しました。そのような子どもたちのために周りの私たちができることは何だろうと考えた時に、講義の中で子どもたちに「本気で向き合う存在が必要」ということをおっしゃっていて、その考え方に強く共感したので次はそれを自分に合った方法で実践に移していきたいと思いました。今回の講義で日本の将来を担う子どもたちの将来のために、周りの大人が一体となって支えていかなければならないと思ったので、より多くの大学生または社会人が聞くべき内容だと思いました。そのように思う中、今回このイベントに参加できて本当によかったです。ありがとうございました。(ボランティアセンター学生スタッフVSP 文学部英文学科3年 加藤 萌子)

参加学生の感想

貧困の⼦どもの多さに気付くことが出来ました。ワークを通して⾃分の周囲に貧困の⼦供がいる状況は⾝近であることを感じ、常に相⼿の背景を考慮して接することが⼤切なのだなと思いました。これからは、⾃分を⼤切に思ってくれる⼈がいることが当たり前ではないことを頭に⼊れておきたいと思います。(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科1年 木島 有彩)

貧困をなくすには社会の仕組みを変えなければならない、ということが深く印象に残りました。私たちが貧困の現状を知っていても、社会に対する⾏動に変えていかないと社会変⾰は起こらないと思いました。貧困を少しでも減らすために、貧困の現実と⾃分に何ができるかということを知る機会になりました。話題が変わりますが、私は現在、⼤学で臨床⼼理学や福祉について学んでいて、将来児童・発達⼼理学や対⼈援助技術を⽣かして不登校児童⽣徒の⽀援をしていきたいと思ってます。⼀⼈ひとりの状況に合わせて寄り添うという形は学習⽀援や居場所づくりだけでなく今後⾃分の⽣徒⽀援に役⽴つことだと感じました。本⽇はありがとうございました。(現代福祉学部臨床心理学科1年 齋藤 里音)

  • 子どもの貧困について意見を交わす様子

  • 次々とチャットにコメントが書き込まれた