チーム・オレンジの防災啓発活動でお世話になっている、防災教育・災害支援コーディネーター宮崎賢哉氏による、オンラインミーティング(セミナー)「防災・災害ボランティアってなんだろう?」が行われました。6つの大学の学生と教職員、オブザーバーの社会福祉協議会職員、高校生を含む43名が参加し、平時の防災の大切さについて学びました。
まず宮崎氏の資料やこれまでの経験から、大学・学生の防災への関わり方、COVID-19のボランティアへの影響や課題など、タイムリーな内容の講義が行われました。その後、3~4名のブレイクアウトルーム(グループ)に分かれて3つのテーマ(熱があるときにボランティアへ行くか、不適切な態度のボランティア学生に注意をするか、仕切り役がいない場合に名乗り出るか)について15分ほど話し合いました。全員が初対面でしたが、「Yes、No を選択しコメントする」という指示があったため、活発な意見交換ができました。「正解がない問い」に取り組み、他者の考えを知る一助となったと思います。
最後に、事前に参加者がWebサービス「Slido」に寄せた質問に回答していただき、ミーティングは終了しました。コロナ禍の中で思うように活動できないことも多いですが、「自分に何ができるかを考え、行動し続ける」「自分自身が何を大切にしたいかを考える」ことがこれからの防災に必要であると実感し、各大学でのボランティア活動を再考する機会となりました。
災害は平等だが被害は不平等という言葉がとても印象的だった。コロナ禍で、どう災害に備えるべきかに関心はあったが、日ごろから意識して備えていれば必要以上に不安がることはないと分かった。プロアクティブの3原則の中で2番目の「最悪事態を想定して行動せよ」は割と意識できていたが、その他についても今後は行動していきたい。今回初めてクロスロードをしたが、他の人の意見もすごく参考になり、自分の意見もその時々で変化するかもしれないので、またやりたい。(人間環境学部人間環境学科2年 横山 萌)
コロナの影響で、チーム・オレンジの本来の活動が出来ないのは仕方ないと思っていたのですが、今回の講義を聞いて、こんな状況でも自分にできることはあるのではないかと考えさせられました。また、去年の防災キャンプが本当に貴重な経験だったことを改めて感じました。今回も泊まりは無理でも、災害時に役立つ知識や経験が出来る防災キャンプを作りたいと思いました。余談ですが、てっきり防災ボランティアに携わる学生の集まりだと思っていたので、ディスカッションをした際に被災地に行ってボランティアをしたことがある学生さんがいらっしゃらなかったことが驚きでした。とても意識の高い方々ばかりで刺激を受けました。本当に貴重な時間をありがとうございました。(法学部政治学科2年 桐尾 奈菜)