チーム・オレンジの被災地支援活動にご協力いただいているNPO法人遠野山・里・暮らしネットワークの田村氏、菊池氏、松永氏と、オンライン(Zoom)での意見交換会を行いました。新型コロナウィルス感染症防止の為、今年は初のオンラインでの実施となりました。「東日本大震災当時の遠野の様子と、遠野山・里・暮らしネットワークの後方支援を知る」「今後のボランティアの必要性」「学生からの質疑応答で理解を深める」ことを目的とし、動画などの資料を共有しながら進めました。
参加者の大半はチーム・オレンジのメンバーでしたが、被災地に行ったことのないメンバーや、VSP、多摩ボランティアセンター学生スタッフも参加し、画面越しではあるが、多くの学生による活発な意見交換が行われました。現地の方々の率直なお話を伺えたことは、震災から9年を経て被災地支援の岐路に立っている学生たちにとって、今後の活動を進める上で、貴重な経験となりました。
田村さんのお話の中で「ニーズ」、相手が何を欲しているかを考えることが大切だと強調されていました。一番大切なことであるはずなのに、私はそこまで深く考えておらず自分がやりたいことをする、自己中心的であるなと気づかされました。昨今の新型コロナの影響で、人と気軽に会えない状況が続きますが、遠く離れていてもコミュニティづくりを実現できる方法、今被災地の方々が何を欲しているかを考えてみたいと思います。(学生スタッフチーム・オレンジ 法学部法律学科2年 池田 俊介)
遠野市は東日本大震災の前から昔の教訓を生かし、災害対策拠点としての訓練をしていたからこそ迅速な対応ができたことを知りました。日ごろの訓練のおかげで緊急事態の際に適切に行動ができることを改めて実感しました。訓練の大切さは知っていたつもりでしたが、実際に訓練が役に立ったことを学ぶと身が引き締まる思いでした。昔の人たちが教訓を伝承し私たちを守ってくれたように、私たちも東日本大震災の教訓を後世に伝え、自分たちの子孫を守りたいと思いました。(学生スタッフチーム・オレンジ法学部法律学科2年 福田 桃子)
コロナ禍の中でどのような活動を行うか、手探り状態が続いておりましたが、チーム・オレンジの皆様と、遠野山・里・暮らしネットワークの方との会議を通じて、現地の方とのコミュニケーションを続けていくことの大切さ、これからどのようなお付き合いをしていくかを考えることの重要性を知り、これからの活動のビジョンが見えた気がします。特に、チーム気仙沼が主体となって行う活動やその理念に関して、NPO法人の皆様のお話は大変勉強になりました。学生団体として可能なこと、難しいことを見直したうえで、どのような事を行うべきか、様々な可能性を模索しながら、これからも活動を続けていきたいと思います。(多摩ボランティアセンター学生スタッフ 社会学部社会学科2年 山中 智也)